旅RUNキュレーションVol.19(第28回ヨロンマラソン2019)

(投げ銭方式。ほぼ無料で読めます。最後、旅RUN費用の箇所だけ有料です。)
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これぞ旅RUNです。ヨロンマラソン走りました!
ヨロンマラソンはまず参加するのがちょっと難しい。エントリー自体は余裕でできるんだけど、島のキャパシティの関係で、宿が個人では見つけられない。
ということで僕は今回、ツアー会社に頼った。ハートフルツアーズのヨロンマラソンツアーに申し込んだ。お金かかるけど、ツアー会社はよしなにやってくれますね。

しかも今回ツアー会社に助けられた。土曜日にJALグループ便で羽田→那覇→与論という予定だった。土曜日、羽田に着くと僕の乗る羽田→那覇便が機材手配のために搭乗受付を一時停止してるって言ってた。

落ち着いて待っていたところ旅行会社から電話。「多分2時間くらい遅れます。すぐに振替便をアサインしてもらってください」と言われて慌てて対応した。個人旅行だったらスルーしてて、与論乗り継ぎに間に合わなかったはず。
ちなみに振替便はJALではなく、ANA便をアサインしてもらった。

僕はANAのプラチナムステイタスなのでラウンジ使えるし優先搭乗もできた。さらに普通運賃で乗った並のANAマイルまでゲットすることができました。災い転じてなんとやら。

初めての与論島。

指定された宿泊所はイチョーキヴィラ。空港送迎もやってくれますし、施設も良い。一人部屋なんだけど、部屋が広いのと、何より玄関で靴を脱ぐ方式なのが良い。部屋で靴を履かないスタイルはものすごく落ち着けます。

後、大会スタート・ゴール場所までも15分くらいで歩いてけるし、前夜祭の会場も送迎してもらえます。

前夜祭の参加料は事前申し込みで2000円。お酒も配られてすごく盛り上がりますが、そこはマラソン前日なので個人的には自重しました。後ろの方の席で間接的に楽しみました。

さて、ヨロンマラソン当日。
ヴィラの人はフルのお客に向けて朝6時に食事を出してくれます。
スタート地点まで歩いていけるので、朝8時近くまで部屋でのんびり。

スタート時刻は朝9時。朝8時の時点でスタートゲートがありません。しばらくすると地元の生徒さんが総出で準備してくださいます。東京マラソンだったら1時間半前からスタートブロックで待ってるっていうのに、こののんびり感。

朝8時半に開会式。谷川真理さんがストレッチを指揮してくれます。


スタートゲートに並ぶのはスタート15分前くらい。並ぶ場所は自己申告制。僕は3:30-4:00の位置に陣取りました。


午前9時号砲。僕の位置からだと5秒くらいでスタートゲートを切れます。早い!


島嶼部のマラソンの特徴なんだけど、応援がとにかく暖かい。石垣島然り対馬然り。なんだろう、都市型マラソンとのこの違いは。だけどこの雰囲気が大好き。

ヨロンマラソンは起伏だらけと聞いているので最初は無理せずキロ5分程度のペースで走り出す。
5km過ぎくらいから上り坂が増え出す。きつかったのは8-9km地点の坂。ここに完全にやられてしまった。10km地点は50分をゆうにオーバー。やばい。


その後もスピードがとにかく出ない。10-20kmでキロ6分を割るペース。これは、いつものサブフォーが厳しくなってきた。なんか、スピードを出すのも結構怖い感じ。

島のほぼ1周に当たるハーフ通過時点でタイムは1時間59分台。僕はポジティブスプリットなので、この段階でサブフォーがほぼ絶望的に。

その後もスピードの出ないレースに。それどころか29km地点で歩いてしまった。
なんか、理由はわからないんだけど、走ることに怖さを感じてしまった。これ以上スピードをあげると倒れてしまうんでは? 吐いてしまうんでは? なんかそういう感情が出てきて、怖くなった。フルマラソン33回目。こんな経験は一度もない。

仕方なく少し歩きを入れながら走る。上り坂は早歩き、それ以外はできるだけ走るように頑張る。


32kmでいつものMeitanCCCを飲んだところで怖さが失せていった。
その後の上り坂を登りきったところで、長い下り。ここで一気に加速。35km以降はキロ6−7分ではあるけど走れるようになってきた。


