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ボトムアップとトップダウンの使い分け

隔週土曜に、クアラルンプール拠点の仲間たちとバドミントンをしている。


昨年末に個人的に練習を始めて、社員にも声掛けしてみたところ軽く10名以上が集まったのでラケットやシャトルを購入して、それが今では部活となった。
部活といっても登録などの必要はなく、来たい人が来る。あくまでお気楽なレクリエーションだ。それでもクアラルンプール拠点に社員が約45人いる中で、多い時だと25名ほどが参加している。

単なるバドミントン好きから始まった部の存在ながら、社員間のコミュニケーションの質向上にも一役買っているから、始めて良かった。


職場で、社員同士の利害関係が一致しないことは、ままある。
文化や価値観が異なることから、誤解が生じることもしばしば。
また、僕みたいにふだん拠点にいる時間が短くて、いてもミーティングに入ってばかり、というような組織長では、きっと周りの社員も僕に何か伝えたいことがあっても話しづらいだろう。物理的な距離は心の距離にも比例してしまう。でも、それだけはしたくないと思っている。一緒に汗を流してシャトルを打ち合うことで、オフィスとはまた違った一面も垣間見れる。

バドミントンは、マレーシアの国民的スポーツだ。
過去の夏季オリンピックでの獲得メダルは、そのほとんどがバドミントン競技によるものだ。最近では、マレーシアで最も五輪金メダルに近いと期待されてきた英雄リー・チョン・ウェイ選手が引退を発表し、大きなニュースにもなった。
だから、マレーシア人社員たちも子どもの頃から家庭で、地域で、学校でプレイしてきていて、よく基礎ができている。
そして、対戦のあとは気持ち良く握手をする…これだけで立派な交流になる。

実はこの4年、「毎月チームビルディングをやろう!」と言い続けてきたはいいものの、企画スタッフにとっては、ネタ切れ感があったり、メンバーの賛同が得られなかったり…と、なかなかストレスもかかっている。
例えば、開催場所を屋内と屋外どちらでやるか、というトピックだけでも見事に意見が分かれ、不満が出ることがある。

こういう時は、自分の出番だ。

多少の不満はあっても、トップが言うとなれば、「仕方ないか」なんてすんなり話が進んだりするものだ。
だから、僕はこういった社内イベントは率先して主体者になるようにしている。それが、運営スタッフへの配慮でもあると思う。
キックオフや忘年会などは大々的にやる。各国からメンバーを集めた合宿もやる。トップが行動し、実行することでイベントを成功させるのだ。


意思決定で合意をとること。これは民主主義的で見かけは良いが、なにせ合意に時間がかかる。だから、イベントや社内の人事などの意思決定はトップが主体的に進めるのが吉。

事業運営における行動支援はボトムアップ型、サーバント・リーダーシップがベストだが、最後の意思決定はトップダウンが効果的だと、個人的には思っている。

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