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ヤマセミの歌 その16「ヤマセミ、リーゼントヘアーのお手入れ」

野鳥たちにとって羽の手入れは欠かせない。

365日の野外生活。雨、雪の中でも体温を一定に保つためには防水性に優れた羽が必要。水をはじくのは「脂」。

この脂は尾羽の付け根の「脂線」

から出てくる脂を嘴でとって全身に塗り込んでいく。

多くの野鳥は頭の羽の手入れは脂を一回

足の指に塗り頭を足で引っ掻くようにして塗り込む。

翼の間から足を出して頭をかく「間接頭かき」。

直接足を頭に乗せるようにして行う「直接頭かき」が知られている。
ヤマセミはどちらでもない。あのリーゼントヘアーに脂を塗るには?



おそらくこの動作は国内で初めて記録された

ヤマセミの頭かきだと思う。名付けて

「翼裏頭かき」と呼んでいる。

嘴の脂を翼の裏側につけて頭をゴシゴシ。

初めて見た時は「感動」ものだった。

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