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「THE TEAM」はリファレンスがあって・巻末のまとめもあり学びやすい書籍

前例がないからこそフリースタイルではなく、型が必要

いつも何かをする時に「これは必ず先人が踏破した道があるはずで、全くの未知ということはない、かならず知見があるはずだ」という哲学というか、考えを持って物事にあたっている。あたっているというのは正確には、あたっているつもり。というのが事実なんですよね。その事実を改めて理解させてもらった良い本でした。

心理的安全性は大切、じゃあどうしたら良いのか?

心理的安全性の必要性は昨今当たり前のように叫ばれている中で、じゃあどのように行うのか?何を気をつけるべきなのか?という解像度を上げた話が必要になってきている。その中で、この書籍は、リファレンス付きで

「無知だと思われる」
「無能だと思われる」
「邪魔だと思われる」
「批判的だと思われる」

この4つの不安を取り除くことが必要だと書かれている。ここまで明確にこれです、と挙げてもらえると清々しく、非常に参考になる。この4点を基準に組織づくり、仲間づくりをすすめていきたい。

KT法、おもしろい


状況分析(SA:Situation Appraisal)
問題分析(PA:Problem Analysis)
決定分析(DA:Decision Analysis)
潜在的問題分析(PPA:Potential Problem Analysis)

このKT法で面白いなと思ったところと、日頃足りないなと理解したことがある。
面白いなと思ったところは、状況と問題を分けて考えていること。ついつい状況が問題とイコールだと思いがちだけど、状況は表層であって、根本の問題の原因を理解しないで反応しがちな点をよく理解しているなと関心した。すごくいい。
自分に日頃足りないなと理解したことについては「決定分析」の部分。選択肢の中で最適なものを選択するのが決定分析だけど、自分はそもそも選択肢をいくつか用意することが非常に苦手で、一つの案が最適解だと誤解してしまいがちになる。これは全く足りていない。

ファーストチェス理論

私がここまで「即決」をすすめるのは、そのメリットを知っているからだ。1つめは「ファーストチェス理論」だ。これは、5秒で考えた手と、30分かけて考えた手は、86%が同じだというもの。つまり、長い時間かけて考えて出した結論は、直感とほとんど同じなのだ。孫正義氏もこの理論を支持し、企画を採用するときも不要な長考はしないという。

生きていく上で、特に経営者となると、格闘家のごとく、一流のスポーツ選手のごとく、瞬間的に決めることと、瞬間的に多くの選択肢を持つことが非常に大切になる。なので今後の行動指針は

状況と問題は違うことを理解して、双方の理解をつとめる
決定するための選択肢を5秒以内に多く持ち、決断する

この2つを実践していきたい。

チームという生き物を育てていく覚悟

学校というコミュニティを運営していると

・学校側の人
・生徒の人
・保護者の人

というのが主な登場人物で、その中で色々なストーリーが展開されていく。揉め事というか、混乱の原因のほとんどは「期待値の差」。ただ、その期待値の差は組織自体の「AIM(目標設定)」が曖昧という点が多い。これはもうほとんど私の責任なのでごめん!としか言いようがない。

なぜその組織があるのか。なにをすべきなのか。推奨すべき行動は明確なのか。成果と行動が上手く重なっているか。ここを明確な指針とともに育てていく。道しるべをつくっていく。ログポース、必ず道はある。

次への行動

1. 状況と問題は違うことを理解して、双方の理解をつとめる
2. 決定するための選択肢を5秒以内に多く持ち、決断する
3. 短期、中長期の目標と振る舞いを明確にする

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