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人生100年時代。「老後」が変わるなら「現役」の働き方も変わらないとおかしい。

先日、人生100年時代についてnoteに書きました
自分で書いておいてアレなんですが「一生学び続ける」とか「生涯現役」とかだいぶしんどいですよね。私は34歳の現時点でも定期的に「なんでこんなめんどくさい仕事してるんだろう…?」といろんなものを放り投げたくなる瞬間がきます。

今働いている感じで80歳まで仕事しろ!って言われたら「無理っす。しんどいっす。」としか言いようがありません。じゃあどういう形なら80歳まで働き続けられるのかな?

なんで私たちは「年金貰えないかも…。」「80歳まで働かないといけないかも…。」と暗い気持ちになっているかと言うと、現役である今の働き方がしんどいから!な訳で、そんな事について少し書いてみたいと思います。

人生に「クリア」が無くなる時代

60歳定年、老後は年金暮らしで孫と遊んだり、妻と旅行をしたり。これってゲームでいう所の「人生クリア」の状態です。そして、今私たちが絶望しているのはこの「人生クリア」が無くなったから。クリアがあると思ってたから今しんどくても頑張ってこれたのに、クリアが無くなった中で更に「一生学び続けてスキルアップしないといけない!」とか、無理無理。勘弁しておくれよ…というのが普通の気持ちですよね。

昨今「働き方改革」なんて言われて随分残業時間などについて社会的に厳しくなってきたけど、そんなのつい最近の事で、ちょっと前まではサービス残業なんて当たり前(今も全然ありますけど)。仕事が終わらなければ休日出勤!だった世の中でなんとか皆が頑張って来れたのは、人生にクリアがあると思えていたからではないでしょうか?

今はしんどいけど、働き続けていれば少しずつ偉くなって給料は増えるし(年功序列)、40年頑張って働いて家族を養ったら年金貰ってのんびりできる。老後は妻とゆっくり旅行にでも行くんだ!なんていうクリア後の余生が見えているからこそ「つらい今」を頑張れたのだと思います。

でも、人生100年時代にその「クリア」はありません。

年功序列、終身雇用、年金…といった日本特有の社会制度が崩壊していき人生のクリアが無くなる中で、私たちは週5日8時間(残業○○時間)というペースで働き続ける事ができるんでしょうか?私は率直に「無理だな」と思います。

クリアが無い時代の働き方

クリアが無くなった時代、定年後のご褒美タイムが無くなるなら、現役時代の働き方を変える必要があります。簡単に言えば「これなら80歳まで働ける」と思える、生涯を通じて持続可能な働き方を導入するべきだと思います。

週休3日、夏休みは1カ月間取れる社会の実現を

ヨーロッパでは夏休みが4~5週間あって、サマーヴァケーションでは湖畔の別荘で家族とのんびり、なんて話を聞くとジャパニーズサラリーマンである私は羨ましくて死にそうになりますが、これ、なんで日本では導入出来ないんでしょうか?つい最近ゴールデンウィークが10連休で「すげぇ!!」って興奮していた私ですが、フランス人からしたら「10連休?そんなに大騒ぎすること??」レベルの話ですよね。きっと。

同じ21世紀に生きる先進国で実施できているなら日本だって出来ない筈ないのに、なんとなく「日本人はコツコツ働くしかないんや…!」と思い込んでいるだけな気がします。

そして、週休3日。土日だけでなく、もう一日平日に休みが欲しい…!と社会人なら誰でも一度は思うはず。AIだ、ロボットだと盛んに言われていますが、テクノロジーの進化により生産効率が高くなった今なら全然実現できない話じゃない筈。

こちらの企業では週休3日を実験的に導入した結果(給与は週休2日の時と同じ)、週休2日の時より社員の仕事に対するストレスが低下し、生産性も向上したので、恒久的な制度として週休3日を導入したとのこと。

AI、ロボットの進化によって「あと10年で無くなる仕事!」なんて情報が飛び交っていますが、テクノロジーの進化をポジティブに捉えて、人間が豊かな暮らしを送れるよう活用しないと勿体ないですよね。

生涯を通じて持続可能な働き方

今日のnoteに書いている事を要約すると、

年功序列、終身雇用、年金といった日本を支えてきた制度が大きく変わるなら、それに合わせて「今」の働き方も変えないと成り立たない。40年働いたら20年間の「のんびりタイム」をプレゼント、ではなく、毎年ちゃんとリフレッシュできて、生涯を通じて持続可能な働き方を導入すれば、人生100年時代と言われてもそんなにしんどくないのでは?

ということです。至極当たり前の話だと思うんですが、現時点ではまだ議論がそこまで辿り着いていないような気がしています。

日本だとZOZOのスタートスタートトゥデイが1日6時間勤務を導入しているのが有名ですが、そういった働き方をもっと増やしていき「現役時代=しんどい思いをして我慢してでも働き続けないといけない期間」という認識を変えることが出来て初めて「生涯現役社会」が実現できるんではないでしょうか。

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