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個人的幸福の考え方

前回社会的幸福について記載しましたが、社会的幸福は個人的幸福が担保されていなければ、幻想となるでしょう。

Flower of LIFE

Flower of LIFEと言われる模様と言葉があります。「花が咲き、果実がなり、種ができ、新たな木がなり、また花が咲く」というサイクルを表します。また、花は、一輪の花や一種類の花だけでなく、色とりどりの花が咲いているので美しいのであり、この言葉は生命の循環と同時に多様性を直感的に把握するのに良い言葉だと思います。

例えば、企業内で固い土壌(硬直的な組織)の職場環境では人は高い自己決定権を発揮できません。人間は自己決定権が低いと幸福にはなれません。つまり種から木も育たず、花も咲きません。自己決定権が低いにも関わらず、そのことを直視することなく、ここにいるべきなんだと仮面をかぶった働き方を続けていては、人の心・魂は柔軟にならず、コンクリートと一体化してしまいます。そのような状態が続くと交感神経優位で、自律神経が常に緊張状態を強いられ、それらがメンタルヘルスを悪化させています。一定の緊張と弛緩がなければ、従来オーガニックな存在であった人も生命力さえ損ないます。

企業経営においては、ほとんどの企業は、社会が必要とする以上に売上をあげなければ目標を達成できないようになってきています。実際に必要とされている以上に無理矢理にでも数字を積み上げることが企業経営、従業員の目標となり競走が必要となり、そのことを疑うことすら許されない環境です。まさに、欲望の資本主義の名の通り。社会全体で見ると、8万ドル以上の報酬が幸福度への寄与が大幅に減少するというのは、その金額の多寡は地域の差はあれど、ある範囲で同意できるところです。前回生産性の議論をしましたが、優れた商品を作っているなら、同じ売り上げを半分の人数で達成するならそこまで売り込まなくても大丈夫なのです。もはや社会に物質はあふれています。企業経営においてもそのことをよく考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。

では、既存ビジネスの実現に半分の人間で挑むなら(この合理化は大変素晴らしい挑戦です)残りの半分の人は、何に挑戦するかというと、やはり新しいことでしょう!ここにこそイノベーションの種があるのです。それは、新しい社会の登場となるでしょう。①合理化に向いている人②新しい価値の創出に向いている人③そもそもどちらにも向いていない人もいます。どの人も大切です。そのことを以下の図で示しました。

労働資本の投入を、既存の経済システムに任せていては変化しないので、政策レベルで変更すべきというのが前回の議論でした。私たちの幸せは物質的満足からだけでは手に入らないものです。なので、共創場(イノベーションフィールド)に、人やお金を提供する主体は、生産高を増やさなくとも、自己決定権が増える環境を作る、仕事に向いていない人に仕事しないで良い環境を作る、そうすることは社会に貢献していると言えるでしょう。(もちろん、合理化が得意なかたは合理化を進め、その果実を受け取る)

個人レベルの幸福

このことをもう少し考えてみましょう。例えば、WHOの憲章における健康定義について、1998年に新しい提案がなされたことがあるということはご存知でしょうか。
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 

静的に固定した状態ではないということを示すdynamic は、健康と疾病は別個のものではなく連続したものであるという意味付けから、また、spiritualは、人間の尊厳の確保や生活の質を考えるために必要で本質的なものだという観点から、字句を付加することが提案されたのだと言われています。 

これらは、健康の定義ですが、幸福の定義でもあるでしょう。
これは、排他的なものではないですが、私は幸福状態を以下のようにとらえています。

1)健康状態 (心身が健康か)

2)家族の状態 (家族に心配がないか)

3)社会的関係 (暖かい人間関係を構築できているか)

4)経済状態 (必要な収入があるか)

5)仕事状態 (これこそ自分の人生と言える仕事に取り組めているか)

6)学びの状態 (継続して成長している実感があるか)

7)霊的な状態 (自己の魂・霊性という深い知性と恐れず向き合えるか)

全ての人が、このような項目で幸福を感じられ、自分の力を社会の一部として高い自己決定権に基づき活用できている状態こそ、それぞれの人の生命が咲いている状態(Flower of Life)と言えるでしょう。


上記の図は、高い緊張状態からくる思考停止状態では、情報収集をしても、報償系回路を強化するのみで変容できないことを表しています。一方、適度にリラックスした状態(スポーツでゾーンに入るという状態)では、取得した情報により内省・自覚を促され、自己変容、成長することが表されています。真の自分と自覚できる自分と繋がっており、心身ともに健康で、家族、社会関係も良好、経済状態も満たされており、心から取り組むべきことに取り組みつつ、成長を自覚できる。

私にとって幸せの定義はこのようなものです。皆さんの幸せの定義はいかがでしょうか。幸せの定義とともに、社会的評価とは関係なく自分にとって大切なものを明確にしこれだけは手にすると決めると、人生がシンプルになるかもしれませんね。この世界は、物理的な場は共有してますが、情報場としては一人一人が創造している世界ですから。つまり世界は君のもの。

This is your LIFE.

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