見出し画像

くず大豆の抑草

田植えが終わって4日後
大豆屑を撒きました

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02LbWpgkyCupZQXx1pSD4tbZgpZnRA77KTJLx4EakZYgd4ptxUgaDnTvCEiMKycdpLl&id=100001859068579&sfnsn=mo
ダイズくずは発酵の段階で酸素を奪い草の発芽を抑制します
しばらくすると藻が発生して光を遮りコナギなどの生育を抑制します
土手に畦豆をまきました

明日はチェーン除草をする予定です

米の有機栽培で、くず大豆の抑草効果が注目されている。米ぬかなどと併用した総合的な除草方法である。粗植、深水管理、土づくり、水管理などと組み合わせ、除草剤並みの効果を上げる有機農家も出てきた。
 米の有機栽培のネックとなっているのが除草。アイガモ農法などいろいろな試みが行われ、草の根の技術交流が図られてきた。
 最近のヒットが米ぬかによる除草だ。水田に米ぬかを散布することで、土中表面で還元作用が起こし、酸素欠乏により、雑草の発芽を抑制するのではないかと言われている。

◆サポニンの発芽抑制効果か?

大豆の除草効果のメカニズムはまだ明らかにされていない。学者の中には大豆に含まれるサポニンに発芽抑制効果があることを指摘する学者もいる。
 散布後、カワニナや小さなオタマジャクシが浮いてくることがあるという。しかし1か月もすると通常田よりも田んぼの生物は増えてくるという。カワニナやヤゴなども活発に活動するようになる。「結果的には豊かな生態環境を創り出すことができ安心した。大豆は窒素濃度が5~6%もあり、肥料としての効果も期待できる半面、窒素過多による食味への影響も考えなくてはならない。その意味からも過剰散布はよくない」と佐々木さんは考えている。

◆10アールあたり米ぬかと大豆40kgずつ散布

10アールあたり大豆と米ぬかそれぞれ40kgずつにしている。米ぬかと合わせて80kgが基準だと考えているからだ。「大豆の即効性などを考えると、10kgでも十分かもしれない」と適正な投入量は今年以降の課題としている。
 大豆と米ぬかは、代かき前にすき込む人もいる。しかし、大豆が芽を出す可能性があり注意が必要だ。大豆は水に弱いといわれるが、一度発芽すると水田でもなかなか死なない。稲と一緒に生育してしまう。米ぬか、大豆の散布は1回で十分だ。田植え後できるだけ早く散布する。3日目までにはまきたい。

◆田んぼは生き物天国

田植え1カ月後の田んぼには草はなくトンボがいっぱい
田植え1カ月後の田んぼには草はなくトンボがいっぱい
 この2年栽培してみて、佐々木さんは「米ぬか単独より大豆と合わせて使用した方が、抑草効果がある。コナギの数は、米ぬかだけの方がやや多い。水などの変化から見て、大豆は早利き。米ぬかとは作用が別なところもあるようだ。田んぼがくさくなり、大豆の方が腐敗臭がちょっと強い」と見ている。
出典
https://www.jacom.or.jp/archive01/document/ronsetsu/kaisetsu/kaiset02/02043002.html

(2)米ぬか等有機物の散布

作業:移植後の出来るだけ早い時期に米ぬかやくず大豆、菜種油粕などの有機物を土壌表面に散布して雑草を抑制する技術です。施用量は、利用法(単独の抑草資材か機械除草等と組み合わせるのか、肥料効果を期待するのか等)によって異なりますが、米ぬかであれば50~150 kg/10a、くず大豆であれば米ぬかと混ぜて各50 kg/10a程度、菜種油粕であれば50~100kg/10aが一般的です。

抑草メカニズム:有機物を土壌表面に散布すると土壌表層が強還元状態になるため、発芽に酸素を必要とする多くの雑草が出芽できなくなります。また、散布後に土壌表層に蓄積する有機酸も雑草抑制に効果があるとされますが、その詳細は今のところ明らかになっていません。

有効な草種、有効でない草種:発芽に酸素を必要とする水田雑草(アゼナ、タマガヤツリ、キカシグサなど)には高い効果があります。低酸素条件でも発芽する水田雑草(コナギ、ノビエ、イヌホタルイなど)には効果が大きく変動します。コナギに対する効果は、作期が遅いほど効果が安定する傾向があります(図5-3、図5-4)。

