見出し画像

はじめての自作パソコン

昨年からの課題として、3DCGをゴリゴリ使ったハイエンドコンテンツを検証するにあたって、PCスペックがネックになっていた。どんなに素晴らしいコンテンツも、動作がカクカクしては感動が失われてしまうし、そのような環境だと、作ろうとする熱意までも冷めてしまう。この際、思い切って最新環境にアップデートしようと一念発起し、PC購入に向けて調査を始めた。

当初は市販品で探した。仕事とプライベート共に、ALIENWAREのノートPCを利用している関係で、デスクトップもALIENWAREで検討したところ、最上位機種の電源が750Wなのが気になった。今回、希望しているスペックから電力量を逆算すると1140Wになる(※1)ことから、精神衛生上、最低でも1000Wくらいは欲しい。そこで、ALIENWAREに限らず、様々なBTOパソコン(「Build To Order」の略称。受注生産を意味します)をチェックしてみた。

※1 電源容量計算機(ドスパラ)
https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_power_calculation_main

BTOパソコンを提供している会社は多々あるものの、「デザインは良いがスペックが足りない」、もしくは「スペックは良いがデザインがイマイチ」という状況が多く、また、コロナによる半導体不足もあり、欠品や納期が遅いショップが多かった。であれば、スペックの高いパーツを集めて、納得のいくパソコンを自作すれば良いと思うようになり、自作にチャレンジすることにした。

自作といってもハード面については全く知識が無く、何から手を付ければ良いのか分からない状態だった。そこで「PC自作の鉄則! 2022」を購入し、PC自作に必要なおおよその情報を理解した。本では見た目や個々の具体的なパーツについては語られていないことから、YouTubeにPCカスタマイズのチャンネルが沢山あるので、そうしたコンテンツから自分が好きな世界観を探り、必要なスペックのパーツを集めていくことにした。

パーツは全てツクモ本店で手配した。アマゾンよりも安く買えるし、何より適切な組み合わせを教えてくれるため、安心してPCに必要な全てのパーツを揃えることができた。ツクモの店員さんのノウハウ素晴らし過ぎる。

パーツが揃ってから、組み始めたのが金曜の21:00。当初は作る過程も録画しようかと考えたものの、初めてだし、どれだけ時間がかかるか読めなかったし、そもそもそんな余裕は無いしで、過程の録画は断念し、無事に組み上げることだけを考えて作業にあたった。実際に組み上がったのが翌朝5:00。電源を入れて、無事起動した時は感動してしまった。

完成したのはこちら。

今回の自作にあたって、重視したポイントは以下3点だった。

① ハイスペック(GeForce RTX 3080 Ti以上)に耐えうる冷却性能
② デザイン性(作りたくなるシズル感)
③ 現場に持っていけるサイズ感

当初は、Lian Li O11 Dynamic Miniというフロントもガラスのケースに惹かれたものの、電源がSFXという小型規格までの対応のため、求める電力量が出ない点が引っ掛かり、ATX電源を積めるLIAN LI O11 AIR MINIにした。

結果的にLIAN LI O11 AIR MINIはフロントにもファンがついていることもあって、エアフローは完璧になった。デザイン性という点では、個人的にはLian Li O11 Dynamic Miniの方が好きだけど、まぁ誤差の範囲かな。グラボを縦置きにしたことによって、後ろにファンが入らなくなってしまった点は少し残念だったものの、グラボ縦置きはPC自作初心者が憧れる浪漫なので、ここはグッと飲み込むことにする(笑)

あと、ここ大事なポイントなんだけど、LIAN LI O11 AIR MINIは公式だと筐体の下部にファンを2つまでしか積めないと書いてあるものの、UNI FAN SL120なら3つ搭載できます。ファン同士を連結できることで他のファンよりもスペースを取らないことが3つ置ける理由。一部、ネジを止められない箇所があるものの、問題無いレベルだと判断した。2つと3つでは見た目のバランスに影響があるので3つ搭載できて良かった!

重視したポイントの ③現場に持っていけるサイズ感 はMINIといっても結構大きいので気軽に持ち運べるかというと疑問があるものの、自分が求めるスペックを追求すると、どうしてもこれくらいになってしまう。今まで通り気合で乗り切る事にした。

自分で組んでみると、道具に対する理解と愛着が沸きますね。
侍が刀にこだわりを持っていた理由が分かる気がする。

試しに、PCを撮影して編集してみたら爆速で驚いた。
作業効率爆上げじゃん!

PC自作は想像以上に面白く、沼にハマってしまったかもしれない。
次は本格水冷にもチャレンジしたくなってきた。

今回のパーツ構成は以下の通りです。

CPU: Intel Core i9 12900K
GPU: ASUS TUF RTX 3080 TI
M/B: TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4
RAM: DDR4 128GB (CMW64GX4M2E3200C16)
SSD: M.2 SSD 2TB (MZ-V8P2T0B/IT)
HDD: 4TB (ST4000VN008)
CPUCOOLER: NZXT KRAKEN Z53
FANCOOLER: UNI FAN SL120 (9FAN)
POWER: Signature 1300 Platinum
CASE: LIAN LI O11 AIR MINI
CASE(OPTION): O11DMINI-1 VERTICAL GPU BRACKET KIT
CABLE: TTMOD Sleeve Cable combo pack Black


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?