突然決まるその日のプラン。
日曜の朝10時になろうとしていた。
出かけようか。。。の旦那さんの一言で、私が想像するのは近場でのショッピングかと思いきや、埼玉の秩父の山奥、三峯神社だった。

え？今から？何時間かかる？
ま、渋滞覚悟で帰り遅くなってもいいか。。。
など、いろいろ考えてしまう私。
だけど、行くとなったら、着替えたり準備を始める旦那さん。
旦那さんのエンジンのかかるタイミングは私と全く違う。
旦那さんはとにかくなんでも思いつくと同時に動き出すタイプ。早い。せっかち。
私は何をするにしても遅い。のんびり。のろま。
もう、28年も夫婦してるとお互いに慣れてしまっている。
旦那さんも同じことを私に思っている。と思う。

私も行きたいと思っていた神社だし、埼玉の旅酒も入手できる！
旅酒が一番のモチベーションとなり、いつもより倍速で出かける準備をした。

https://note.com/kenko_/n/n3e1e84c02d0f

休日のため渋滞覚悟で出かけたが、出発してすぐ事故渋滞。
この渋滞を抜けるのに１時間ぐらいかかった。
関越の花園ICを下り、西武秩父駅経由で三峯神社を目指した。

西武秩父駅前温泉「祭りの湯」で旅酒を購入。スタンプもゲット。

三峯神社に行く途中、遅めのランチを取った。
時間を考えて、ここでのんびりランチをしなければ。。。と後で後悔することになるとは露知らず、長時間のドライブで少し疲れたので、本当にのんびりとランチをしてしまった。

三峯神社まであともう少しというところで始まるびっくりするほどの渋滞。
もうすでに3時を過ぎていた。
神社って何時までかな？スマホを開きなんとなく調べる。
三峯神社で検索すると、怖いとか、厳しいとか、人生が変わるとか、人を選ぶ（呼ばれた人が行ける）とか出てくる。
え？私達、呼ばれてないのか？
ここまできたのに、神社閉まって行けないパターン？
余計な情報を入れるのはやめよう。
神社のHPだけ見よう。と見ていると見慣れないワードが飛び込んできた。
「御眷属拝借」
御眷属様を御神札として１年間拝借し、地域や家を守ってもらうというようなもの。
こんなのがあるよ。と旦那さんに伝えると、それ頂こう！となった。
ご祈祷の時間を調べると4時まで。
うーん。駐車場に入れても、そこから社務所までどのくらいあるのか？
ま、間に合えばラッキーだね。。。
それこそ呼ばれた人が・・・ってやつじゃん！なんて思ってしまう。

駐車場が遠くに見え始めてからも車はなかなか進まず。。。
徐々に気持ちが焦ってくる。
ノロノロと動き、駐車場が近づいてきている。
なのに時間は容赦なく4時に近づいてくる。
3時50分になってもまだ渋滞の中。
ほぼ諦めた時、スルスルと進み駐車場に入り、入口すぐ側に駐車できた。
時間は3時55分。
旦那さんを置いて、間に合うかも？？？と、とりあず私は走ってみた。
車を止めた旦那さんが後ろから私を追い越していき、先に行ってくれた。
え？っとなったのが、随身門をくぐった先の行列を見たときだ。
末尾に並んでる旦那さんを見て、あぁ、ご祈祷はダメか。。。と思った。
追いついた私を列に並ばせ、旦那さんは先を見てくると階段を登っていった。
階段上にある手水舎のところから、旦那さんが右手を大きく振り上げてカモーン！のサイン。
ちょっと大きくカモーンされたのは恥ずかしかった。笑
この行列は拝殿に外からお参りする人の列で、社務所の受付は大丈夫だった。

社務所の扉を開けたときは、既に4時になっていたと思う。
中に入ると、ご祈祷の手続きをしている方がまだいらっしゃって、なんと、私達は最後に滑り込みセーフで手続きができ、社務所を出ると受付終了の看板が。。。

検索ワードに出てきた、「三峯神社　厳しい」はあながち嘘じゃない。。。実感。
「人を選ぶ」に関しては選ばれたとしか思えない。なんなら、神様は私達を待っていて下さったとすら思える。

無事、ご祈祷を済ませることができた。
私たちが最後に拝殿を後にした。
廊下を歩いていると、背後で大きな太鼓の音が。。。
飛び跳ねて声を上げるほど驚いたが、最後まで太鼓の音を聞いていたら、胸がスーッとして、頭の中もスッキリした感じで気持ちよかった。
身体中に纏っていた不必要なものが、音と共に剥がれ落ちたくらいの気持ちよさ。
太鼓の音でたまげた訳だが、ここで無理やりこじつけたくなる私の悪い癖。
たまげる＝魂消る
魂が消えるほどの思いから驚きを意味するらしい。
太鼓の音で一旦今までの魂を消して、新しい魂に生まれ変える。
検索ワードの「三峯神社　人生が変わる」もあながち嘘じゃないのかも…なんてね。。。

無事、御眷属を拝借することもでき、今は我が家を守って頂いている。
1年後、御眷属をお戻しにまた行かなければならない。
今度は余裕を持って、計画的に行きたい。そして、奥宮まで登ってみようと思っている。。。

そんなこんなで、慌ただしい参拝だったので旅酒を車の中に置いたままで、三峯神社で旅酒の写真もすっかり忘れてしまった。