Kenji Ubagai|姥貝 賢次

公認会計士

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最近の記事

スタートアップは自前主義を超え、大企業との連携を目指す

近年、大企業によるベンチャー投資が増えてきました。 ベンチャー投資を専門に扱う部署や子会社などを作る場合は『コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)』などと呼ばれる場合もあります。 また、『アクセラレータープログラム』と呼ばれるスタートアッププログラムも多く生まれており、多くのアクセラレータープログラム大企業のスポンサードで運営されています。 スタートアップ側からも「大企業から出資を受けたい」や「大企業と協業したい」という相談が増えてきています。 今回は、大企業によ

    • スタートアップが”エンジェル”から資金調達するために大切なこと。

      エクイティ・ファイナンスは、新株発行による資金調達のことを言います。 「エンジェル投資家」や「ベンチャーキャピタル」と言われるプレイヤーが資金の出し手となります。 今回はエンジェル投資家について考えていきます。 エンジェル投資家 創業間もないスタートアップ企業に対して資金を供給する個人のことです。 投資の見返りとして、株式を受け取ることが一般的です。 起業するときは、自分の貯金や家族からの出資により会社を設立します。 設立段階では数百万円規模の出資をし、その次のフェー

      • スタートアップが”ベンチャーキャピタル”から出資を受けるということ

        エクイティ・ファイナンスは、新株発行による資金調達のことを言います。 「エンジェル投資家」や「ベンチャーキャピタル」と言われるプレイヤーが資金の出し手となります。 今回は、ベンチャーキャピタルについて考えていきます。 ベンチャーキャピタル ベンチャーキャピタル(Venture Capital、略称:VC)とは、ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のことです。 主に高い成長率を有するスタートアップ企業に対して投資を行い、資金を投下します。経

        • スタートアップがDebt(デット)で資金調達するとき、理解しておくべき2つの制度

          スタートアップは、なぜ資金調達できるのか? スタートアップ企業は「なぜ借入できるのか?」という事について考えたことはありますか? 資金供給する人達がどんな事を考えているのかを踏まえて考察します。 創業直後は、制度に頼ってデット調達を 創業直後は、最も資金調達がやりにくい時期です。 この時期は、会社の実績がなく、赤字が続く時期です。 会社に「お金を借りるための信用」は実質的には”ない”のです。 しかし、国などの「スタートアップ支援」の制度を利用する事で、デット調達が可能と

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          資金調達の2つの基本。Debt(デット)とEquity(エクイティ)

          資金調達には2つの手法があります。 それは、デット・ファイナンス(略称:デット調達)と呼ばれる借入調達、そしてエクイティ・ファイナンス(略称:エクイティ調達)呼ばれる新株発行による調達です。 「デット」と「エクイティ」、この2つの違いを理解することで、スタートアップ企業の財務を有利に進めることが出来ます。 ◆デット調達 借入調達と言われる調達手法です。主な資金の出し手は「銀行」です。 銀行は、お金を貸して「利息」を徴収することでビジネスを行っている会社です。貸したお金が

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          ファイナンスの知識だけでは務まらない!? “実力のあるCFO”が持っているスキルセットとは!?

          カウンティア株式会社で代表取締役・公認会計士を務めます、姥貝(うばがい)と申します。 突然ですが、みなさんは「CFO(Chief Financial Officer - 最高財務責任者)」という言葉を聞いてどういった役割を想像するでしょうか? ベンチャーキャピタル(VC)や銀行からの資金調達でしょうか? それとも、事業の資金繰り? どれも間違いではありません。しかし、「Financial」という言葉が先行し、資金を管理する責任者のような偏った印象を持っている方が多くい

          ファイナンスの知識だけでは務まらない!? “実力のあるCFO”が持っているスキルセットとは!?

          ソフトバンクとドコモのデータから見える「財務レバレッジ」がスタートアップに必要な理由

          カウンティア株式会社で代表取締役・公認会計士を務めます、姥貝(うばがい)と申します。 事業経営には「財務レバレッジ」という考え方があります。 財務レバレッジとは、負債を有効活用し、経営効率を向上させる財務戦略のこと。少額の投資で多額の利益を得るためのテクニックです。 例えば、エクイティ(株式の出資金)だけで資金調達をしたと仮定します。 エクイティ100万円 でつくった会社は100万円だけ事業に投資することができます。 そこに借り入れした場合、200の事業投資ができます

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          3分で読めるCFO入門!「スタートアップ」が「スモールビジネス」と異なる点とは?

          みなさん、はじめまして。カウンティア株式会社で代表取締役・公認会計士を務めます、姥貝(うばがい)と申します。 今回初めてnoteを執筆するにあたり、Twitterアカウントも開設しましたので、こちらもフォローいただけますと嬉しいです。 「スタートアップ」と聞くと、小規模で目新しいビジネスを創出するモデルというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。一方で、スモールビジネス(「SMB」や「中小企業」)との区別は出来ているでしょうか? 実はCFOの知見を身に着け、自

          3分で読めるCFO入門!「スタートアップ」が「スモールビジネス」と異なる点とは?