ビデオゲームのリメイクってどう定義するのだろう?

 ツイッターに書いた文章の転載です。ホントにちょっとしたコラムです。

 SNSでリメイクしてほしいアニメが話題になっていたけど、ゲームでふと思ったのが、『ギャラクシアン』ってほぼリメイクされてないよね(移植ではなく)。その後の『ギャラガ』などのギャッ!シリーズはリメイクではなく続編だし、『ギャラクシアン3』はタイトルだけ冠した別物だし。

 リメイクと続編の厳密な区分って、まあ難しいかもしれないけど、黎明期の名作アーケードだと、『ポン』『ブロッケード』『アステロイド』『スペースインベーダー』『ギャラガ』辺りってどれもリメイクされてる(と思う)けど、『ギャラクシアン』ってあれだけのエポックメイキングなのにそれがない。

 理由としてはハッキリしていて、その後のギャッ!シリーズが上位互換としてすべて吸収してしまったからだろう。だから、そのもののリメイクは必要とされなかった。エンターテインメントとしては、『ギャラガ』の完成度が高すぎるんだよね。だから『ギャラクシアン』までもどる必要がなかった。

 『ギャラクシアン』の発想は『スペースインベーダー』がベースになっているから、自弾も単発だし、敵の隊列構造もシンプル。遊びとして割とすぐ古くなってしまった、ということがいえると思う(あくまで当時の感覚として)。

 『ギャラクシアン』とそれ以降のシリーズって、ゲームのコンセプトがかなり違うともいえて、遊びとして『ギャラクシアン』は敵を「狙い撃つ」部分の比重が割と高いのだけど、それ以降のシリーズはそれより自機の「ポジション取り」の比重が高くて、近代シューティングに近い遊びになっている。

 だから、『ギャラクシアン』の遊びは、ガンシューティングものに近いゲーム性になっているともいえる(実際に企画担当の澤野和則さんがそのように述懐されている)。

 そう考えると、『ギャラクシアン』は、それ以降のシリーズと被ることなく『ギャラクシアン』としてリメイクできる余地があるのではないか。今の時代にどれだけニーズがあるかは別として。

 何でゲームのリメイクと続編の区分が難しいのかと思ったら、映画などだと、前の話の続きが「続編」で、ほぼ同じ設定で作り直すのが「リメイク」って定義できるけど、ストーリーがきっちりしていない(もしくは存在しない)ゲームの場合は、そういう定義ができないからか。きちんと定義できる方います?

 『アルカノイド』って当時は『ブレイクアウト』のリメイクって認識が主流だった(僕もそういう認識だった)けど、よく考えると、あれは遊びとしてかなり進化しているし、かといってATARIが作ったわけじゃないから続編というのも変だし、どちらかというと「ブロック崩しものの新作」だよね。

 当時はまだあまりブロック崩しがジャンルとして認識されてなかったから、リメイクという認識(印象)になったのかもしれない。ジャンルとして確立されていたら、みんなもっと単純にそのジャンルの新作だと思うよね。

 そう考えていくと『ギャラガ』って『ギャラクシアン』のすぐあとに出たから続編と認識されたけど、5,6年経って忘れられたころにポツンと発売されていたら、リメイクと認識されていたのかもしれない。

 実際、『ギャラガ』が発売されたとき、業界では「ギャラクシアンの二番煎じ」って声もあったわけで、リメイク的に捉えていた人は当時からいたってことだよね。 了

追記:こちらの一連のツイートをしたら、セットの一本やミニゲームとしてであれば『ギャラクシアン』のリメイク的なゲームもあったというコメント等をいくつかいただきました。僕も多少はあったはずと思っていたので「ほぼ」ないって書き方をしたのですが、けっこうあるんですね。

 とはいえ、やはりリメイク単体でビデオゲームになることはなかったようです。いろんな商品があるなか、必要としていなかった、ということでしょうけど、あのゲームの良さを前面に出そうとすると、どうしてもストイックな感じになるので、商品にしにくかったというのが大きい気はします。

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見城こうじ

ビデオゲームコラム・エトセトラ

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