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より良い体験を共にデザインしていくために、オブジェクトベースUIデザインを学んだ話

プレイドのデザイン・エンジニアリングチームにて、ソシオメディア上野さん、藤井さんを講師に招き、オブジェクトベースUIデザインのワークショップを実施いただきました。
内容について詳しくは触れられませんが、参加する前の課題意識と参加後の気付きを残しておきたいと思います。


なぜやったのか

プレイドが提供している「KARTE」では、機能として提供していることが多岐にわたり、いわゆる「タスクベース」になっているのではと感じることが増えていました。
具体的には、画面名や操作手順、操作の起点となるナビゲーションやボタンのラベリングなどで、タスクベースとオブジェクトベースが混在しているように感じていました。

オブジェクトベースUIは、そうした状況に対し一定の秩序を与えながらも、道具としての自由度、ユーザーが学んでいくことによる創造性を発揮できる環境を設計できる可能性があるように思いました。

また、プレイドはデザインプロセスを共通化しておらず、参画するプロジェクトの前提に応じて各チームメンバーがその都度プロセスを検討していくスタイルをとっています。ナレッジを貯めにくい構造になっていると感じているのですが、その中に1つの共通言語が作れるのではと感じました。

きっかけとなったのは、大阪グランフロントで行われたHCD-Net関西フォーラム2019「HCDのキャズムを越える」中の「オブジェクトベースUIワークショップ」に自分が参加してみたことでした。
「これはデザインメンバーみんなにも受けてみてほしい」と思い、東京に戻ってきてすぐ上野さんに連絡し、実現に至りました。


どうやったのか

実施内容としては、1時間強の座学でオブジェクトベースUIについての理解、設計思想について知り、それをもとに仮のテーマに対してオブジェクトを抽出、ビューの検討をし、各画面のUIを設計するところまでを合計5時間程で行いました。(実際は3時間×2日に分けて実施しました)

プレイドからはプロダクトに関わるデザインメンバーを中心に、関心を持ってくれたエンジニア含め20名程が参加しました。

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やってみてどうだったか

最近になり、オブジェクトベースUIについての記事が充実してきているように思いますが、今回、座学の中でしか知ることのできなかった具体的な知見に触れることができ、納得感を持ち理解することができたように思います。

また、仮の要件とはいえ何度もオブジェクトの抽出からビュー、UI検討までを手を動かしながら反復できたことにより、生きた知識として定着できたのではと感じています。
自分たちが普段接することのない事業ドメインに関する要件を扱うことができたのも、ドメイン理解の難しさに気づく良い機会になりました。

参加したメンバーから色々な質問や感想が集まったのも収穫だったなと感じています。合計6時間という長時間にもかかわらず熱量高く参加してもらえたことも嬉しく思えました。

このワークを受けてからあるファーストフード店のオーダーシステム触ったら結構突っ込みどころ満載だなと気付きが多々ありました(デザイナー)

細かいユースケースによってObjectの持ち方自体変わっちゃうのがデザインの面白いとこであり難しいとこですね(エンジニア)

オブジェクトのモデリングは経験とかセンスがいるなー、とやってて感じました。全く回答例と違っていて、シンプルに難しかった。モデリングの工程でデータの持ち方やアクションをエンジニアと同じ認識で作ることができているプロダクトはきっと強いなーと思いました。(デザイナー)

こういった前提知識が言語化されて共有されていると、プロダクト開発の効率が上がりそうだし、エンジニアもデザインに納得できそうだと思いました(エンジニア)


これから何ができるか🤔

もちろん学んだことを生かして日々のプロセスで実践していければと考えています。

現実的には既に出来上がっているプロダクトを一度に再設計する機会というのは無いのですが、個別の取り組みの中で実践していくことによって、良き設計を累積的に増やしていくことができるのではと感じています。この設計思想を共通言語とし、チームでより良い設計に取り組んでいきたいです。

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詳しく知りたい方は💁🏻‍♂️

ソシオメディアさんにお問い合わせいただくと、実際のプログラムの内容や費用感などが聞けると思います。


KARTEのUIをオブジェクトベースで再設計していきたいメンバーも募集しています🔥

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