中川原さんの圃場 2013.6 安曇野パーマカルチャー塾

梓川の中川原さんの圃場見学のムービー
中川原敏雄さんに育種圃場を案内して頂く。
車で10分、リンゴ畑に囲まれた二反歩ほどの圃場に到着。
ここは10年程牧草を育てていた場所で、2年前から育種場として使用しているとのこと。
活き活きした緑豊かな畑。
詳しくは
http://www.ultraman.gr.jp/perma/20136pc.htm


中川原さん
ここの種の育成は通常の野菜作りとは違い、見た目より生命力のある自立できる種の育成を目的としている。
「根を育てるのです」。

ハウス育苗はせず、「日溜まり育苗」や、その発展系である「ペット栽培」した作物を定植している。
きゅうりの根元を掘ってみると黒く団粒した土壌が現れる。
良い土の香りがした。

 

「ペット栽培」プチトマト編
秋にプチトマト一粒を丸まま育苗ポットに植え、ペットのように寝起き部屋を共にする。
トマトと人間は好む温度が似ているらしい。

一粒から20株程発芽するが間引きはせず4月(早朝8℃以上)になったら定植。
その後も芽かきも誘引もしない。
それらは人間の都合、人が余計な手を加えなければ植物は自らの力で生き残り、次世代のために周辺環境も整えるとのこと。
幼若期は犬猫のように寄り添って集団で育て、成長期に自然淘汰されていく中で、食味、大きさ強さなどを考慮し育種を進めている。
F1の種でも3年~4年で一品種と生り得るとのこと。



 

草刈は全て仲川原さん考案の長柄の釜で行っている。
マシンを使うと植物のストレスとなるだけでなく、容赦なく根こそぎ雑草を刈ってしまうため1年草の雑草が増えるなど環境変化が激しくなる。
1週間~2週間に1度、朝夕の露のある時間に自分の体を使って草刈をするそう。
いいですね~。



たまねぎ畑で生命力の強さを実感。
石ころだらけの土壌にりっぱなたまねぎがゴロゴロ。
「いかにやる気を起こさせるか」なんだそう。
人も植物も一緒だ。

次にキュウリの実験畑へ。
土壌診断士の加藤さんよりご説明頂く。
市販の土、圃場の表層の土、圃場の下層の土の3種で育苗し定植、成長過程を比較している。
苗の大きさは、市販、表層、下層の順、根の張り具合は全く逆で、定植後もこの状態が継続する場合が多いとのこと。
やはり下層の土で育苗した苗の生命力が強いようだ。
根と幹のバランスが悪いと病気になりやすく、成長不良、ストレスが多い場合早期に花がつく。
きゅうりの年齢は葉の数に比例し1枚1歳、20枚から25枚が花の適齢期なんだとか。

 

 

 



一度自然農法センターに戻り、徒歩で別の圃場へ移動。
訪れたキャベツ畑には、たくさん、タクサン、沢山のモンシロチョウが。。。

担当の石綿薫さんにご説明頂く。
こちらの土壌は、定植1週間前に有機ボカシを定植後の根張り分だけ、表層5センチほど鋤き込むとのこと。
有機ボカシは鶏糞2+畑の土1に糖蜜を加え発酵させたもの。

 

こちらのキャベツのC/N比は20。
一般的なキャベツの1.5~2倍。
その作物に適したC/N比の場合、腐らず干草になるそうだ。
C/N比
http://ja.wikipedia.org/wiki/C/N%E6%AF%94

アミノ酸が少なく葉中に余分なNがないため、虫はあまり美味しくないらしく食害が少ない。
たくさん沢山のモンシロチョウ。
確かに外葉は食べられているけれど、結球部はさほどでもない。
石綿さん曰く「モンシロチョウはあまり怖くない」「嫌なのは夜盗虫」。
モンシロチョウは外葉から食べてピークは5枚~6枚程度。
結球部まで食害することは余りないが、夜盗虫のピークは12枚~13枚だそうだ。
また、卵を産む数は、モンシロチョウ30位に対し、夜盗は200程。
ただ、卵の数が少ない方が1固体としての生命力が強いので一長一短。



モンシロチョウと夜盗蛾の関係
夜盗蛾は食害されていないきれいな葉を好んで卵を産むらしい。
モンシロチョウが先に孵り葉を食害すると卵を産めない。
結果モンシロチョウが夜盗虫の食害からキャベツを守る形となる。
全てのものには役割があり、連動している。
本当に凄い凄い凄い。

この畑は去年までキャベツ、ライ麦の順で連作していたそうですが、今年からキャベツ、スイートコーンに変更するとのこと。
連作は微生物、虫、小動物の生活環境も調えるそうだ。

