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UXデザインを学びに行ったら、マスターヨーダに大切な事を教えて貰いました。

日頃仕事で「ユーザー体験(UX)をきちんと考えないと!」なんて話を知ったふうにお客さんにしていますが、いつも付け焼刃の知識で誤魔化しているので、UX Designについてきちんと体系的に学びたく学校に通う事に。月に1回、全10回で来年の2月までのコースなので、学んだ事の中で気になったポイントに絞ってnoteにまとめて行きたいと思います。

UX Design、人間中心設計、デザイン思考などに興味がある人にとって、少しでも役に立つ内容になれば幸いです。

Xデザイン学校について詳しくはこちら↓

Xデザイン学校は、社会をよくするデザインの学びと研究する楽しさを追求する社会人のための「未来の学校体験」を提供します。

2017年5月、浅野智氏と山崎和彦氏の二人によって、社会人のための新しいデザインの学校を開始しました。デザインには社会をよくする力があります。ユーザー体験、人間中心設計、デザイン思考、サービスデザインなどを基礎にしながら、これにこだわらず、誰でもがデザインを活用する社会に向けてのデザインの学びと研究を推進します。講師には、この学校に賛同してくれる実践者や研究者に協力してもらい、多様なコミュニティなどとも連携し、この分野で最高の学びと研究を目指しています。

https://www.xdesign-lab.com/x-1

Xデザイン学校ベーシックコース 01 / 2019年5月25日(土)

第一回はUX Designにおける手法(ユーザーインタビュー、ペルソナ作成 etc)といったテクニカルな部分には触れず、学びの本質とは?、ゲームチェンジ、サービスデザインといった大きな時代の潮流についての話がメインの内容でした。

講義だけでも2時間近くあったのでかなり気になる内容が多かったのですが、なんといっても今回の授業で一番「忘れちゃいけないな!」と思ったのが、マスターヨーダの言葉。

You must unlearn what you have learned.

このセリフは「スターウォーズ エピソード5 帝国の逆襲(1980)」でヨーダが言ったセリフなので、今から約40年前。40年前から既に2019年に通じる生き方のヒントを伝えてくれていたとは、さすがMaster Yodaです。

学び続ける事、そしてそれを捨て続ける事

浅野先生の実体験として、かなりの腕前だったスキーを辞めてスノボーを始めた話が印象的でした。

スキーがかなり上手い浅野先生。
若い人と話していたら「今はスノボーですよ」という話を聞く(10年以上前の話)。そこですぐにスノボーに挑戦。スノボーの練習をしながらインストラクターの人に「これはスキーで言うとあの感じですね?」なんて具合に、スノボーで教わった内容を自身のスキー経験にあてはめて理解しようとしていたそうですが、その「スキーの経験を通してスノボーを理解しようとする」という事を止めたらぐっと上達した。

こんな話をしていました。分かる様な分からない様な話ですが、学びのヒントが詰まっている話だと思います。

何かの分野にある程度精通してプロになると、新しいモノゴトに触れた時に「自分が精通していること」のフィルターを通して理解しようとする。
だけど、自分の既存の知識に当て嵌めて新しいコトを理解しようとすると、実は自分の理解しやすい様に情報を改竄してしまっているので、本当の理解からは遠ざかってしまう。

自分が持っている知識を思い切って捨ててしまい、新しいモノゴトに率直に向き合う、そんな姿勢が何かを学ぶ上で大切、という話ですね。UX Designとかそういう枠にとらわれない、生きていく上でとても大切なことだと思いました。

現状維持は後退しているのと一緒

すごく心に引っかかった内容だったので、もう少し「捨てるコト」を掘り下げます。

誰でも一つの分野である程度の評価を得るとそこに胡坐をかこうとします。周りの人から頼られて「先輩教えてください!」「課長どうしましょう?」なんて頼られるようになると、ちょっと自分が偉くなった感じがして気持ちが良いし、一つの分野に精通するまでの苦労を知っているので、新しい分野に挑戦するのが億劫になります。

ちょうど私も関連する内容をnoteに書いたところでしたが、ひと昔前、日本の終身雇用制度が生きている時代だったらそれで良かったのかもしれませんが、これからの時代にそれは通用しません。だって、20歳~80歳まで働く時代に、60年間価値がある事が保証された知識、スキルなんて殆どないですよね。

授業の中でこんな言葉も紹介されていました。

テクノロジー進化により社会変化が激しい時代はすべてのことがアップグレードし続け、誰もが永遠に初心者になる。いつも新しいことを学び続け古い考えを捨てていく必要がある。 

by WIRED創刊編集長ケヴィン・リー
長寿化を恩恵にするためには古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、実験することをいとわず、生涯を通じて「変身」を続ける覚悟をもたなくてはならない。

by ライフ・シフトを著したリンダ・グラットン


学び続ける事、そしてそれを捨て続ける事。

捨てるってとても難しいことだと思うけど、現在の立場に胡坐をかかず何歳になっても「分からないので教えて頂けますか?」と言えるようなマインドを持っていたいです。

次回の講義内容は「ビジネスインタビュー」という事なので、もう少し学問っぽいことを書けるかと思いますが、一番初めの講義で「何故学ぶのか?」をきちんと話してくれたXデザインの学校はとても面白そうで、次回の講義が今から楽しみです。


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