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これからの日本へ、新しい健幸概念の提案


 最近は「人生100年時代」と言われ、自分の健康に少なからず関心を持っている人が多いです。また日本は世界一の長寿国となり、すでに超高齢化社会が現実として問題となっています。そのため今の世の中は正に健康ブ-ムで、様々な健康問題や健康情報がマスコミを通して世間に氾濫しています。 

 このような社会状況の中で、国民願望の第一位は健康が挙げられているのは当然ですが、一方で国民の不安の第一位にも健康が挙げられています。

これは “健康” が一体どんなものなのか、わからないからなのです。


メディアなどの健康情報は、生活習慣病である糖尿病や高血圧、高脂血症、心臓病、脳血管障害、ガン、最近は認知症などの病気にならないための情報ばかりです。

これでは健康情報ではなく病気の情報です。

病気予防は確かに健康にはつながりますが、それはあくまでも病気の視点に立った健康観であり、健康の話ではありません。また人間ドックなどの検診は、単に病気の検査でしかなく、健康かどうかは検査していません。            その証拠に人間ドックや検診はあくまでも病気の発見であり、受診者の健康度を知ることはできません。そのため、何回も人間ドックや検診を受けても健康にはなりませんし、肥満や脂肪肝、高血圧、糖尿病前症があってもなかなか改善されにくいです。これは多くの人が病気でなければ健康なのだという固定観念を持っているからです。

◻️“ごく当たり前”が健康

 人はごく当たり前に生まれ、ごく当たり前に成長し、ごく当たり前に病気にかかり、ごく当たり前に死ぬのです。実はこのごく当たり前のことが健康なのです。

 病気に罹らない人は世の中にはいませんし、死なない人もいないのです。健幸は病気があるかないかではなく、病気に罹っても病気をどう捉えるか、自分がどう生きるか、死ぬ時にはどうするかなどが最も重要な健康問題なのです。

しかし、実はこのごく当たり前の中には、個人の心理、身体、生活、習慣、嗜好など多くの問題が存在し、さらに人間関係、社会構造、経済、宗教、自然環境、日本の歴史、文化、地球、宇宙のリズムまでが関連します。

これらの問題が一人の人間の健康に深く関わるため、その一つ一つを考えなければ人の健康は実現できません。

◻️一人の人を一本の木にしてみる


 私はよく人を木に例えます。木は何本かの根から栄養を取り入れて育ちます。 この根は、人では持っている遺伝的要素や体質、心や身体、性格や習慣、生活様式や嗜好に当たります。根は木によってその太さや長さが違います。人も遺伝や体質、心のあり方や身体的特徴、性格の違い、習慣、生活様式の違い、嗜好などは一人一人異なります。土壌からの栄養の取り入れ方が木によって異なるため様々な木が育つように、一人一人の健康のあり方が違うのはこのためです。

 世の中でよく言われている一律の健康観などは存在しません。木の根はそれが生えている土壌から栄養を吸収します。この土壌が、私達を育てて来た日本の2000年の歴史や文化、宗教や風習、民族や風土、教育や躾、経済状況など社会環境や自然環境なのです。私達は突然に現在に存在するのではなく、2000年の歴史の上に生まれて生きているのです。日本人は遺伝子の組替え、自然環境、社会環境の変化に応じて、今の自分が存在するのです。                     

私たちの実年齢は、2000年プラス自分の年齢なのです。今の健康づくりの方向は単に病気や心の問題ばかりを捉えており、木の末端の枝葉しか見ていないのです。 人を形づくるこの日本の土壌を忘れているのです。


 この土壌を人のバックグラウンドとして捉えることが重要なのですが、木は単に一本で生えているわけではなく、多くの木が密生している森の中で生きています。森はお互いに羊歯や苔、木の枝の生え方、日の当たる場所、日陰の場所など様々な影響や関係を結んでいます。この森は私達が暮らしている社会です。私達は様々な人間関係で結ばれていて、損をしたり、得したり、しがらみの中にいます。

この森も健康づくりには重要な要素です。


 さらに日本は地球の温暖な位置にあり、周りを海に囲まれています。日本の土壌がある地球の位置も、実は人の健康に影響します。地球の他の土地にいる人の健康づくりの方法が、私達日本人に合っているかはむずかしい問題です。      そして日本には春夏秋冬という四季があり、日本人は季節の変化を感じて生活リズムが生まれます。季節の変化も日本人の健康に大きな影響を与えています。

このように、 人の健康には地球のリズムや宇宙のリズムまでがバックグラウンドにあります。
1人の人間をここまで観察しなければ、人を全人的に捉えることができず、健康づくりなど程遠い話になってしまいます。

健康科学は総合科学であり                          20世紀には存在しなかった21世紀の全く新しい科学なのです。
 


新しい健幸の概念 


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