見出し画像

【コラム】自力でなんとかするしか無いからな〜(ミュージシャン稼業)

ここで僕が言うことでもないですが、御存知の通り不景気なご時世でして。多くの皆さんは創意工夫して頑張ったり、経費切り詰めたり、生活費切り詰めたり、保育園落ちたり、まだ消耗してたり、無理しちゃったり、色々あきらめちゃったり、、。

ミュージシャン稼業もご多分に漏れずまぁ大変なわけですよ、ぶっちゃけ。元々フリーのミュージシャンなんて何の保証も無く、決まった給料も無く、ボーナスなんて無く、退職金なんか、「そ、それ、どこの現場のですか!?」とマッハで問い合わせしたくなるくらい関係ない話でして。もちろんそんなことは100も承知でやって来た事なので、それがどうこうっていう話では無く。

あ、自分は欧米至上主義では決してありませんが、アメリカなんかだとミュージシャンの組合的なものがしっかりとしていて、メジャーなツアーなんかだと契約かわして諸々合意のもと、決まった期間雇ってもらうので、保証と言う意味では日本に比べたらまだ良いかもしれません。

が、

僕が真面目に移住も考えて2012年にLAに視察に行った時に感じたのは、「あっちのが仕事ないわ」でした。いやホントに。もちろんちゃんとやれてる方もいますが、ギタリストだとマイケル・トンプソンとかティム・ピアスとか超一流どころ。それでもやっぱり「宅録がメインですよ」これホントに。ちなみにお二方ともに自宅で、Macの前でレコーディングしてますもん。僕が出演したBaked Potatoっていう老舗のライブクラブ(ちなみに知る人ぞ知る超有名な箱)のいわゆるハウスバンドの人達に、「日本で仕事無いか?」って聞かれましたよ真面目に。「うーんあんまり無いな」って答えましたが。あはは。あ、「君らの様なアメリカ人とかアメリカ帰りってのは日本ではブランドになるよ」とは伝えましたけど。


僕がアメリカに行こうと思ったのは仕事!という事よりも、憧れていたLAで自分の腕は通用するのか?プロって言える事は出来るのか?とかどちらかと言うと武者修行、、いや、道場破りか?笑、まぁそんな感じでして。向こうでやってる日本人ミュージシャンにも会って話を聞いたりすると、「あーやれるかもしれない」と自分自身では感じてたのですが、何せ直近の仕事が無いし、何か決まった仕事が無いとO1ビザも取れないし、うーん10年前だったら頑張ったかもだけど、今からは厳しいな。という結論を出して、おとなしく帰国したんですよ。まぁ旅行としては楽しかったですよ!

で、それで。

例えば10年前自分は38歳、働き盛り、稼ぎ盛り、遊びwの頃から比べると、これまた皆さん御存知の通り、CD売れない、レコード会社儲からない、儲からないと経費もかけられない、となると、ミュージシャンや作家、アレンジャーにかけられる費用も必然的に減って行くわけで。これもまた時代の流れには逆らえない事実。

もちろん色々な状況の中で皆さん創意工夫して頑張ったり、経費切り詰めたり、生活費切り詰めたり、保育園落ちたり、まだ消耗してたり、無理しちゃったり、色々あきらめちゃったり、、。あれ??

いやいや、変な意味では決してなくて、それぞれ大変な中、大好きな音楽を作ったり、プロデュースしたり、演奏したり、レコーディングしたり、教えたり、と、頑張っているのです。結局好きでなきゃやってらんないってのもあるしね。ぶっちゃけ。

で、自分はと言うと。

ご多分に漏れず順調な右肩下りもありつつ(泣)いつの間にか気づいたら40も後半。。あれ?

あ、今、私生活はとっても充実してますよ。お金はそんなに無いけど(笑)家のご飯とってもおいしいし、今住んでる家大好きだし。何より物欲の塊だった自分が、びっくりするくらいそうで無くなって、物への執着がかなり減ったんですよ。そりゃ欲しい物は沢山あるけど、そこへの執着より、今あるもので何とかするという方が楽しくなった、、という感じかな。まぁ体も丸くなった事だし、暴れん坊の俺様も丸くなったってことっすよ。あはは〜!

