オーガニックって何??

今、改めてドイツ発の講座で、オーガニックについて勉強しています。


オーガニックとは:人、動物、植物全てを幸せにする仕組み、プロセス

だと理解しています。

そして、オーガニックをオーガニックたらしめているのは、
「製品ができて、生活者に届くまでの規格、基準を満たす」こと。

その基準は、国ごとの公的なもの(日本だと、農林水産省の有機JAS)だったり、民間団体のものだったり。

例えば、日本で「オーガニック野菜」「有機野菜」と表示していいのは、有機JAS認証を取得した野菜のみです。

でも実は、法的な制限があるのは、「食品に限る」んです。

最近、「オーガニック」成分配合とうたうコスメなどが多く出ていますが、法的な制限はないので、ほんの少しの配合でも「オーガニック」と言えてしまうんですよね。嘘はついていない。

だからと言って、そのコスメを批判したいわけではなくて。

オーガニックと書いたら売れそうだから少しだけ成分を入れて製品を作っている。

のか、

認証は取れていないけど、自分たちのできる範囲で慎重に管理して育てた原料を使って製品を作っている。

のかは、作り手さんのことを見たり調べたりしたら、なんとなく分かりますよね。

私だったら、少し高くても後者の方を買って、大切に使いたいです。

(写真:先日訪問したチェコに自社農園があるブランド、BOTANICSのガーデンとクラフトセンター)

そんな、優しさに溢れた作り手さんと生活者の日常を繋げたいなぁ。
ということで、日本でのケの日商店の活動をやっていました。

ちなみに、現在ではコスメに関しても民間の認証団体がたくさんあるのですが、歴史を辿ってみると、

欧州の社会運動から発足した、IFOAM(国際有機農業学会)の規格(1980年)に基づいています。

IFOAMによる、オーガニックの定義
https://www.ifoam.bio/en/organic-landmarks/definition-organic-agriculture

(日本語訳)
有機農業は、
土壌・自然生態系・人々の健康を持続させる農業生産システムである。

それは、地域の自然生態系の営み、生物多様性と循環に根差すものであり、
これに悪影響を及ぼす投入物の使用を避けて行われる。

有機農業は、伝統と革新と科学を結び付け、自然環境と共生してその恵みを分かち合い、そして、関係するすべての生物と人間の間に公正な関係を築くと共に生命(いのち)・生活(くらし)の質を高める。

最近だと、IFOAMは、TWITTERで #IGrowYourFood というキャンペーンをやっていて、世界各国の優しさに溢れた農家さんたちの思いを動画でシェアしていました。

ちなみに、チェコからは、この方。


英語字幕あり。お話されている後ろで鳴いているたくさんの小鳥のさえずり。我が家の裏山でも聞こえます。


(出典:
ドイツ有限会社オーガニックビジネス研究所−IOB オーガニック専門家資格講座 / A Website of IFOAM)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?