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有機給食池田町松川村の事例

日本の食料と地域明日を考える
農健連の会場:全労連会館会議室 +ZOOM
参加費無料
主催:国民の食糧と健康を守る全国連絡会
連絡TEL03-3372-6112

この会議に池田町松川村の事例が紹介されました

昨日のメモ
松川村農民組合 宮田兼任です。
学校への有機給食の取り組みだが、まず、有機JASの農家を増やす。
もう一つは学校給食に有機農産物を出せるようにということで、「いきいき田んぼの会」を作った。会員は同じような顔ぶれだが、進めるに当たり、池田町と松川村と1500食だが両町村が給食センターが共有なので、両町村で取り組んだ。普段からすでに特別栽培米が納入されていることから松川村長は「[現状のままでも]問題ないだろうと言っていたし、それを1法人が受け持っていてそれによって経営が成り立っていた。これを考慮しなければならない。こうした中で、有機米を導入することができた。 
次に、なぜ、有機米に至ったのか。その根本的な背景を申し上げたい。
私と矢口一成さんは20年前から有機農業を手掛けてきたが、そこには、農薬の子どもたちへの影響が深刻化しており、残留農薬の高い濃度やGMOが日本人の健康に問題があり、農業が危機的であるとの問題意識があった。危険な輸入農産物を押し返し、日本農業再生の道を固い決意で挑戦を始めたわけである。そして、できることならば学校給食にそれが採用されることがかなうことを望んでいた。
なぜならば、店頭で販売されている食べものには安全性に問題があり、成長期の子どもたちが安全な食事が取れる唯一の場所が給食だと思ってきたからである。
そして、急展開し、今年から毎月1回の有機給食米という第一歩が開けた。メンバーは6人いるが、私は保護者と村長との懇談会をしたり、子育て中の人に対して学習会をしてきている。
では、次に高橋君が話をする。

高橋克也 地域起こし協力隊3年。移住5年目。2年前から新規就農した。地域起こしの任期中であったので「いきいき田んぼの会」と行政との両方に携わった。そして、役人も人間なので、行政にも感情があり、自分たちの想いを汲んでもらえる行政であることがわかった。
松川村・池田町はそのところを認識してまず情報共有から始めた。それが実現への第一歩ではないかと思った。

松野亮子 
池田町の町議会議員をしている。有機農業が盛んな池田町にしたいと議員に立候補して今年4年目である。そして、有機農業を推進するにあたっては有機給食が良いのではないかと、議会の一般質問を行い議会で取り上げてきてもらった。
池田町の甕聖章町長を実際に有機米が生産されている田圃に連れて行くことができ、よくできていることを町長も認識した。
そして、給食センターが松川村と合同であることから、有機米の給食への提供を提案したところ、それが町としても認められて有機米導入に成功した。

矢口一成 
宮田さんと一緒に有機農業をやってきた。20年前は有機農業は手間がかかるものだったが、いまは技術もでき、収量がとれるところまで来ている。安定した技術が必要だが、特に大事なのが苗であることから、ここに立派な苗を持ってきた。農業ではよく苗半作といわれるが、有機では苗9部作である。
そして、長野県の有機農業のアドバイザーもしているが、有機稲作は誰でもできると指導している。
民間稲作研究所の稲葉光国さんが言われたようにやればできる時代になってきている。
そして、民間稲作研究も理事長に舘野廣幸さんがなったが、彼はまったく田植えの後 水田に入らないことがゴールであると。有機の方が経費もかからず収量も確保できているので、こうしたマニュアル本を参考にしていただければと思う。

臼井健二 
35年前から持続可能な農的暮らしをやっている。ここには農業の学びの場もある。この中で矢口一成さんと15年前から、田んぼの会で有機稲作体験会を設けてきたが、そうした中で有機稲作が伝わってきて移住する人も増えている。 
こうした農的暮らしが本来の[生き方の]ベースであって、皆がつながりあい、オーガニックタウンになればいいなと思って、都会とつながりあいながらやっている。

吉田太郎
前長野県有機農業推進プラットフォーム担当
1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。
持続可能な社会への関心から、サラリーマン稼業のかたわら有給休暇を利用してキューバを16回ほど訪れ、キューバの農業、環境、森林、医療、教育、住宅、文化政策 を紹介する一連の著作を執筆してきた。
また、アグロエコロジーや伝統農業についての著訳書もある。

ホームページ:http://www14.plala.or.jp/Cuba/index.htm
ブログ:http://pub.ne.jp/cubaorganic/
主な著訳書
『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』
『1000万人が反グローバリズムで自給・自立できるわけ』
『世界がキューバ医療を手本にするわけ』
『世界がキューバの高学力に注目するわけ』
『「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ』
『文明は農業で動く』
『「防災大国」キューバに世界が注目するわけ』
翻訳書に
『百姓仕事で世界は変わる』(以上築地書館)
『有機農業が国を変えた』(コモンズ) 『地球を救う新世紀農業ーーアグロエコロジー計画』(筑摩書房) 『知らなきゃヤバイ!食糧自給率40%が意味する日本の危機』(日刊工業新聞社) などがある。

トップダウンでなくボトムアップでつながり合いながら有機給食が実現できた良い事例です

宮田兼任 
これからだが、農業の学習会を重ねる中で農薬問題に関わっている女性議員の方も有機農業の推進について議会で質問もされた。これは、画期的であった。
また、今年新たに有機農業に挑戦したいという人が2人、3人でてきている。 コロナ禍で農協役場の合同学習会ができなくなったのだが、有機農業の技術学習会も2年めを迎えている

ようやく有機農業も認識されてきている。
また、今年3月に村議会の選挙があって2度も我々の会に参加された女性議員[矢口あかね]が2番で当選した。

どうも、ありがとうございました。

司会 
色んな人が集まっているので励まされた。

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