仲川原さん、石綿さんどうもありがとうございました。

http://youtu.be/IkeVFQ6zaFU


今回は自然農法国際研究開発センターに見学に行くため、セブンイレブン松本インター店に集合。
10期生のYukaちゃん、ともくんのカップルも合流し、一路自然農法センターへ。

中川原敏雄さんに育種圃場を案内して頂く。
車で10分、リンゴ畑に囲まれた二反歩ほどの圃場に到着。
ここは10年程牧草を育てていた場所で、2年前から育種場として使用しているとのこと。
活き活きした緑豊かな畑。

中川原さん
ここの種の育成は通常の野菜作りとは違い、見た目より生命力のある自立できる種の育成を目的としている。
「根を育てるのです」。

ハウス育苗はせず、「日溜まり育苗」や、その発展系である「ペット栽培」した作物を定植している。
きゅうりの根元を掘ってみると黒く団粒した土壌が現れる。
良い土の香りがした。

 

「ペット栽培」プチトマト編
秋にプチトマト一粒を丸まま育苗ポットに植え、ペットのように寝起き部屋を共にする。
トマトと人間は好む温度が似ているらしい。

一粒から20株程発芽するが間引きはせず4月(早朝8℃以上)になったら定植。
その後も芽かきも誘引もしない。
それらは人間の都合、人が余計な手を加えなければ植物は自らの力で生き残り、次世代のために周辺環境も整えるとのこと。
幼若期は犬猫のように寄り添って集団で育て、成長期に自然淘汰されていく中で、食味、大きさ強さなどを考慮し育種を進めている。
F1の種でも3年~4年で一品種と生り得るとのこと。



 

草刈は全て仲川原さん考案の長柄の釜で行っている。
マシンを使うと植物のストレスとなるだけでなく、容赦なく根こそぎ雑草を刈ってしまうため1年草の雑草が増えるなど環境変化が激しくなる。
1週間~2週間に1度、朝夕の露のある時間に自分の体を使って草刈をするそう。
いいですね~。



たまねぎ畑で生命力の強さを実感。
石ころだらけの土壌にりっぱなたまねぎがゴロゴロ。
「いかにやる気を起こさせるか」なんだそう。
人も植物も一緒だ。

次にキュウリの実験畑へ。
土壌診断士の加藤さんよりご説明頂く。
市販の土、圃場の表層の土、圃場の下層の土の3種で育苗し定植、成長過程を比較している。
苗の大きさは、市販、表層、下層の順、根の張り具合は全く逆で、定植後もこの状態が継続する場合が多いとのこと。
やはり下層の土で育苗した苗の生命力が強いようだ。
根と幹のバランスが悪いと病気になりやすく、成長不良、ストレスが多い場合早期に花がつく。
きゅうりの年齢は葉の数に比例し1枚1歳、20枚から25枚が花の適齢期なんだとか。

 

 

 



一度自然農法センターに戻り、徒歩で別の圃場へ移動。
訪れたキャベツ畑には、たくさん、タクサン、沢山のモンシロチョウが。。。

担当の石綿薫さんにご説明頂く。
こちらの土壌は、定植1週間前に有機ボカシを定植後の根張り分だけ、表層5センチほど鋤き込むとのこと。
有機ボカシは鶏糞2+畑の土1に糖蜜を加え発酵させたもの。

 

こちらのキャベツのC/N比は20。
一般的なキャベツの1.5~2倍。
その作物に適したC/N比の場合、腐らず干草になるそうだ。
C/N比
http://ja.wikipedia.org/wiki/C/N%E6%AF%94

アミノ酸が少なく葉中に余分なNがないため、虫はあまり美味しくないらしく食害が少ない。
たくさん沢山のモンシロチョウ。
確かに外葉は食べられているけれど、結球部はさほどでもない。
石綿さん曰く「モンシロチョウはあまり怖くない」「嫌なのは夜盗虫」。
モンシロチョウは外葉から食べてピークは5枚~6枚程度。
結球部まで食害することは余りないが、夜盗虫のピークは12枚~13枚だそうだ。
また、卵を産む数は、モンシロチョウ30位に対し、夜盗は200程。
ただ、卵の数が少ない方が1固体としての生命力が強いので一長一短。



モンシロチョウと夜盗蛾の関係
夜盗蛾は食害されていないきれいな葉を好んで卵を産むらしい。
モンシロチョウが先に孵り葉を食害すると卵を産めない。
結果モンシロチョウが夜盗虫の食害からキャベツを守る形となる。
全てのものには役割があり、連動している。
本当に凄い凄い凄い。

この畑は去年までキャベツ、ライ麦の順で連作していたそうですが、今年からキャベツ、スイートコーンに変更するとのこと。
連作は微生物、虫、小動物の生活環境も調えるそうだ。

