作業療法 リーズニングの教科書を読んで①

こんにちは、作業療法士研貴です。
メジカルビュー社様の作業療法 リーズニングの教科書を購読したので、読んだ私の解釈や感想を書いていきたいと思います。
なお、読んだ私の解釈・感想なので、本誌の内容と乖離があったらすみません。
長くなりそうなので①では第一章の内容を書いていきます。

リーズニングとは?

OTが相手を支援する時、問題解決の際に使う思考のプロセス、つまり考え方や思考回路のこと。私は人作業環境モデルから、その人が作業遂行できない・できる要因を人・作業・環境の3つの視点から見るようにしていると思い、読みました。

リーズニングの種類に科学的、物語的、実際的、倫理的、相互交流的リーズニングがある。

私の考えは実際的リーズニングにあたるのかな?この種類に関しては二章で深掘りすると思うので、とりあえず5つに分類できることを学びました。相手のニーズを聞き出すためには相互交流的リーズニングは必須だと思っているのでとても共感できました。相手との関係性がないままに何をしたいのか、将来どうなりたいかを聞いたところで浅いことしか聞けないなと思いました。これと並行して物語的リーズニングもとても重要であると思います。私が自発放デイで親御さんとお話しする際に、年長さんだから来年は小学生なので、それに向けて鉛筆とか気にならないですか?と聞くととてもいい反応があります。また、1ヶ月前と比べて落ち着いてきましたね、これができるようになりましたね、と声かけすると子供のことしっかりみてくれているんだと思うのか、いい反応が返ってきます。物語的リーズニングは過去と未来と2種類あるように思います。二章で深掘りされるかもしれないのでこのくらいに。

リーズニングの歴史

作業モデルと医学モデルの葛藤すごくわかります。私が学生時代に、学校で作業モデルを習ったのに、実習では医学モデルを要求されて混乱しました。
それと同じように作業療法の歴史、リーズニングの歴史でも葛藤があったと知りました。作業モデルを大切にするためにも理論やリーズニングが大切であり、それができないと作業療法士の長所や意義がなくなってしまう。

事例検討フォーマットCROT

ICFのレジュメに代わるリーズニングを主体とするツールが書かれていましたが、正直このツールの使い方が今はわかりません。おそらく三章で深掘りされる?と思うので今は置いときます。
作業療法のリーズニングの知識がない他職種への症例発表ではICFが使われていくのは変わらないかなーと思っています。
とても悔しいですが、人間は変化が苦手なので、急にいつもと違うツール、フォーマットで症例発表されるとなんだこれ?となっていまいそうです。
ただ、使い方がわからないですが、これで脳内整理して質の高い支援に繋げられるツールであるならば、今後使えるようになりたいと思いました。

パラダイム効果

これは人作業環境モデルでもたまに起きる現象だと思いました。
ADHDの子が集中して勉強できるようになるために、
人→姿勢の改善、服薬、集中力の向上できるように。
作業→その子が楽しめるような作業に。
環境→刺激の少ない環境整備を。
と考えた時に環境整備したらできるようになったからゴールかと言われたら、学校では刺激が多いからやはり人に焦点を当てなきゃいけなかったり。人に焦点を当てたところで作業がつまらないと限界があったりと。
ちょっと本誌のパラダイム効果の説明と違うかもしれませんが、要は複数の視点から見ると矛盾点が出てきてしまうことを学びました。

リーズニングと臨床

作業療法士とは?の質問にいつだったか忘れたが、PTが下肢でOTが上肢みたいな話を聞いたことがあり、それを思い出した。確かにOTは手のリハが多く、手が使えるようになることでさまざまな作業につながることから、手を重視する。
病院ごとに作業療法士の像が変わるのもすごく納得いきました。はっきり言って学校の3〜4年間じゃ全然知識経験が足りていないので、就職して臨床で学ぶ場面が多いので、その病院の文化?伝統?を新人が何の疑問も持たずに受け継いで、先輩の立場になればまた新人に教え、、、と言った感じになっていそうだと思いました。

リーズニングの教育

経験年数と扱えるリーズニングという表を見て、私はリーズニングを学ぶのはこの本が初ですが、社会人になり初めと比べて物語的リーズニングを使うことが多くなってきたと思っています。
私のように自然とリーズニングを使う人は多いと思われます。この表をみると次はより詳細にできるように、言動が流れるようにできるようにとなっているので、また今後の現場で自分のリーズニングを自分で見直していきたい。

リーズニングの研究

個人的に研究に関しては苦手で、卒論以降一切していないので、研究に関しても余裕あればできるようになればと思う。
研究と言わず、先ほども書いたように自分のリーズニングに関して自分で見つめなおしてみる時間を1日のルーティンに取り入れるだけでも研究に移行する時に強い起点になりそうなので、そういった時間を取りたい。


一章の内容をだらだらと書いてみました。
次回は二章を読んだ内容を書いていきます。二章は各リーズニングについて深掘りしていく内容になっているので、楽しく読ませていただきます。

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