がっかり通信vol.14

私は極度なコミュ障と自覚しております。
最近犬を飼いはじめまして散歩に連れて行くことになります。

散歩に連れて行けば十中八九ほかのワンコと出くわすわけで、極端な話今までは出会ったことのない、もしくは出会ったことがあるかもしれないが記憶にない方々との交流が少なからずあいさつ程度からそれ以上の会話やふれあいがあることに気づかされました。

正直、深夜11時ころにでもひっそりと散歩に行きたいもんです。それが実現可能であればなんて素晴らしく自分とワンコの絆を深めることができるのでしょうか。

さて、本日も平穏な日々をおくっていると言ったら仕事しているのに平穏とは?
営業しろよと某担当責任者にドヤされそうですが、こういった日は非常に危険。ちょっとやんちゃな男性と色黒のアジア系の方2名が車を降りてきます。嫌な予感です。赤ちゃんをを抱えた若い女性の次に嫌な予感。
コミュ障の血が来るな来るなと騒ぎます。

思った通りこの2名の方ベトナム国籍のご契約希望。
黒船来航、開国2時間コースです。責任者付なので割と安心です。ですが、
一見この責任者、湘南ではなく四倉海水浴場あたりでアバンチュールな夏を夢見て海の家に入り浸る都会を夢見る若者のように感じます。
彼のみならず私もちょっとビビってます。
彼は後ろに下がり自分のマニュアルとにらめっこしています。お客さまに何も言わずに後方に下がったのでお客さま3人はそのまま立ち尽くしています。さぁ、開国の交渉を始めようかと言わんばかりです。
私が「拝見させていただく書類を確認しますのでしばらくお掛けください。」というと3人は大人しく腰を下ろしました。彼の場合この段階からフォローしていかなければなりません。
頼みの彼女はただ今お昼休憩中。

マニュアルが見つかったようですが、某部署の某役職者のようにズッシリ感はなく、ホチキス留めのペーパー数枚。
見た感じから頼りありません。「おいおい、こんなんで外国人契約できるのかよ。この枚数なら5分でできるぞ。そんなわけねぇべ」と思いつつ私も自信がないためお客さまにお待ちいただくことを説明して時間を稼ぎます。
時間がかかることもご案内しない彼。それも私がお一人約1時間、お二人で2時間くらいかかりますと説明。
言いづらくても目安は言わなければなりません。後々のトラブルとなります。

結局、彼女が昼休憩から帰ってきて彼女指導の下契約書作成し始めました。
ご契約2人分を完成し彼女が検査します。3秒で指摘。名前の欄のスペースが証明書と契約書、さらにはデータ印字も違うこととそれに合わせてフリガナのスペースが違う。
証明書ではABCD EFG HIJKと言う名前なのに
お客さまはABCD EFGHIJKと記入。そりゃ外国人ですからちょっとばかり雑です。
フリガナもアイウ エオカキクケコサと記入されてて名前もフリガナもそのまま誤入力。

彼は彼女に本当の名前はどっちなんだろうと言ってきます。
彼女は「私はこの人じゃないですよ。聞くのは私じゃなくお客さまですよ。」とやんわりとかわします。
そりゃそうです。聞く人を間違えています。いや、間違えていないんです。彼女に聞いたんです。
お客さまには聞けないから…。極度のコミュ障です。私以上です。私以上のコミュ障今まで出会ったことありませんでした。

しかもすぐにお客さまにどっちが正しいか確認に行きません。最初からすでにかれこれ2時間弱かかっていますが焦りもなし。
唐突にナビゲーターに電話。彼女の指摘が正しいのか疑ってるのでしょうか。
電話の向こうの担当者に「証明書と契約書に記載された名前のスペースが違っていて契約書のとおり入力したのですけど直した方がいいですか?」と。
この期に及んであわよくばこのままでと期待しているようです。
結果はOUT。しかもその後、お客さまに証明書と記載された契約書のスペースが違うんだけどどっちが本当ですか?と言う聞き方。
「そりゃ証明書が正しいに決まってんじゃねーか。
おめぇは山 田太郎か?免許証見せてみろや ゴルァ!」
もうガッカリです。

お客さまはなんとか怒らせることなくお帰り頂きました。
紳士的ないわきボーイでした。そんなことを思っている中、
「何度も言いましたよね?聞くのは私じゃなくてお・きゃ・く・さ・ま。」と聞こえます。
「私に聞いてもお客さまのことなんてわかるはずないですよね、ふんっ」
ふんっとは言いませんでしたが私には感じ取れました。
某ネコ型ロボットアニメの「の○太さんのばか!ふんっ!」といった具合に。

そして彼女のいいところはこの後の研修が他部署であったのですが、3人で行きましょうと彼もちゃんと誘って、途中にあるカフェに別の彼女も含めて3人で仲良く行ったそうです。
私なら絶対誘わないな。誘われても断るし。コミュ障と陰キャの私には絶対に。
そう私以上のコミュ障・陰キャに出会ったことはありません。

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