似た答え

ピンク色の
デカいふわふわが
あった
これを見てると
とても幸せな気分になった

-

ボクは
それを箱に詰めて
会ったことのない
親戚のおじさんの
家へ郵送した。

-

ふわわん
ふわわん

ピンク色のふわふわは
箱のなかで
もっともっと大きくなろうと

頑張った。

-

2、3日後
ボクはおじさんが
どうなったのかを
想像しながら
静かなカフェで
くつろいでいた。

おじさんはきっと
箱を開けた瞬間に
ピンク色のふわふわに

包まれて
高揚しながら踊っているに
違いない。

-

コーヒーの
おかわりをして
ボクはもっと考えた。

ピンク色のふわふわは
おじさんの家中に広がって

おじさんはその中を
泳ぐように
踊っているだろうと。

そしてボクが思うよりも
幸せな気分に
なっているだろうと

-

やがて
家の中に満ちた
ピンク色のふわふわは
出口を求めて

窓から外に
飛び出しただろうと。

おじさんはそれに乗せられ
街へ飛び出しただろうと。

-

あれあれ

ソレソレ

あれあれ

ソレソレ

おじさんの勢いは
すごいに違いない。

-

その頃
おじさんは、

届いた箱の中身が
なんだろうと
開けるのに
躊躇していた。

だけど、同時に
ワクワクしていた。

-

いきなり
届いた、自分宛の

大きなダンボールの
中身に

期待が膨らんだ。

-

おじさんは
開けずにたっぷりと

想像をした。

想像の連続で
ファンタジーな
見解に行き着いた。

-

きっと中から
大きなプリンが飛び出して

家より大きい
あま〜いプリンが
飛び出して。

そのプリンを食べたなら
甘さがお口いっぱいに
広がって。

腰をクネクネしてしまうだろうと
喜んだ。


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