2023/12/11【新NISAの使い方はめっちゃ簡単】

2024年から、積み立てNISAや一般NISAがなくなり、新NISAの積み立て枠と成長枠という仕組みに変わる。投資額、積立額が変わることになるので、毎月いくら投資すればいいか迷っている人もいるだろう。

ネットで検索してみると、20代なら50年くらいは運用できるから月1万円で良いとか、だいたいの相場みたいなものは書いてある。でも、人によって収入は違うし、年齢も運用できる年数や資産を保有しつづけるメンタルも違う。もっと多くの人に対して答えを出すヒントになるような情報を伝えていきたい。

結論: できる限り早く多く

これに尽きる。

この結論を念頭に、自身が投資できる額を決めていこう。

1. 生活防衛資金を確保

生活防衛資金は、安定した収入のあるサラリーマンなら6ヶ月分、自営業者なら1年〜2年分の生活費と言われているが、投資金額がゼロになってもなんとか生活していけるだけの金額を算出し、それは絶対に投資せずに確保しておく。

2. 毎月の生活費を算出

給料 - 生活費 = 投資金

貯金は全て投資に回すくらいで問題ない。給料は決まっているから、生活費を算出し、残った金額は全て投資金とする。

3. 積み立て枠に投資金を設定する

給料30万円で生活費20万円だったら、毎月10万円が投資金となる。生活防衛資金は生活費半年分だから、120万円。

4. 生活防衛資金以外の貯金は成長枠に投資

生活防衛資金以外にも貯金が既にあるようなら、それは成長枠(年間240万円)に突っ込む。240万円以上ある人は積み立て枠を増やしてなるべく早く現金をNISAに突っ込むようにする。

以上が新NISAに投資すべき金額の決定方法だ。給料、生活費、生活防衛資金は人それぞれ違うと思うから、それぞれが計算して、当てはめてくれれば全ての人が投資金を決定できるだろう。

注意点

最後に、注意点について解説する。

1. 高齢の人は慎重に

NISAは長期運用を基本としているので、短期運用しかできない高齢の人が手持ち資金を突っ込みすぎると、運用成績マイナスで人生を終えてしまう可能性がある。

この方法は20代から40代くらいの比較的長期運用できる人にとってのものであり、短期運用しかできない人、短期運用目的の人には通用しない。

2. 出し入れは頻繁にしない

資金を出し入れしても税金がかからないのがNISA制度の良い点ではあるが、頻繁にしすぎるのは良くない。単純に運用成績が悪くなるかもしれないし、運用成績にメンタルが耐えられずに長期運用できなくなってしまうからだ。

積立額を高目に設定しておいて、もし毎月赤字になってしまうようなら引き出す、程度であれば問題ないが、トレードのように株価の増減を見て出し入れを繰り返すのは良くない。

NISAはインデックス投資信託を選び、長期的に運用していくことをおすすめしているし、トレード目的の人には通用しない方法だと思われる。

3. 生活防衛資金はしっかり決める

会社員であれば半年分の生活費があればいいと書いたが、それは一般論であり、例えば家庭があり、子供が数年後に中学生になる、とかだと生活費が一気に上がる可能性もあるだろう。

また、保険に入っているかどうか、ローンを組んでいるか、借金があるかなど、毎月の生活費以外の目に見えない費用があるかもしれない。

そういった将来のことも見据えて、生活を防衛できる資金を確保しよう。

まとめ

こういった計算は面倒かもしれない。とりあえずは手持ちの資金を成長枠に突っ込み、毎月の余裕資金を積み立て設定するくらいでいいと思う。本気でNISAを活用していきたいなら、今回紹介した方法を参考に、採用してもいいししなくてもいいが、いろいろ考えてみてほしい。

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