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WaLaの哲学 〜働くを自由に暮らすを自由に〜

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http://www.wala.jp 「働くを自由に暮らすを自由に」Philosophy of "Work anywhere Live anywhere" これからの働き方生き… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

令和・世界観(コスモロジー)が拡張する時代

「器の大きさ」が認識の広さに比例するというコラムを書いたところ、たくさんの反響をいただきました。 今回は、異なる視点で私たちの認識を広げてみましょう。令和時代、私たちは意識を広げ、新しい文明の構築に向かいたいものです。平成最後のnoteにふさわしいかなと。 1)物理場に基づく世界認識通常私たちが触れている世界のことですね。原子より大きな世界であり、近代的、機械論的世界観では、基本的に静的であると考えています。また、このような世界観では、ある物体が別のものと完全に峻別できる

器の大きさ。表層意識と深層意識

器の大きな人間。 人に言われようが、言われまいが、そうありたいと願う人は多いでしょう。しかし、これも、器とは何かを理解しようとすると、人間とは何かを理解せねばなりません。 私という存在をどのように理解するか。僕たちの自我は強烈な臨場感があるので、自我=私と思っている人も多いかと思います。また、日常生活においては、私の皮膚が私のテリトリーであり、少なくとも肉体の内側は私であるというのは、なんとなくの実感でしょう。しかし、私たちが意識している世界、表層意識がコントロールしてい

旧い世界観の認知の限界 「部分と全体」

少し古い本になりますが、「出現する未来」ピーター・センゲ、オットー・シャーマー 他著と言う名著があります。その冒頭には、こう書いてあります。 「木が種からできるのは常識だ。 だが、どうやって一粒の小さなタネが巨木になるのだろう。 タネは木が育つのに必要な資源を持っていない。 資源は木が育つ場所の周囲ー環境にある。 だが、種は決定的なものを提供する。 木が形成され始める「場」である。 水や栄養素を取り入れながらタネは成長を生み出すプロセスを組織化する。 ある意味

解けゆく社会での「問と答」「物語と時間」「主体と客体」について

<1>問と答   <2>物語と時間の流れ <3>主体と客体 認知とは面白いもので、私たちは、通常、「正解を探し」「現在は過去の結果と受け止め」「主体と客体に世界を分離」します。しかし、これらが全て、間違っていると言われるとどう考えますか?今日は、そうしたあべこべの世界を探検します。 <1>学問と解答   「問い」と「答え」はどちらが重要か。学校生活においては、先生から正しい問題が出てきて、その正解を追い求める形の学びを繰り返しました。「解答」ですね。しかし、社会におい