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部下のエンゲージメントが上がらないとマネージャーが昇格できない!? 海外HR TechサービスGlint

海外にはGlintのようなエンゲージメント測定サービスが沢山ある

意外にGlintのようなエンゲージメントを測定するサービスが沢山あります。

思いつくだけでもGlint、Peacon、Perceptyx等といったサービスが挙げられます。そういったエンゲージメントサービスは、本当に何種類もあって1つだけではなく、色々な企業が使ってるということが挙げられます。

Peacon

Perceptyx

ただやはりこの中で一番有名なサービスはGlintというサービスですね。Glintは、本当にエンゲージメントを簡単に取れて、ものすごく UI が綺麗で分かりやすいサービスになっています。

2月に行ったEmployee Experience Impact 2018というカンファレンスでも多くの企業はこのGlintというサービスを入れておりました。

エンゲージメントを測定して終わりではなくて、マネージャーが管理している

エンゲージメントスコアは、ただ取って終わりではなく、それをマネージャーが責任を持っているという所が重要な点になります。

Glintはマネージャーが、部下のエンゲージメントスコアが上がるように管理するというところが主な目的なサービスとなっています。

このGlintというサービスはマネージャー単位で、部下のエンゲージメントを見ることができます。

なので、エンゲージメント・サーベイを取っておしまい、あとは会社全体で頑張りましょうということなくて、マネージャーが自分の部下のエンゲージメントを上げるように努力するというところがとても優れている点だと思います。

もちろんマネージャー単位だけでなくて、男女別とかと年齢とか入社年数とかそういう単位でも集計する事できます。

ですが、基本的にはマネージャーが部下のエンゲージメントを見るという所がメインの使いみちとなります。

部下の名前は匿名で、名前は分からないんですけれども、自分の部下が3人以上であれば部下全体の傾向として表示される仕組みになっています。

同じような方法として、コンサルティング会社のベインアンドカンパニーという会社も、友人から聞いたんですけども、マネージャーが部下のエンゲージメントスコアに責任を持っていて、そのスコアの高い低いによってボーナス上がったり昇格が決まったりするということでした。

なので部下からすると、上司が本当に良くなかったら、エンゲージメントスコアが落ちて上司の昇格とかも反映されるので、上司は毎週部下のことをちゃんと気にする必要がでてきます。
またエンゲージメントスコアは、毎週毎週取られるので、ちゃんと一時的にではなくて習慣的に気をつける必要があるということでした。

エンゲージメントを測定するのは当たり前で、そのタイミング等の議論がされている

Employee Experience Impactに行って驚いたこととしては、日本だとエンゲージメント測定してると言うと、あ、先進的ですねみたいなイメージがあると思うんですけども、アメリカだとエンゲージメントを測定しているのは当たり前になっています。

サーベイを強制的に取るのか、それとも自発的な回答ベースで取るのか、月に1回取るのか、3ヶ月に1回なのか、週1回なのかと言ったタイミングをどうするべきかという踏み込んだ内容が人事同士でで議論されてるところがとても驚きでした。

なので人事同士の会話がGlintを入れてて、特にここどうしたらいいかわかんないんだよねみたいな形で、エンゲージメント測定して終わりじゃなくて、良い取り方だったり効率的な活用方法について議論をしてるというところがアメリカの現状です。

なぜアメリカがここまで進んでるかというと、アメリカにおいてエンゲージメントという概念はもう10年以上前からあるからです。

2008年より前からあるので、エンゲージメントという概念が全然根付いているんですよね。

そもそも雇用の流動性も高くて、色々なインターネットを通じた転職サイトもある中で、エンゲージメントという会社への愛着心がないとすぐに転職されてしまうということで、このように根付いているのだと思います。

マネージャーにインセンティブ付けをして、かつ施策も考える必要がある

エンゲージメントを測定して終わりじゃなくて、それをどうやって上げていくかっていう所がかなり重要になります。

このGlintというサービスでは,サーベイの結果に基づいてアクションプランもレコメンドされるので、それを実行し、またその実行プランのタスク管理等もできます。

ただやはり、このアクションプランは画一的にデータ集から表示されるものなので、会社の実情にあった訳ではないと思いますので、そこは本当にエンゲージメントを上げる責任者を決めて、またコンサルが入ってくれるのであればそのコンサルとディスカッションしながら、上げるための施策を考える必要があると思います。

日本のwevoxやモチベーションクラウドも同じようなサービスである

日本で言えば、似たようなサービスとしてモチベーションクラウドやWevoxというサービスがあるかと思います。

Wevoxは、トライアルで利用させていただいたことがありますが、マネージャーが部下を管理するというよりは、会社全体で傾向を見ていかにスコアをあげていくかということを考えるサービスになっています。また、ものすごく安いというところが売りになっています。

また、モチベーションクラウドも、マネージャーが管理するというよりはコンサルタントが張り付くので、そこでどうやってスコアを上げていくかを一緒に考えるというサービスになります。

言わば、コンサルティングとしての初期のツールみたいな位置づけになってるのかなと思います。その点Glintは色々なアクションプランも表示されますし、マネージャーが部下を管理するっていうところを主にしてるサービスだと思うので、ちょっと違うような作りになってるのかなと思っています。