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ScanSnapを作っているPFUさんにいってきました


ScanSnapの新商品ScanSnap iX1500が発売されました。
PFUさんとは2013年からScanSnapプレミアムアンバサダーとして商品のフィードバックなどお手伝いさせていただいています。その縁で今回ScanSnapをつくっているProDesセンターと本社でScanSnapの開発に関わった皆さんと話す機会を頂きました。

金沢駅から石川県かほく市のProDesセンターへ

新幹線で金沢駅につき、そこからPFUさんのバスでかほく市の製造工場へ向かいました。PFUさんはバレーボールのBlueCatsのスポンサーでもあるので、街の中いたるところにポスターが貼られていました。


社員のかたにもいろいろ質問したり、要望を伝えられるとてもいい機会でした。

入り口を入り商談室には取扱商品が一同に並んでいます。僕たち個人ユーザーにとっては一番馴染みのあるScanSnapシリーズ

個人向けはScanSnapですが、業務用はfiシリーズとしてより高速だったり、巻き込み防止や、様々な機能を持ったものがあり、銀行や行政機関などの電子化に使われています。

そしてPFUさんはスキャナだけでなく、いろいろな店舗においてある受付機やポイントカード機などのKIOSK端末の大手でもあり、実はかなり身近にPFUさんの製品は溢れています。

さぁ工場見学へ

工場の中は撮影禁止ということで入り口で記念撮影をしました。工場内は微細なホコリや粉もセンサーに影響する恐れがあるので、鉛筆も禁止になります。ボールペンは粉がでないのでOKということで、この段階からすでに緊張しています。もちろん髪の毛なども落ちないようにしてから入場します。

デジタル屋台で多品種少量生産に適した製造現場

現在ScanSnapはProDesセンターと中国でも製造されています。ProDesセンターは業務用KIOSK端末からそのほかの業務用マシンまで製造をしているので、セル生産方式を進化させたデジタル屋台方式で生産されています。

同行している堀さんも書いている通り、すべてのデジタル屋台の工具は作業工程に連動していて、手順以外の工具は動かないようになっています。

部品の取り間違いを防ぐシステムや製造ラインシステムは自社製造で改善をつづける

工場内には、各チーム毎にフィッシュボーン図をもとにした改善シートがはられていて、そこに気づいたことを大判の黄色い付箋で貼り付け、それをラインのリーダーが青い付箋で返事をして改善を進める工夫がされていて、改善が完了すると付箋をスキャンして保存してから外すそうで、付箋もScanSnapに通せることにおどろきました。

また業務用などの数が少ない製品の部品のピックアップもすべて単品管理されており、ピックアップの棚とタブレットが連動していて間違いのないように部品をピックアップしていました。

工場内の改善ブースでは、よりよい生産活動ができるように、研究開発(というより実験)がくりかえされていて、これまでモニターでみていた作業指示を実際の商品にプロジェクションマッピングを用いて作業指示を出すデモもおいてあり、きっと近いうちに実装される気がします。

そして業務用などの商品の外装などは自社内でもパンチング加工や曲げ加工もできる大型設備も整っています。

本社で開発チームとのディスカッション

本業で工場をやっていたり、大学時代は生産管理でセル生産方式を研究して卒論をかいていた関係もあり、ProDesセンターの見学がとても刺激的でワクワクしっぱなしでした。

ということで本社へ移動して開発に関わった皆さんとのディスカッションふくめたプレゼンを参加したメンバー全員で発表しました。会場にはまさかの100名をこす皆さんが勢揃いをしていました。

PFUさんのアンバサダー・プログラムは単に商品の宣伝と応援をしてくださいというだけでなく、具体的な商品への要望やソフトウェアなどの改善要望、不具合の報告などもかなり深く突っ込んで取り組まれているので、この日も使い込んでいるメンバーばかりなので、かなり詳細の愛ある要望が続いていました。

ScanSnapiX1500への要望などのフィードバック

今回発売されたScanSnapiX1500はなにより変わったのが、液晶画面がついたことでした。これまではScanSnapの機能追加にあわせて継ぎ接ぎしながら作ってきたソフトウェア構成だったので、いろいろなアプリが存在してかなりわかりにくくなっていました。それを今回ScanSnapHomeというアプリ一つにまとめ、わかりやすくなりました。

液晶画面もついたので、ボタン毎に保存設定を変えることができるようになり、一人だけでなく複数人で使うことができるようになりました。

ScanSnapHomeへの期待と要望

スキャナーのハードウェアについての精度は個人的には十分すぎるほどの品質だと思っているのですが、今回のiX1500ではさらにスキャンスピードが上がっていて、何の不満もありません。

なので今回参加したメンバーから出てきた要望は、ScanSnapに液晶がつき、ScanSnapHomeになったからこそ出た要望が多くありました。

個人的には今回は個人で使うのではなく、本社の営業部4名で名刺管理を1台のScanSnapでやることにしました。そこから出てきた要望をフィードバックしました。
・複数人で管理する設定をするときにマルチアカウント対応してほしい
・ボタンの移動や削除のやり方がわかりにくい操作感の改善
などなどソフトウェアでこれから対応可能なものが多くありました。

他のメンバーからもそれぞれの立場の使い方などから出てくる話は「たしかに!」と思うものが多かったです。


iX1500はソフトウェアで進化する

今回それぞれが要望として上げたことを統括して技術統括部長からのフィードバックとこれからにかける熱意を離してもらいました。

この機種は6年という長い年月をかけていて、途中つぎはぎだらけだったソフトウェアを一度白紙にして作り直したり、発売段階でも正直まだ盛り込めていない機能もあったが、完璧にして出すことにこだわりすぎてしまうより、一度発表をし要望を聞きながらより良い製品に仕上げていくというこれまでにない取り組みで開発した商品ということでした。

最近のカメラやガジェット類ではソフトウェアの更新でハードの性能が上がることなどが多く、ユーザーからするとハードとソフトの役割を超えて便利になったり愛着が湧く製品になることが増えてきました。

今回の要望も多かれ少なかれ、開発者の方も認識していたり改善する予定のロードマップに入っているものも多いようなので、今後の改善がとてもたのしみになる一日でした。

参加した皆さんのブログもぜひ


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