編集者として求められるもの

今年の目標を記す。記すことで自分自身への喚起を促すためだ。

今年は、編集者として求められるものを追求することにした。


1、ライティング

週に1度、書くことを学ぶ

学ぶと書いたのは、週1で更新するとは限らないからだ。

おそらく、いまの実力では週1で書くことは難しい。というより、書けない。書くことに慣れるため、まずは草稿をいくつか書いていくことにする。時間を置いて公開するまでに原稿が出来上がれば、公開する。きっと最初は酷い文章になるだろうし、とても公開できるような原稿でないかもしれない。それでも書く。

なぜ書くことにしたのか

編集者という立場から、いつの間にか書くことを避けるようになっていた。そしていつしか書くことが怖くなっていた。
今年は、その恐怖へと立ち向かうことにした。
逃げていては道は開けない。

そして、何より書かなければ読者の気持ちがわからないのではないかという疑問があるためだ。編集者は、もちろん読者のことを考えて、企画を立案し、企画を俯瞰し、色々な角度の目線を意識しながら編集をしている。だが、より深く読者と対峙するために書くことを選択した。もっと読者の行動を知りたいのだ。

読者のことを知らずしてこの先のコンテンツを作るというクリエイティブが、見込めないのではないかと考えたからだ。

2、企画する

兎にも角にも、編集者に求められるのは、時代の流れに合わせた「企画」だ。最近、その企画力が自分の中でかたまり切れていないことに気がついた。心の中にどこか綻びがある。その綻びが後々大きな問題へと発展してしまうこともあり得る。それは、自分自身の企画力の欠如だ。

加えて、自分自身に企画力がないことにも気がついた。手遅れになる前に自分で動き出さなければならない。

企画が実行されるかわからないが、企画の卵は出し続けることができるはずだ。

とあるテレビ番組の、ラジオ番組の、企画の量は何十、何百にものぼる。企画を出し続ける構成作家には到底及ばない。編集者と名乗る以上は、構成作家のように企画を出し続けない限りは先はない。
だからこそ、企画を出すことをやる。

3、本を読む

編集者にとって、記事を読む、本を読むことは当たり前のことだが、その当たり前ができていない。本を読むことを怠ると読解力が低下する。まさにいま、読解力が低下している。(と、感じている)

だから、月に1冊、本を読むことにする。


たった3つのことだが、1年を通してやり続けることはダイエットのように難しく、富士山に登るように苦しいだろう。

しかし、それを乗り越えない限りは編集者としての将来は見込めない。

編集という仕事を7年ほどやってきたが、恥ずかしながらイヤなことには蓋をしてきたように思う。今年は恥をしのんで謙虚に学ぶ姿勢を貫きたい。1から出直すつもりでいる。

人に教える前に自分が学ばなければ、教えることすらできない。


CINRAに掲載されたノオト編集者・朽木誠一郎のインタビューで、「ノオトの代表・宮脇淳は常に現役でありながら学ぶことを止めない」といった内容を見た。


一流とは、そういうことなのだ。


学ぶ姿勢がなければ、その技術や感覚は失われる。


そうならないためにも、今年はそれぞれ「学ぶ」ことからはじめる。

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