朴勝俊さん「エコノミー・ポリシー・レポート]2023.002 へのコメント

以下は、Facebookの「公会計の教科書」に書いた一部であるが、部分公開になっているようで、ここに切り取っておきます。

エコノミー・ポリシー・レポート 2023.002
「⽇本の⾃国通貨建て国債のデフォルトはありえないとはどういうことか−「 バランスシートで理解する貨幣と財政(⼊⾨編) −」の「6.国債の償還」にある「国債が満期になると、政府は調達した政府預⾦によってこれを償還(返済)します。」

のところですが、中央銀行が保有する決済期到来債がどのように政府預金(減債基金)に調達されるかのあたりの理解が不全です。

政府は、自腹(政府預金)を痛めないで調達する。それが、政府(減債基金)と日銀との間の「現先取引」という証券取引。

 日銀 ー / (-)発行銀行券
      満期到来国庫証券(売)

 政府 満期到来国庫証券(買)/ 見返負債

これで、政府は日銀保有分への決済(償還)を済ませている。

次のステップとして、政府(減債基金)は、買現先下満期到来国庫証券を売戻して、対市中満期到来国庫証券の決済資金(公債金)を得る。

 政府 公債金 / 満期到来国庫証(借換債)

 <市中>

 日銀 満期到来国庫証(借換債)/ 発行銀行券(公債金)

https://economicpolicy.jp/.../uploads/2023/04/report-019.pdf

なお、政府が自腹(政府預金)を痛めないで日銀保有の満期到来国庫証券への決済(償還)とした貸方)見返負債は、政府が買現先した「日銀保有の満期到来国庫証券」を「借換債」にして売り戻すと消去する。また、日銀が買い戻した「日銀保有の満期到来国庫証券」の借換債は、先の「売現先」した「日銀保有の満期到来国庫証券」と帳面相殺となり消去する。

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