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現実的に考える大人のための学び直し英語4.5-2:中2英語の定着度をチェックする(解答編)

この記事では、中2レベルの文法事項をチェックする記事の解答をコメントとともに書いていきます。なお、中2の解答編は無料で公開します。まだ英作文にチャレンジされていない方は、以下の記事からどうぞ。

(will、be going to)
1. It is going to rain tonight.
2. The phone is ringing. --- I will answer it.
3. Will you have some coffee?
4. The meeting is going to be held next week.
私が中学生の頃は、「willとbe going toは同じだ」とたたき込まれた記憶があります。ほとんど機械のように問題集を「解いて」いたような気がします。最近はこの二者の違いはほとんどの参考書にも書いてあるようです。個人的には、差異が気になるなら気にして使い分ければいいし、気にならなければ同じだと考えればいいくらいに考えています。瑣末な違いとは言いませんが、そのことにとらわれるくらいなら単語を覚えた方がずっと現実的だと思います。

(第四文型)
1. I will show you a picture of my family.
2. Pass me the salt, please.
3. May I ask you a favor?
1の英語は、第三文型にすると、I will show a picture of my family to you.となります。この文と1の英文は原則的に同じとするのが伝統的な学校英文法ですが、これらのあいだに違いがあるとする者がいます(ちがいがあるかないかと言われればあると私も答えます。辞書にも載っていますから)。しかし、それを気にする必要はあるんでしょうか。少なくとも中学レベルの英文法を身につけようとする人がその違いに気をつける意味はないと思います。このレベルでは単語は知っていれば知っているだけ英語力が上がると言えます。単語を覚えましょう。

(第五文型)
1. Please call me Tom.
2. They named their baby Thomas after a famous singer.
3. I helped him move the desk.
4. This book makes me sad.
5. Please let me introduce myself.
現在の中学校で指導されている最新の学習指導要領では、3や5のいわゆる原形不定詞が含まれた英文も指導することになっています。ちなみに中学レベルからは外れますが、I saw Tom sing.を受動態にすると、Tom was seen to sing.のように、原形不定詞をto不定詞にするという文法があります。また、SVOCタイプの動詞について、Cの部分に原形不定詞をとるかto不定詞をとるか(ちなみにhelpはどちらも可能です)の使い分けが存在します。フランス語のような筋のよい言語を学ぶと、英語のこのような振舞いは極めて不合理であると感じます。なお、2の英文中の前置詞afterは、「〜にちなんで」という意味を表します。「〜の後」ではないわけです。覚えてしまえばそれまでのことですが、やはり英語に限らず語学学習において暗記が得意だということは大きな強みになります。

(従属接続詞when、if、because、that)
1. When my father came home, I was taking a bath.
2. If it is rainy tomorrow, I will stay home.
3. I couldn't go to the party because I was sick.
4. I think that the city is clean and beautiful.
5. I am glad that you have come here.
接続詞を理解せずには、大人が表現したい英語は書けません(話せません)。また、高校で学習する分詞構文の理解にも必要です。中1編と比べると明らかに覚えるべきことが多いですが、ひとつの踏ん張りどころです。

(不定詞(形容詞的用法、副詞的用法))
1. I have a lot of things to do today.
2. I am glad to see you.
3. I studied English to go to England.
不定詞の○○的用法などと聞くと、いかにも学校英文法的に感じる方もいらっしゃると思います。つい最近も、YouTubeでこの分類がいかに無意味かを語る動画を目にしました。しかし、「現実的に考える大人のための学び直し英語」という本シリーズの基本思想からは、不定詞の用法の区別は絶対に必要です。その上で、I take every opportunity to improve my English.(あらゆる機会を利用して英語を上達させる)のような英文に出会ったときに、截然たる区別が意味を持たないこともあることに気づくほうがはるかに上達がはやくなります。まずは形から入りましょう。

(形式主語と不定詞の意味上の主語)
1. Was it difficult for you to swim in the sea?
2. It is not necessary for you to speak Japanese here.
個人的には、形式主語(や形式目的語)を会話の中で使えるかどうかが、中級者と上級者を区別する目印だと感じています。まずは中学レベルのものを、時制、助動詞などとの組み合わせで自由に使えるようにしてください。

(must、have to)
1. I must finish this today.
2. I have to go at once.
3. Do you have to make breakfast every day?
4. You don't have to speak perfect English.
mustとhave/has toもwill/be going toのように違いは存在すると思いますが、当面は同じものだと考えてください。実際には私も使い分けはしていますが、初学者の段階でそのことを意識せざるを得ないとすれば、英語学習で挫折しているでしょう。まずは大ざっぱでよいのです。

(疑問詞+不定詞)
1. Please tell me what to buy my mother for her birthday.
2. Do you know how to play this game?
これは感覚的にわかりやすい文法事項ですが、to不定詞を使っているので、その動詞の語法に左右されることになります。動詞の語法(および、ともに使われる前置詞の区別)は英語学習を続けるかぎりずっとつきまとうものです。初学者段階だからこそ、辞書を引きましょう。個人的にはジーニアスをお勧めします。

(比較)
1. John is taller than Tom.
2. Volleyball is more interesting than basketball.
3. He runs the fastest in his class.
4. I like winter better than summer.
5. I like dogs the best.
6. I am as tall as my sister.
7. Which do you like better, dogs or cats?
8. Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
9. This book is not as difficult as that one.
学習英文法最大の鬼門が比較だと思います。中学レベルでも、8の英文を、No other mountain in Japan is so high as Mt. Fuji.と練習させられた記憶があります。高校で学習する、not so much A as B「AというよりむしろB」や、以前記事を書いた「クジラ構文」も比較の範疇に入ります。これらをただの丸暗記にするかどうかは、中学レベルの比較が身についているかどうかにかかっています。とにかくここは我慢のしどころです。

(受け身)
1. The book was written by a famous writer.
2. This song is loved by many people around the world.
3. Is this car made in China?
4. French is also spoken in Canada.
実は私は受け身(受動態)があまり得意ではなく、けっこう頻繁に間違います(外に出す英文は必ずチェックしますので実害は発生しませんが)。しかし、英語らしい英語を書くという点では必ず習得しなければならない文法事項です。まずは機械的に、「be+過去分詞」を使えるようにしてください。

中2編にチャレンジされた方はお疲れさまでした。無料記事ですので、自由にコメントすることができます。質問などがあればどんどんお寄せください。

中1編はこちらです。みなさんのチャレンジをお待ちしています。


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