作業のコツ:米ぬかをそのまま使うのは、風で吹き寄せられるなどして作業性が悪いことから、ペレット化あるいは粒状化したものを使用しすると均一にまくのが容易になります。くず大豆はそのまま撒く、あるいは軽く破砕して撒くなどします。移植後に早く撒く方が効果が高く、移植直後の散布(移植日の散布)でも水稲への悪影響はあまりありません。いったん葉身が褐変する場合もあっても葉身の上部が水面に出ていれば活着後に生育が回復します。ただし活着前後にチェーン除草などを行って茎葉部が土壌表面に倒伏し、苗が水没したままになると回復しない場合があるため、機械除草を行う場合は散布量を減らすなどの注意が必要です。散布後は水尻を止めて湛水状態を保ち、掛け流しは避けてください

農産発酵こつぶっこ」水田抑草のポイント
水田抑草対策原理

toggle

有機農法 有機栽培 有機農業 自然農法 大和肥料株式会社

水田抑草対策原理

水田表層に「農産発酵こつぶっこ」の分解により「強還元層」を作る。

「農産発酵こつぶっこ」水田抑草対策のポイント

実際の様子

水田抑草対策のその他ポイント

秋処理

銀メッキ棒による水田の硫化水素発生量のチェック

ガス沸き、藻の発生時の対策

春の準備

代掻き

育苗

田植え

追肥

1、水田表層に「農産発酵こつぶっこ」の分解による「強還元層」を作る。

強還元層とはドブの底の酸欠状態でできる真っ黒く臭い層。

表層施用のこつぶっこ分解により、表層だけ「還元状態」を作り、表層の浅い部分の草の発芽を抑制する。

雑草の発芽が早いか、強還元層が出来るのが早いかが勝負!

水田表層5~10mmから大半の雑草は発芽するので、「強還元層」ができれば、雑草は発芽または生育できない。

2、「農産発酵こつぶっこ」水田抑草のポイント


田植え直後に「農産発酵こつぶっこ」を60㎏/10a表層施用。

「強還元層」を作るには、田植え後、7~10日間の深水管理が重要!

上記の期間は毎日水田に行き「溜水管理」をしっかり行う。



↑こつぶっこの分解により、田んぼ表層を酸欠状態にする。

水管理は減った分だけ、そっと継ぎ足し、プールの様に「溜水管理」を行う。

「農産発酵こつぶっこ」の分解で水中の酸素が消耗し、酸欠を起すことで「強還元層」ができあがる。

雑草種子の大半は土の表層5~10mmから発芽するため、「強還元層」ができれば雑草は発芽できにくく、根も障害を受けるため生育できない。

稲の根は「強還元層」の下にあるので影響は受けない。

3、実際の様子


農産発酵こつぶっこから速効性の水溶性アミノ酸が溶けだしている様子。

米糠除草が失敗するのは、米ぬかの分解が遅く、還元層ができないうちに、雑草が発芽し、米ぬかを栄養とするため。(米ぬかの場合は150㎏以上/10a の施用が必要)


水が濁る(茶緑色)は土壌中に有機物が多く、微生物が多く繁殖している証拠。

濁りが濃く、持続する圃場は成功率が高い。【有機物・微生物が多い土づくり】

田の様子をみて濁りが薄い場合は「農産発酵こつぶっこ」を7~10日後に20~40㎏ / 10a 追加する。(寒冷地は必須となります)


強還元層のトロトロ層。このトロトロ層によって草が発芽しにくい環境を作ります。草が茶色く腐っている様子。


「農産発酵こつぶっこ」での抑草対策は土づくりが進みエラミミズの発生などで年々効果が高まっていきます。

4、水田抑草対策のその他ポイント

(1)田植え直後にまかないと雑草の肥料に!


田植え直後、農産発酵こつぶっこを使用しますが、雑草が発芽してからの施用では、雑草に肥料を与えてしまう事になるので逆効果です。こつぶっこの分解が早いか、雑草の発芽が早いかが決め手になりますので、田植え直後に施用することがポイントです。


(2)水持ち悪いと抑草できないし、肥料も抜けていく!


