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ラジオ深夜便収録

NHKラジオ深夜便 「明日へのことば」

ラジオ深夜便 ユーチューブにアップされたようです。
shanthi-usui
2018/11/17 14:11
https://youtu.be/E0F8Zeoc-38

タイトル  自然と心地よく暮らす                              
 
タイトル  自然と心地よく暮らす
 出演者   ゲストハウス主人 臼井 健二さん(67才)
 放送日   平成30年11月14日(水)、午前4時5分すぎから約40分
 取材日   平成30年10月24日(水)、ゲストハウスにて

臼井さんは1949年長野県の生まれ。大学卒業後勤務した商社を1年で辞め、穂高町(現安曇野市)の大天井岳の山小屋の管理人を5年つとめ、30才で念願の自然と共生する宿を作り、現在は長野県池田町で30aの田畑を耕す“持続可能な農業”とゲストハウスを経営している。
農法は「耕さず、無肥料、無農薬で草や虫を敵にしない」自然農と草生栽培で、「地球から100%収奪せず、60%の恵みをいただくことが基本的な考え。営むゲストハウスでは自ら耕す自然農の米や野菜や、春は近くの林で摘む草の和え物やてんぷら、秋のキノコ料理などを提供している。調理は近隣の主婦などの知恵と協力を得るなど地域のコミュニティーを作りながら行っている。

ゲストハウスでは自然農の学習会や自然食材による料理会を定期的に行い、“持続可能な農業”を伝える機会を設け地元はもとより都会から若い男女(女性が多いという)が多数参加している。また自然農で採取した種子を無料で貸し出し、収穫時には2倍にして返す「シード・バンク」(種子の銀行)を設け全国の農家とネットが形成されている。現在200種余の種子が収集され秋から冬にかけて定期的に“タネカフェ”が開かれている。日本では今年4月、米や野菜など農産物の品種を開発し守り育てる種子法が廃止されるなか在来の米麦や野菜の種子を永続的に引き継ぐ活動は注目されている。
臼井さんの農法はノコギリガマと手袋があれば良いという。種まきを例にとると土地の草を刈り脇に置く、カマで土地を数センチ堀り、タネを埋め、しっかりと踏みつけその上に刈り取った草を置くだけ。これが臼井さんの自然農の基本で草生栽培といい、草は土に帰り肥料となる。
そのため田畑は常に草に覆われている。簡単に見えるが、臼井さんは自然のシステムを良く観察し、伝統的な農業と生活の知恵を学んで、現代の科学的な知識もしっかり合わせ持つ事が必要という。
生活面でも自然の力を活用する。田圃から産するもみ殻はご飯を炊いたり床暖房の燃料として活用し燃え殼は肥料にする。電力は太陽光発電、生ごみからはたい肥を作り、天ぷら油の廃油も燃料に使用するなど自然のもたらす力を最大限に活用している。
「現在は地球3個分の生活をしている、地球1個分で生活し、地球に負担をかけない持続可能な農的生活」を実践している。
番組では自然と共生し心地よい暮らしを追い求めている臼井さんの生活の実践と考えを聴く。

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