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プラスチックごみを減らす努力

(上写真は、台湾拠点社員たちが浜辺の清掃をしてくれた時のもの)

昨年から、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンでは、プラスチックごみについてよく報道されるのを見るようになった。
2017年12月から中国が、プラスチックごみ輸入の段階的な禁止に踏みきった。これにより、主に先進国のプラスチックごみ輸出先は、東南アジアに移ったのだ。

石油で作られたプラスチックは自然界に流出しても、自然に分解されるまで数百年かかる(条件によっては1000年以上かかることもあるし、深海に到達すれば永遠に分解されないだろう)。
つまり、今まで生産されたプラスチックで自然に分解されたものは、ひとつもないとういことだ(プラスチックの大量生産は1950年代から)。
自然界に流出すると、生き物が誤って食べたり、日光などにさらされてマイクロプラスチック化したりと、悪いことづくめなのだ。

それなのに、世界でのプラスチック・リサイクル率はたったの9%。
ごみ収集において回収されたプラスチックごみも結局79%が埋立、投棄されているという現状がある。ちなみに日本にある焼却施設が280に対して、ベトナムは9しかないらしい(日本は焼却施設が異様に多く、「燃やせばいいんでしょ」という考えも好きではないが)。

僕は前まで、何も考えず、プラスチックバッグだって大して必要でなくても受け取っていたし、飲み物にプラスチックストローがついてきても何も感じず飲んでいた。
でも妻が今年からいきなり「プラスチックを減らす」と言い出し、僕もそれにならって、生活だけでなく会社でも取り組み始めた。

マレーシアでプラスチックを減らす取り組みをされている方々とも会って話しているが、深刻さを感じる。マレーシアに積み上げられたゴミの山には、日本から輸入されたものも含まれている。知った時は衝撃を受けた。活動家の方に「これは日本でも報じられているか?」と訊かれたのだが、とうていそうとは思えなかった僕は言葉が詰まった。

各国でもこのプラスチックごみを減らす動きが進んでいる。

マレーシアのクアラルンプールでは、2020年1月から飲食店での使い捨てストローの提供が禁止となる。台湾では2030年に使い捨てプラスチック撲滅を公表。スタバではマイボトルを持っていくとなんと10元安くなる。最近は、カナダも2021年までに使い捨てプラ禁止の意を発表した。

自分には何ができるのか? 我が家では妻の影響もあり、努力している。
コンタクトレンズの容器は集めて日本帰国時にアイシティの店頭に寄付(リサイクルしてくれる)、マイバッグやマイストローの持参、zero waste shop(量り売り・パッケージレスのお店)での買い物。ペットボトル飲料なんて久しく買っていない。こうして自宅からプラ製品が、徐々に消えてきている。

会社でも社員たちにリユーザブル・ストローを配るなど、少しずつだが始めている。小さなステップの積み重ねだが、僕の周りでも少しずつ変化を起こそうと決めている。

それが、世界のサステナビリティにつながると思うから。


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