見出し画像

不耕起冬期湛水ハザ掛け究極の自然米 一年中水を張る、 耕さない田んぼのイネつくり

一年中水を張る、 耕さない田んぼのイネつくり
 故郷の山や川、広々とした田畑は、自然豊かな環境 の象徴です。その一角を担う田んぼで、肥料や農薬を 一切使わないイネつくりで収穫されたお米が、「耕さな い田んぼのお米」です。

(北アルプスの残雪の山々が田んぼに移りえもいわれぬ美しさです)
 
自然界には、土を反転した場所はありません。道端 や野原や山には、天地返しした場所は無いのです。 地球上の植物は、その硬い大地に根を張り、子孫繁栄しています。もちろん、稲もその仲間です。
 このイネつくりでは、田んぼを耕すことなく、切り株と 切り株の間に大人の苗(成苗)を植えます。

(寒さに会わせて冷害に強い稲づくりが可能です )
苗は、頑張って、頑張って、硬い土に根を張りながら 生長し、その間に体が野生化します。野生化した稲は 病害に強くなるため、農薬(殺菌剤)が不要になります。
 この田んぼでは、田面に敷き詰められた切りワラが 水中分解され、それを栄養源に植物プランクトンが大 発生します。その中の大型のソウ類、サヤミドロを中心 とした光合成活動は、田んぼの水を滝つぼの水のよう に大量の酸素を含んだ水に変え、多くの生きものが生 息可能な楽園に変貌させます。

 楽園化した田んぼでは、土の中や水の中や畦まわ りが多様な生きものでいっぱいになります。
 もちろん、稲に害を与える虫もいますが、その虫を 餌にする虫や他の生きものも生息する豊かな生態系 が、虫害を最小限にするため、農薬(殺虫剤)が不要に なります。
 また、田んぼに生息する多様な生きものの中にイトミ ミズがいます。耕さない田んぼでは、1反(1千m?)に1千 万~2千万匹も生息しています。
 彼らは、昼夜を問わず、ワラや微生物を土と一緒に 体内に取り込み、そして、排泄します。その大量の排泄 物がいわゆるトロトロ層になります。
 そのトロトロ層は雑草種子を覆い、日光を遮り、発芽 を抑制するので、農薬(除草剤)が不要になります。

(みんなで手植え)
更に、稲はトロトロ層に含まれる養分を糧にして生長 するため、化学肥料どころか有機肥料さえも不要になり ます。

 このような自然の営みの中で栽培される稲から収穫 したお米は、栽培年数を重ねる度に美味しくなります。 自然の恵がいっぱいのこのお米を、たっぷりとご賞味く ださい。

 自然の仕組みを利用した、この「耕さない田んぼのイ ネつくり」は、自然豊かな環境の象徴の一つである「田 んぼ」とその田んぼに息づく「多様な生きもたち」を未来 につなぐ手段の一つと確信しています。

(手刈り ハザ掛け 脱穀)

不耕起冬期湛水ハザ掛け 究極の自然米

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?