仲川原さん、石綿さんどうもありがとうございました。

http://youtu.be/IkeVFQ6zaFU

今回は自然農法国際研究開発センターに見学に行くため、セブンイレブン松本インター店に集合。
10期生のYukaちゃん、ともくんのカップルも合流し、一路自然農法センターへ。

中川原敏雄さんに育種圃場を案内して頂く。
車で10分、リンゴ畑に囲まれた二反歩ほどの圃場に到着。
ここは10年程牧草を育てていた場所で、2年前から育種場として使用しているとのこと。
活き活きした緑豊かな畑。

中川原さん
ここの種の育成は通常の野菜作りとは違い、見た目より生命力のある自立できる種の育成を目的としている。
「根を育てるのです」。

ハウス育苗はせず、「日溜まり育苗」や、その発展系である「ペット栽培」した作物を定植している。
きゅうりの根元を掘ってみると黒く団粒した土壌が現れる。
良い土の香りがした。

 

「ペット栽培」プチトマト編
秋にプチトマト一粒を丸まま育苗ポットに植え、ペットのように寝起き部屋を共にする。
トマトと人間は好む温度が似ているらしい。

一粒から20株程発芽するが間引きはせず4月(早朝8℃以上)になったら定植。
その後も芽かきも誘引もしない。
それらは人間の都合、人が余計な手を加えなければ植物は自らの力で生き残り、次世代のために周辺環境も整えるとのこと。
幼若期は犬猫のように寄り添って集団で育て、成長期に自然淘汰されていく中で、食味、大きさ強さなどを考慮し育種を進めている。
F1の種でも3年~4年で一品種と生り得るとのこと。



 

草刈は全て仲川原さん考案の長柄の釜で行っている。
マシンを使うと植物のストレスとなるだけでなく、容赦なく根こそぎ雑草を刈ってしまうため1年草の雑草が増えるなど環境変化が激しくなる。
1週間~2週間に1度、朝夕の露のある時間に自分の体を使って草刈をするそう。
いいですね~。



たまねぎ畑で生命力の強さを実感。
石ころだらけの土壌にりっぱなたまねぎがゴロゴロ。
「いかにやる気を起こさせるか」なんだそう。
人も植物も一緒だ。

次にキュウリの実験畑へ。
土壌診断士の加藤さんよりご説明頂く。
市販の土、圃場の表層の土、圃場の下層の土の3種で育苗し定植、成長過程を比較している。
苗の大きさは、市販、表層、下層の順、根の張り具合は全く逆で、定植後もこの状態が継続する場合が多いとのこと。
やはり下層の土で育苗した苗の生命力が強いようだ。
根と幹のバランスが悪いと病気になりやすく、成長不良、ストレスが多い場合早期に花がつく。
きゅうりの年齢は葉の数に比例し1枚1歳、20枚から25枚が花の適齢期なんだとか。

 

 

 



一度自然農法センターに戻り、徒歩で別の圃場へ移動。
訪れたキャベツ畑には、たくさん、タクサン、沢山のモンシロチョウが。。。

担当の石綿薫さんにご説明頂く。
こちらの土壌は、定植1週間前に有機ボカシを定植後の根張り分だけ、表層5センチほど鋤き込むとのこと。
有機ボカシは鶏糞2+畑の土1に糖蜜を加え発酵させたもの。

 

こちらのキャベツのC/N比は20。
一般的なキャベツの1.5~2倍。
その作物に適したC/N比の場合、腐らず干草になるそうだ。
C/N比
http://ja.wikipedia.org/wiki/C/N%E6%AF%94

アミノ酸が少なく葉中に余分なNがないため、虫はあまり美味しくないらしく食害が少ない。
たくさん沢山のモンシロチョウ。
確かに外葉は食べられているけれど、結球部はさほどでもない。
石綿さん曰く「モンシロチョウはあまり怖くない」「嫌なのは夜盗虫」。
モンシロチョウは外葉から食べてピークは5枚~6枚程度。
結球部まで食害することは余りないが、夜盗虫のピークは12枚~13枚だそうだ。
また、卵を産む数は、モンシロチョウ30位に対し、夜盗は200程。
ただ、卵の数が少ない方が1固体としての生命力が強いので一長一短。



モンシロチョウと夜盗蛾の関係
夜盗蛾は食害されていないきれいな葉を好んで卵を産むらしい。
モンシロチョウが先に孵り葉を食害すると卵を産めない。
結果モンシロチョウが夜盗虫の食害からキャベツを守る形となる。
全てのものには役割があり、連動している。
本当に凄い凄い凄い。

この畑は去年までキャベツ、ライ麦の順で連作していたそうですが、今年からキャベツ、スイートコーンに変更するとのこと。
連作は微生物、虫、小動物の生活環境も調えるそうだ。

仲川原さん、石綿さんどうもありがとうございました。

http://youtu.be/IkeVFQ6zaFU

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