たくぎヘッド3

【コラム】ギターと打ち込み。

とあるきっかけで25年位前の自分が演奏している音源を聞いたんですよ。

そしたらですね、

心地いいんですよ。何故か。自慢でも何でも無いですよ。

何かこう安らぐというか、急かされないというか、疲れないというか、、。

いや、ヒーリング物でもないですよ(汗)

普通のロックバンドなんですけど。

まがいなりに自分も多くの経験を重ねて、テクノロジーは当時と比較にならないくらい進歩してるのに、25年前の音源に今の自分は負けてるんですね。自分の感覚的には。

これは大きな問題ですよ。


そう言えば色々と思い出して来ました。

確かその曲はクリック無し、ボーカルも含めて一発録音だったんです。確か3348。
いやアナログだったかな?
ちょっと忘れてしまいましたが。

確かにリズムは揺れてるし音程だって全部正確ってわけではないです。

でも確かにいいんですよ。上手い下手とかそういうんじゃなく、
音楽を聞いて感じた感覚や印象が。

音(波形)を目で見て確認、EDITが当たり前な今ですが、
全てのピッチが正確で、全てのリズムがピッタリ合ってる事が、本来音楽が持つ素晴らしさをどれだけ削っているか。音楽の魅力をどれだけ無駄にしているか。

真剣に考えてしまいました。

打ち込みならではなジャンル、、最近のEDMと呼ばれるものや、Techno、HOUSE、そういうのの良さはもちろん分かってるつもりですし、自分も打ち込みは好きなので、何とも説得力が無いかもですが、、。


演奏家である以上は本気で考えなければならないなと。
(もちろん個人的にですよ)

クラシック音楽が何世紀も経て今でも愛されている理由にも繋がるのかなと。
(自分はそんな高尚なもんじゃないですけどね)

例えが正しいか分かりませんが、ナイル・ロジャースのリズムギター、僕が知るかぎり正直なところかなり揺れてます。少なくともグリッドにピッタリではないはずです。しかし、あのグルーブや心地よさは素晴らしいですし、中々出来るもんじゃありません。


特にギターという楽器の良さって曖昧な所だったり、少し揺れてたりする所だと思うんです。

ギター以外全部ガシガシの打ち込みでも、ギターが少し暴れることで、その曲なり音源が生き生きとしてくる事は必ずあります。

どんな状況、そんなケースでも、自分らしく人間味のあるプレイを目指さなければならないと思いました。

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