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お遍路31番竹林寺30番善楽寺29番国分寺

当寺は「土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た…」で有名なよさこい節の舞台です。また「南海第一道場」という名でも知られており、学僧や名僧があつまる学問寺院でした。訪れた僧の一人に、高名な臨済宗の学僧である夢窓国師(1275-1351)がいます。夢窓国師は山麓に吸江庵を建て、修行を行い、2年余りも後進の育成に努めました。また、門前横には高知が生んだ世界的な植物学者、牧野富太郎博士(1862-1957)の記念館と県立牧野植物園があります。このことからも分かるように、土佐の信仰や文化の中心地とも、土佐随一の名刹ともいわれました。

30番善楽寺

29番国分寺
土佐の国分寺といえば、平安中期の歌人、紀貫之(868-945頃)が浮かんできます。とくに貫之が著した『土佐日記』は、女性の筆に託して書かれた仮名日記であることはあまりにも有名です。貫之が国司として4年間滞在した国衙は、国分寺から北東1㎞ほどです。「国分寺共々土佐のまほろば」と呼ばれ、土佐の政治・経済・文化の中心地でした。

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