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一人で生きていくと言う事。

こんにちは!

最近マッサージのお客さんで、28歳の男の子がやってきました。

たまに来てくださる常連さんなのですが、これがまぁ、やんちゃ系なのです。

やんちゃな男の子がそのまま成長しました。

みたいな。

その子が腕に刺青を入れるんだと喜んで話していました。

腕にガッツリと入れると。

僕自身、真面目なタイプですので、刺青なんて絶対に入れないと思います 笑

その子がすごいのは、

「お兄さんも刺青を入れたいって考えたことあります?ダルマってところでいれるんですけど、芸術的に上手いですよね。入れてくれる人が〇〇さん!!もちろんお兄さん知ってますよね。」

人を外見で判断しないと言うか、話してみてこの人はどう言う人か判断する子だなーとある意味感動。

だって、僕自身見た目からして、刺青なんて入れるような感じでもないし、ダルマなんて知っているわけないし 笑 と言うか、会話でそんな会話したことないし。

だから、その子の話を聞いていると、付き合っている人も、ヤンキータイプから、お嬢様系など幅広くて、1ヶ月スパンで必ず変わっています。俗に言うヤリチン???

「お嬢様系の人は顔はもう誰がみても、綺麗だけど、話が合わないんだよね〜。上品と言うか、話がつまらないんですよ。女はブスの方が会話楽しいですよ。」

そりゃそうだよ。タトゥー入れるとか、夜会社に忍び込んで、顧客データを盗んで会社やめるとか、飲食店の女性とすぐ仲良くなって連絡先交換したり、そんな人と話合うわけないじゃん。

「今好きな人がいるんですけど、その人がめちゃくちゃヤンキーなんです。」

「君の言うヤンキーってどんなヤンキーなの?」

「その娘、背中にガッツリと刺青入っていて、友達や、つるんでいる人も40代くらいのヤンチャ系の人ばかりなんですよ。」

「それって結構やばい人なんじゃないの?」

「今の40代の人って昔は暴走族らしいです。友達にも、その人と関わるのやめたほうがいいって言われているけど、好きだからどうしようもないですよね〜。」

とそんな感じ。


話の流れで、「どうして刺青しようと思ったの?」と聞いてみたら、

「僕(ちゃんと「僕」と使うのが凄い。)って両親いなくて、おばあちゃんのところで育ったのですが、今もう82歳なんです。まだ元気ですが、いつ死ぬか分からないじゃないですか!もし死ぬともう身内が全くいなくなるんです。」

「・・・・・・・・・・・」

「それで、頼る人もいないし、人の目なんて気にしてられないな〜と。どうせ僕もいつか死ぬし、やりたいことやらないで死ぬのって虚しくないですか?刺青なんて普通に簡単に入れている人いるのに、それを自分がしないってなんか勿体無いなと思って。」

両親いないと聞いていたけど、やはり、そういう人って人には分からない苦労をたくさんしていることだろう。

人一倍、「一人で生きていく」ということを前提として生きている。

だからこそ、こんなにもエネルギーがあるのかなと。


僕もゲイであると生まれた時から感じていたので、

結婚もしないし、子供もできない。と諦めて生きてきて、

一人で生きていかないといけないと強く思っていた。

なんとなく、その時の気持ちを思い出した。

自分にとっての普通が普通じゃないってやはり怖い。どう生きていけばいいか分からなくなる。一人で生きていこうって思ってしまう。

でも、一人で生きていくことなんて、結局できない。孤独が押し寄せる。寂しくても、虚しくても、そう感じないように言い聞かせて、次第に自分が一体何を望んでいるか分からなくなってくる。

それでも、頼れるのは自分しかいないわけです。

だから、他人がどう思おうが、自分中心で生きないと本当に何も残らないってすごくよく分かる。

何が、正解不正解なんて分からないけど、彼の幸せを心から願います。思うように生きて悔いなく、生きていることを感じて生きていって欲しいです。

KEN

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