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「就活」だって、やわらかい「文化」にすぎない。

経団連が「就活ルール廃止」を決定し、政府が現行ルール維持を表明するという
この国の就活をめぐるポリティカル・コンフクリクトを目の当たりにして、もういい加減にしてくださいよ。

とボヤいたのが、こちらのnoteでした。

https://note.mu/kennosuketanaka/n/n33ac372dac40

包み隠さず、考えていたことを書き連ねたこの小さなnoteは、
ありがたいことに想定外の反響を呼びました。

このnoteをきっかけに、プレジデントオンラインの連載がはじまり、
『AERA』でも2回、特集を組んでいただきました。

NHKも「就活」特番をくみ、先日第一弾が放映され、
第二弾の続投も決まったとの連絡をもらいました。

登壇機会も急激に増えました。

私たちの目の前にあるものは、自然物を除き、
基本的には、人びとがつくりあげた産物にすぎません。

最初は正しい違和感を持って反発を受けていたものでも、
月日を重ねるごとに、ごく「自然」のこととして
受け入られるようになります。

疑いなく浸透した頃に、私たちは、それを「文化」と
呼ぶようになります。

この国の今の「就活」もそんな「文化」にすぎません。

リクルートスーツを着て、
エントリーシートを書き連ね、
何度もなんども面接をさせられ、
お祈りメールが届く。

挙句に出てきた、就活セクハラ被害の数々....

この国を担う次世代が社会へと羽ばたく瞬間、
その入り口で痛みを伴う「就活」は、
たった数十年の「文化」にすぎません。

俺たちの頃は、ゼミ推薦で決まったよな。
俺たちの頃は、エントリーシートなんかなかったよな。

そう振り返る方達が、今、日本経済を動かしています。

「文化」は、やわらかいものです。
皆でつくり、皆でつくなおすこともできる。

だからこそ、「就活・採用」関連の登壇は極力お引き受けして、
皆で考える機会を大切にしています。

そんな時、ゼミ生の 雪竹 秋華 (Aika Yukitake) さんが
WeWorkで対話の機会を設けませんかとオファーをくれました。

このオファー自体が、私にとっては現在の「就活」への
アンチテーゼにもなります。

大学で学びながら、長期インターンをして
すでに社会で活躍している学生です。

大学での学びは、社会に連接するものであって、社会での実践は、大学での学びを深化させます。

大学と社会は、次世代を育てるために、対立するのではなく、対話をしなければならないのです。

そんな志を同じくするBeyond Cafe 代表取締役の伊藤社長とは、「就活」という軸ではなく、「キャリア」という軸で 「働く」や「生き方」を考える Beyond Cafe Channelという番組をご一緒しています。


このBCCも、「就活」から「キャリア」へと「文化」をつくりかえていくムーブメントの1つでもあります。

さらに、現状の「就活」について、特集を組んでくださったのが、Business Insiderの副編集長の滝川さんです。

https://www.businessinsider.jp/post-185923 

「就活」はなぜ、変わらないのか、この特集を読んでいただければ、理解してもらえると思います。

平成がつくりあげた「就活」を平成で終わらせるためにあらたな時代を迎えるこのタイミングで、「就活」と「採用」をとことん、考えてみたいのです。

「文化」に正解も不正解もありません。

ただし、もともとやわらかい「文化」が、制度や組織、ポリティクスによって、強固なものとして、維持されようとする事態は、このましい状況だとは言えません。

労働人口が減少していくこの国。外国人労働者に、すぐさま、頼りきれないこの国。とはいえ、人生100年という長寿の恩恵を受けることのこの国で、

誰もが、やりがいを感じながら、自身のため、社会のために、「働いていく」

働くこと、学ぶことは、自己の社会的存在を再認識させるバイタルな行為です。

大学生と社会人って、何が違うのですか?

もともと、この「壁」すらも、何の意味も持ちません。

だから、今を存在する同志として、何を考えているのか。

「就活」をかえていくことのできる突破口を教えてください。

決して、「社会運動」なんて、言葉は、恐れ多くて使いませんが、

「就活」と「採用」をWeWorkで語る、この夜が小さなnoteが反響をよんだように、社会に確かなインパクトを与えてくれると信じています。

よければ、現地でお会いしましょう!

そして、新時代に向けて「文化」を一緒に、つくりませんか。






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