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池田町有機農法研究会

池田町オーガニックタウン宣言
吉田さんが畑を炭素循環農法の手法で土地改良して玉ねぎ畑に挑戦
素晴らしい活動をされています。

吉田さんwritte

廃菌床の扱いについて

ホクトの廃菌床は、エリンギなどのキノコを瓶栽培で発生させ収穫したあとの廃棄物です。大町工場では毎日4トントラック5-6台分の廃菌床がでます。ホクトではこれを「たい肥の素」としてトラック1台分200円で販売しています。
4トントラックで畑に配送・ダンプしてもらっても200円。自分でトラックを用意して行っても200円です。

瓶からかき出した菌床は約20度の気温で栽培されていてその温度のままキノコ菌糸が生きています。

畑におろしてもらったのが写真の状態です。

到着したては冷たいのですが、すぐに発酵で熱がでてきます。放っておくと内部は60-80度まで熱があがり キノコ菌糸は死んでしまいます。(一晩放置しておくだけで数十度になる)
特に菌床の山の一番内部は酸素が届きませんので嫌気性菌の働きで大変悪臭が発生します。
ホクトさんのほうではこのような発酵がすべて終わって 数か月後に完全にたい肥化した状態で畑に入れることを推奨しています。これはこれで有効な利用方法なのですが、ぼくらが試みている「炭素循環農法」では この生きた菌糸をそのまま畑の中へ定着させてしまおう という方法です。

急いで全面に廃菌床を畑全面に散布したのは 厚み10-15cmくらいだと空中から酸素が十分に供給されるため 嫌気性発酵がおこらず キノコ菌糸がそのまま生きている状態をキープできます。

自然の森林の土壌を観察してみると
落ち葉の層の下には キノコの菌糸がびっしりはびこり そこにダニやミミズなど無数の小動物がうごめく世界が展開しています。その中に樹木や草の根が伸びて 森林が「無肥料・無農薬」で育っていく。

その状態を畑の土で再現しようというわけです。

菌床に含まれる おがくずやトウモロコシの芯 ぬか さらにもみ殻 上からふりまく刈草などはすべて 微生物や菌のエサ ということになります。

土中にすきこまれた菌床の養分を餌にエリンギ以外のキノコの発生も多発します。

中にはハタケシメジや コムラサキシメジのような食用菌の発生も期待できます。

畑の土がどのように変化していくか時間を経て何度も 現場の土を触って実感してください。

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