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2022年 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

毎年お正月に実家にて書初めをします。
年のテーマとして「何を書くか?」考えると同時に、
来し方を振り返り、未来を考えます。

静かなお正月の豊な時間。

玄徳とは?

聞き慣れない言葉かもしれませんし、
劉備玄徳、からご存知かもしれません。

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老子や黄老派は徳の事を玄徳と言う。
徳とは万物を抱擁し育成する力であります。
それは無限であるというので玄徳というのであります。
これを儒家の方では明徳と言う。
玄徳が外に発揚したもの、つまり無から有に出たものが明であります。

 われわれの明徳が玄徳に根ざしておれば良い。
これが本当の明徳であります。 

安岡正篤

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人の人生には、サイクルがあり、自分のリズムを知ることはとても意味あることかと存じます。

自然と同じで、然るべき時期に然るべき種まきや学びがなければ、次のフェーズで大きく咲くことはできないということも自然の摂理として理解できるます。

前職の社長を退任し、何かを立ち上げるには十分な時間が過ぎたようにも見えますが、過去と同じでは進歩がございません。だとすると、自らの過去の言動の根本を見極め、そこから離れなければ概ね同じことを繰り返してしまいます。

過去5年の推移


この数年、過去の自分をほどきつつつ新しい挑戦をしてまいりましたが、このお正月ようやく古い行動原理の正体を見つけることができました。

その結果、「玄徳」という言葉を唱えると丹田と響き合うような感覚がようやく立ち上がってきました。

この数年を綿密な計画をたてバックキャストで、それに沿って生きていたら見つけれなかったものだと思います。とてもありがたく感じると同時にこの間の過ごし方や導いてくださった方々とのご縁に改めて感謝いたします。

2022年 改めて新しい自分を内側から立ち上げつつ、それぞれが考える
「あなたの『世界』とはあなた自身のことである」
という世界観で歩いて参ります。

<2020年代の人類の課題は4つの人間性回復に収斂>

身体:身体性の回復(軸と構え)
・心     例)瞑想などによる静寂(軸)
・身体 例)武道などによる(軸と構え)

心:人間性の回復(修己治人)
・個人のライフ・パーパス(軸)の発見
・コミュニティ(落ち着いた対話)

経済:経済における人間性の回復(無忙と調和)
•例)DX やAIによる人間の時間の回復
•例)カーボンニュートラル等環境との調和

国家:国家間に人間性の回復
・国際関係に”人間”という視点(安全保障:米中対立、ASEAN向上)
・国際機関の役割拡大

と昨年末より考えておりますが、こうしたことを玄徳ということと合わせて考えますと、一つ一つのことを、人間の原理原則に基づききちんとする、という極めて当たり前のことになるようにも思います。

しかし、その際、人間とは?という洞察抜きでは、答えも変わってしまうでしょう。
WaLaの哲学もそうしたことの一助となるよう努力して参ります。

まだまだ未熟ではございますが、皆様と共有するこの世界をより素晴らしい世界となるよう、一歩ずつ、共に歩めますことを。

本年もよろしくお願い申し上げます。


2022年 正月
書初め「玄徳」に寄せて

屬 健太郎

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