こつぶっこは水溶性成分が多いため、水持ちの良い田で抑草対策を実践して下さい。水持ちが悪い田では成分が流れ出てしまいますので、抑草効果も肥料効果も流れてしまい効果は期待できません。


(3)肥沃な土づくりが抑草につながる!


腐植質が多い肥沃な土壌であれば、土壌に有用微生物が多いためこつぶっこの分解も早く、抑草効果も高くなります。こつぶっこの抑草対策は「圃場づくり」(漏水対策・均平など)、「土づくり」が基本です。良い水田作りが進めば、抑草も進み、品質収量ともに充実していきます。


農産発酵こつぶっこの抑草対策のまとめ

田植え直後(出来るだけ早く)も施用する。

水管理をしっかり行う。(5㎝以下には絶対にしない。「強還元層」を作るには酸欠が絶対条件。田植え後の7~10日間は水が減った分だけ継ぎ足す「継足溜水管理」を行う。

寒冷地では分解が遅いため、田植え直後に60㎏、田植え1週間後に40㎏施用する。

続き→


固定ページ: 1 2 3


© 有機農法 有機栽培 有機農業 自然農法 大和肥料株式会社. / WP Theme by Minimal WP

https://daiwa-ism.com/%E6%B0%B4%E7%94%B0%E6%8A%91%E8%8D%89%E5%AF%BE%E7%AD%96-2/%E6%B0%B4%E7%94%B0%E6%8A%91%E8%8D%89%E5%AF%BE%E7%AD%96/

雑草対策-1)

発芽の抑制、水田の水を深くする。(深水管理、早期湛水)

 湿性雑草は酸素がなければ発芽できませんので、水田の水を深くし、土中に酸素が届かないようにするだけで雑草の発芽を抑制することができます。


(雑草対策-2)

発芽の抑制、水田の水の酸素量を少なくする。(有機肥料投入)

 有機肥料には水分中の酸素を消費する性質があります。この性質を利用して有機肥料を田んぼに投入し、水田の水に溶けている酸素を少なくすれば水を深くしなくても湿性雑草の種子発芽を抑制できます。


(雑草対策-3)

発芽の抑制、田面をマルチで覆う。(紙マルチ、トロトロ層マルチ)

 種子で発芽する一年生の雑草は光を受け覚醒して発芽します。このため種子が潜伏する土中に光りが届かないよう、田面を紙や微粒な土砂(トロトロ層、後で解説)などのマルチ(被覆材)で覆えば、雑草の発芽を抑制できます。


(雑草対策-4)

発芽活着の阻害、水田の水を深くする。(深水管理)

 植物の種子は水より比重が大きく水に沈みますが、発芽すると比重が水より小さくなります。そのため水田の水を深くすると、それだけ芽に大きな浮力が作用し、根が土に固定しようとする力(活着)が浮力により阻害されてしまいます。特に発芽したての芽は根が小さく活着力も弱いので、芽が水に浮いてしまうこともありますから、田んぼの水を深くするだけで雑草を抑制することができます。これは一年生雑草に有効です。


(雑草対策-5)

発芽活着の阻害、発芽の根を腐らせる。(有機肥料投入)

 有機肥料を田んぼの水に投入すると有機酸という物質が発生します。この有機酸は発芽の根を腐食させる効果があり、一年生雑草を抑制できます。


(雑草対策-6)

発芽成長の阻害、発芽を土に埋める(代かき、イトミミズ効果)

 田植え直前に田んぼの土を攪拌すると、雑草の芽は土に埋まり成長できなくなります。一年生雑草に有効です。


(雑草対策-7)

発芽成長の阻害、水田水を濁らせる。(有機肥料投入、イトミミズ効果)

 種子で発芽する雑草は発芽エネルギーを小さな種子にしか頼ることができず、そしてそのエネルギーもすぐに使い果たすため、成長を持続するためには光が必要になってきます。そのため、水を濁らせ光から発芽を遮断できれば、ある程度の雑草抑制が期待できそうです。これも一年生雑草に有効です。


出典

http://www.hotarui.com/accountability/account01.htm


シェア



#屑だいず除草
#有機田植え

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?