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家で里山を再現するのが里庭11(ウコッケイ,アローカナ。岡崎。チャボ。自家製卵は1ヶ月平均200個。個性あふれる鳥たちはみんなキジの仲間


5月〜8月はニホンキジの抱卵や子連れのお母さんキジに出会います。ご存知ニホンキジは日本の国鳥としてよく知られている日本だけに暮らしている特産種の野鳥です。国鳥に指定されたのは昭和22年。国鳥指定の理由は母鳥の母性愛(野焼きの火が迫っても巣を離れずに命をかけて卵を守る母鳥)とオス鳥の勇敢さが指定の経過だったそうです。

抱卵中のニホンキジ。私との距離は50センチほどです。毅然とした姿に圧倒されました。

ヘビもかなわないニホンキジ

山の調査依頼をいただき、明るい樹林地に入ったときでした。枯れ木が倒れ明るくなったスポットにニホンキジのオスが倒木の上で飛び跳ねてまるで踊っているようでした。眺めている私の存在などお構いなし。近づいた野鳥にあからさまに無視されるって経験したことのないことで結構落ち込んでしまいます。
キジは大きなアオダイショウを捕らえようと必死でした。ヘビも鎌首を持ち上げて応戦しますが、キジはお構いなしにジャンプしながら激しい飛び蹴りを連打。戦いは30分以上たって決着。ニホンキジに軍配でした。

キジ類の仲間たちのオスは戦士です。


飼育技師時代のこと。新人クンの研修担当となりました。「孔雀の飼育舎には一人では入ってはだめですよ」との忠告していたに入ってしまった新人クン。入園されていた方からの連絡で駆けつけると新人クンの作業着がズタズタ破れ、腕からの出血して孔雀舎の前でうずくまっている。服は破れてはいたが怪我の程度は幸い軽かった。「だから言っただろ・・・こうなるんだよ」。孔雀もキジの仲間。甘く見てはだめ。鳥たちを甘く見てはいけまっせん。白鳥に近づき羽で叩かれて骨折した大人もいます。
今では見かけることはありませんが、年配の方の中には白い大きな鶏(白色レグホン)に追いかけられた経験ってあるのではないでしょうか。彼らは犬にも猫にも戦いを挑む強者たちです。
しかし、メスたちは協調性があり(稀に例外はいますが)平和主義です。ヤギに限らずオスは思考回路がぶっ飛んでいるのが多いのでしょうか。

女子会を楽しむウコッケイ。お部屋はちょっとメルヘンだけどお気にりです?

キジ類の仲間の鳥たちの健康を保つには砂などを自由に食べられる環境が大切です。硬い穀物食の鳥たちにとって小さな胃(そのう又は筋胃とも呼びます)に砂や石を入れて細かく砕く作業が大切です。体の中の石臼のようなものです。キジ類以外にもハトもペンギンやオットセイも同様なことをします。

みんなさん朝散歩が大好きです。
左が岡崎です。
一休みはみんな一緒。休憩場所は決まっています。
手前がアローカナのハルです。奥の左(アカマツ)右(クロマツ)
毎日のプレゼントです。12羽の1ヶ月の餌代は3000円です。鳥たちからの卵のプレゼントの数は1ヶ月の平均200個です。
全て人工孵化で増やしています。全て手動で行う孵卵器です。一日4回の転卵と放冷をします。これらのことを行わないと、途中で発育が止まってしまったり、力強く卵の空を割って出てこれないことがありますのでご注意ください。卵に付けたマジックの印は転卵を行った時の目印です。
21目で全員孵化しました。孵化2日目から全員手作りの育雛器に引越しします。
孵化直後に食物は禁物です。孵化した翌日から与えますが決して器に餌は入れません。

つづく


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