とは言え。

大人として稼がなければならないのは当然でして。とは言っても昔の様には行かないのも分かってるし、こう見えて自分は結構な小心者なので、あんまり頑張り過ぎたり、無理し過ぎちゃうと、体調悪くなってしまうんですよ。自律神経弱いんで。そんなだし、年も年なんで、無理はやめようと。もっと言えば大好きなギター、大好きな音楽を、ずっと大好きでいたい。そう思うようになったんです。そこに至るには様々な試行錯誤とか、色々とありました。あとね、尊敬する先輩ミュージシャンが若くして亡くなってしまわれた、、ってことも大きいです。人間いつかは必ず死を迎えるわけで、それがいつかなんかホントにわからないし、寿命にあと何年なんてリクエスト出来ないわけで。

無理はしない

そう決めたんです(笑)あはは。で、自分に何が出来るだろう?と考えてみた時に、やっぱりこれしかないんですよね、ギターしか。で、ギター弾いて仕事にしつつ、自分も楽しみたい、でもって僕のギターなり音楽で自分以外の人が楽しんでくれたらもっと嬉しい!って思ったんです。そんな甘い仕事なんかねーよと怒られそうですが(誰に?)いやいや、「お給料は仕事の我慢料なんだから贅沢は言うな」って時代はもうやめにしません?て思ってるんで。だって一生の仕事を我慢する事で生きてくなんて、ねぇ、寂しすぎるでしょ?みんないつかは死んじゃうんだから。

で、自力でなんとか

になんとか話を戻しますが(笑)そんな甘ったれた考えで10年前のような仕事を頂くなんて贅沢は言えませんので、(いやこんな自分を理解してくれてお仕事させてくださる有り難い皆さんもいますよ)そういう神様みたいな人達に頼るだけでなく、ここは自力、自家栽培、自営、自衛、?でもなんとかしようと。

で、週刊宅録ギターですよ。

僕は小さい頃から楽器が好きで、中学生の時には多重録音の世界にハマってまして、それこそ最初はラジカセ2台でダビングしながら同時録音な世界です。意外かもしれませんが、シンセサイザーというものも大好きで、中学生の時にKORGのMS20っていうモノフォニックシンセでアナログシンセの音作り覚えましたし、同時にRolandのVOLT30って真空管アンプをドライブさせて、BOSSのOD1でブースト、センドリターンにフランジャーでダブリング、プラスアナログ・ディレイも、、なんて事を、校則で5分刈りだった中房の頃からやってたんで、今あるマルチエフェクターとかプラグインでの音作りとか、正直朝飯前なレベルなんですよ。自慢なんかじゃなく、事実そうなんで。加えて書くと、アマチュア時代最後の頃に出会えた諸先輩方に沢山の事を学ばせて頂けた事もとても大きいです。(こういうのであんまり名前出すのいやらしいんで書きませんが、今でも活躍されている1流プロのミュージシャン、プロデューサーの方々です)特に打ち込み関係はとても勉強させてもらいました。時代的にはS900からS1000に変わる頃なんでハード全盛。

なので、特にギターの音作りや自分でレコーディングするスキルは世界で通用するレベルと本気で思ってるんです。馬鹿かと思われても全然いいですよ。自分ではホントにそう思ってるんで。 (書いてて少し照れて来ました。)

それしかないな

そう思いまして。多分誰も(アホらしくて)やっていない有料のオンラインマガジンで宅録ギターってのを自分の知る限りのノウハウと技術とハッタリ(嘘)をお伝えすることでお金を頂けるよう頑張ってみようじゃないか。と思った次第です。


そんな想いで始める「鈴木健治の週刊宅録ギター」何卒よろしくお願いします。もしも楽しんで頂けて有益なノウハウがGET出来たと思われたなら定期購読を是非。

*現在定期購読は行なっていません。


もしも僕がちょっとした結果を出せたなら、「週刊アレンジャー」「週刊シンガー」「週刊プロデューサー」とか皆さんやったらいいですよ!(笑)いや週刊に拘ってるわけじゃないですがね。


でもって、僕より若い世代のミュージシャンの皆さんにほんの少しの希望のようなものが残せるかもしれません。

「好きな事でも仕事に出来るんだって」

ちょっと大げさかもですが。。

若い人にしか出来ない、思いつかない事ってあるはずだし、年齢を重ねて初めて出せる味みたいな事もありますし。


そんなミュージシャンの未来への希望なども妄想しつつ。今日はこの辺で。

では!

「鈴木健治の週刊宅録ギター」はこちらから。







サポートはいつでもどなたでも大歓迎です。