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「流れに従って生きる」ーN建設編ーACT21:この現場での私の存在意義は・・② 上棟式

私は「断熱構造見学会」を成功させるため、「上棟式」に作戦ポイントを絞りました。



私「100人以上集めますから餅まきしましょう」


・・と、お施主様(内田さまのご両親)にお願いして、最近、仙台ではやらなくなった餅まき上棟式を計画しました。
お施主様の息子さんにあたる内田先輩からは、「100人なんて集らないよ」・・と言われましたが、「何とかして、にぎやかな上棟式にしますから」・・と無理にお願いをして、何とか了承をいただきました。

 もちろん、見学会成功へ、現場の認知度を上げる意図もお話ししました。内田さんの設計受注にも可能性を上げる効果があるためです。



ちょうど目の前が幼稚園だったので、園児さんの思い出づくりにもなるだろうと思い、幼稚園の先生にお願いして、ご父兄の方に事前に餅まき上棟式の案内(かわいいイラスト入り)を配布してもらいました。



また、近隣の方々への現場へ関心をもってもらうため、餅まき上棟式のチラシを訪問して回りました。手渡ししながら、「ちょっと、この辺では見られない面白い住宅なんですよ・・」の一言も付け加えて。



通学路にあたる道端には数日前から、餅まき上棟式の看板を立てたり、とにかく人を集められる方法は色々考え、実行しました。


 


 とはいえ・・、まずは、この上棟式にどれくらいの人が来てくれるのか・・正直、不安でした。10人くらいだったら、せっかく上棟式を了承してくれたお施主様にも申し訳ない状況になりますし、見学会開催への会社の意欲にもマイナス影響がでてしまうのでは・・と考えていたのです。




ー 上棟式前日 ー




上棟式の前日の天気は、最悪の雪・・しかも・・大雪・・(@@;)・・・    ガーン(;_;)・・・。



しかも・・めっちゃ寒っ・・(--;)



明日も、こんな天気だったら、上棟式すら出来ず、もちろん誰も来ない・・



当時は携帯電話で細かい天気予報などなく、


テレビの天気予報もざっくりとした確率の低いものでしたので、



雪と寒さに、私の心もドドーン・・と沈んでしまいました(--)。



その夜は、翌日の最悪のパターンを想像して寝つきが悪かった記憶があります。





ー 上棟式の日 ー




上棟式当日の朝・・、




私はカーテンを開けて、目を疑いました。





快晴!快晴! しかも、暖かそう!





なんと・・前日の雪がうそのように、その日の天候は大急展開して、小春日和の快晴になったのでした。しかも、あったかい・・(^^)b。



上棟式の準備をしているときも、大工さんはじめ、内田さん、お施主さま、会社の面々とも、「昨日の天気がウソのようだ!」と口々に言うほど、天気の違いに話が盛り上がるほどでした(^^)。




上棟式が始まる3時ころ・・、




どこからともなく子供たちや親御さんが集まりだしてきました。




そして餅まきをする時間・・、




道路には、ゆうに100人を超えたご近所の方がいました。




こんな運にも恵まれて、大風呂敷を広げて言った「100人以上集めますから・・」の言葉は、無事に達成することが出来ました(^^;)




餅まきは、盛大に・・にぎやかに・・大成功のうちに終了しました。




現場のアピール云々を跳び越して、そのときは、にぎやかだった上棟式、喜んでいただいたお施主さまに、ただただうれしく感じていました。




前日までは天気にヒヤヒヤしていましたが、その日は、お天気サマサマでした。




まだまだ私の運も終わっていないと感じる一日でもありました。






事実は小説よりも奇なり



お天道様は見ています。

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