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使われてない公園の芝生でピクニックはタクティカル・アーバニズム?

編集部 雨宮です。

以前から会社の近くに気になっているスペースがありました。

「ここでピクニックしたい」…と遊び心がうずうず。

でも誰も使ってないし、そもそも入っていいのかもわからない。
小心者なので一人では無理と思っていたところ、
神田祭のためか? 芝生がきれいにかられている!

これは「やれ!」てことでしょ! と
と会社のみんなを誘ってピクニックしてきました。

若干シュールだけど…
シートとお弁当というアイテムだけで、一気に公園らしさが出てきた。

ふるまいによって場所が変化した瞬間です。

このアクションを続けることで、
「公園」として「芝生」として認識されて、
利用者が増えて定着すれば、
「タクティカル・アーバニズム」ともいえるかもしれません。

・貸しシートの常設
・置きベンチや机、持ち込み化
・芝生を勝手に刈っても可

だけでも変わる気がします。(まぁこれが難しいんだけど…)

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さて、一体、ここはどんなスペースなんだろう?
こういうときは看板をフル解読。

まず管轄は、「千代田区道路公園課」とある。

さらに、名称は「岩本町馬の水飲み広場」と判明。

この場所は、江戸時代より房総や東北方面からの物資輸送のために荷車を引く牛馬の水飲み場として、また、街路を往来する人々の休息の場として、重要な役割を果たしてきました。

こんな素敵なストーリーまであるじゃない!

「人々の休息の場」として、同じ役割で設置された広場にロマンを感じます。

ぜひともみんなに利用してほしいなー。

ちなみに牛馬の水飲み場はこんなん↓

横浜の「馬車道十番館」で保存されています。

「岩本町馬の水飲み広場」弊社から徒歩2分ほど、
打ち合わせの際に、サテライトとして使いたい。

遊びを取り入れると、アイデアもわきやすいですよね。

ピクニックの…じゃなかった打ち合わせのお誘い、お待ちしてます!

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