昔のハイスコアラーと今のeスポーツと

 先日、旧知のメンバーと久しぶりに会って食事をしました。SPREAM-I.Z氏、SPREAM-SOL氏、SPREAM-KDD氏のお三方です。昔のアーケードゲームのハイスコアラーじゃないと分からないと思うのですが、皆さん、当時のゲーム雑誌のハイスコアランキング常連として有名な方々です。

 SPREAM-というのはサークル名です。ハイフン以下は個々人のスコアネームです。スコアネームとはペンネームとかハンドルネームみたいなものです。当時はこうしてサークル名と個々のスコアネームを組み合わせて名乗る人が多かったんです。

 この中だとSPREAM-SOL氏が一番有名でしょうか。セガの大ヒットアーケードゲーム『アウトラン』の記録争いで毎月のように雑誌に名前が掲載されていた人で、「ギアガチャ」というこれまた有名な裏技を発見した人としても知られています。

 今ではゲームの競争というとお店や試合会場やネット上での直接対戦型が盛り上がっていますが、80年代当時、とくにアーケードでは対戦型のゲームが少なく、自分の出したスコアをゲームセンターに申請し、それをゲーム雑誌が毎月集計して、各ゲームのチャンピオンを決めるという遊び方が一般的でした。

 現代のゲームバトルの多くがテニスとかサッカーとかボクシングのような対戦型だとすると、昔の戦いはたとえば陸上競技だったり重量挙げのような個々人による記録挑戦型が多かったんです。 了

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