38km地点を越えたところでタイム4時間越え。2015年のおかやまマラソンから続いてきた僕の連続サブフォー記録は23で途切れることになった。無念。

さて、ヨロンマラソンは景色が素晴らしい!
特に百合が浜のあたり。


あとは、35km地点の丘の上から眺める与論の景色。丘を走り下りながら眺めるのは最高。


これこそ、アイランドマラソンの醍醐味。

あと、さっきも書いたけど最も感動するのは沿道応援。レースが進むほど効いてくる。


家庭用品や打楽器を叩きながら応援してくれる人、三線の演奏をしながら応援してくれる人。
給水所でアーチを作って迎えてくれる方々。


今回は不甲斐ない走りになってしまっているので、これだけの暖かさを受けたら泣いてしまう。
なお、有名なやぎ汁コーナーもあったけど、走り優先ってことで、スルーしてしまいました。

最後の最後は緩やかな下り。そして追い風が吹くストレート。
フィニッシュゲート手前では子供達がハイタッチしてくれるべく、待ってくれている。
どんなマラソンであったとしても、ゴールする瞬間は最高だ。

「コースがタフすぎるんだよー!!! でも、楽しかったよーーー!」

と叫びながら、フィニッシュ!
記録はサブ4.5は守って、4時間25分台。わー、落ちまくったー。
だが、完走証を見ると、35-39歳の部で5位。3位までが表彰対象なので、なんだかいいところまでいったように見えてしまうね。単に参加者数が少ないだけと思うが。

フィニッシャーズTシャツも受け取った。あと、島有泉のプチボトルももらった。
日本のマラソン大会はとかくTシャツを参加記念として配るけど、こうしてフィニッシャーズとして配ってくれるのは嬉しい。やっぱり、走り終わったあと、みんなで同じシャツを着て雰囲気を楽しみたい。

ゴール後のボランティアの方もあったかい。
おばあさん「来年も来てね!」
おじさん「来年も来いよ、このばあさんは来年は居ないかもしれないけどな」
僕「ちょ、どういう意味ですか・・・」
みたいなやりとりを楽しむ。本当、いろいろあったかい。
噂のよもぎマッサージコーナーもありました。(僕はパスしたけど)

この後、ゴール付近で完走パーティがあるということで、一旦シャワーを浴びにヴィラに戻る。
後泊する大会はシャワーでスッキリできるのが良い。イチョーキヴィラは近くて素晴らしい。
帰り道はフィニッシュコースを通るので、応援しながら戻った。ランナーみんな沿道応援に「ありがとー」と返してくれる。ほんと、雰囲気が良いね。

午後3時ごろ、再び会場へ。
制限時間目指して頑張ってる人を応援。タイムは違えど、このタフなコースをみんなよく頑張ったと思う。やってくるランナーさんそれぞれを伴走しながら応援した。僕もフルマラソン走ったばかりなのによくやるな。
みんな結構喜んでくださった。とある女性の方と伴走した際などは、ゴール直前で「ありがとね」と握手までしてくれた。嬉しかった。
午後4時で制限時間終了。ヨロンマラソンは制限時間超えても待ってくれるようで、僕もしばらく応援した。

さて、完走パーティへ。
と思って浜辺に出てみたんだけど、なんと、誰も居ない。テントも降ろされている。


場所変更になったのか?そんなアナウンス聞いてないぞ。(僕がシャワーに戻っていたのが悪かっただけ)
天候不良の時は砂美地来館という体育館に変更になるという事前案内があった。ここから歩いて20分程度かかる場所にある。行くか?諦めるか? と思ったけど、せっかく与論島まで来たので行こう!ということで歩いて行ってみた。

砂美地来館に到着してみると、意外と人がまばら。
Facebook情報だと、場所が急遽変更になった関係もあって、開始時刻が1時間半後の17:30に後ろ倒しになった模様。せっかく早く来たので前の方の座席を陣取ってみた。

完走パーティは参加無料。事前に配られているチケットでソフトドリンク・お酒・おつまみ(さつま揚げ)がもらえる。流石にお腹が空いたので僕は焼きそばとスパムむすび買った。合わせて600円(割と高い)。


完走パーティもすごい。この人たちみんなフルマラソンやハーフマラソン走ったのか?ってくらい盛り上がった。
今日もあった与論献奉。昨日は、走る前だったから遠慮したけど、今日は僕も初挑戦! 島有泉美味しい!


各種出し物、じゃんけん大会、川畑アキラさんのコンサート。
特にコンサートは、僕も前の方に行って盛り上がった。知らない人たちとみんなで騒ぎ立てる。超楽しい!

ヨロンマラソンすげー。
前夜祭から完走パーティまでがヨロンマラソンなんだと思う。
タフなコースで記録も悪く辛かったけど、それを消しとばすほどの楽しさ。フルマラソン33回走って初めての楽しさ。旅費かかるけど是非また来たいレベル。

ランニング大会47都道府県制覇プロジェクトは42県目、鹿児島県を制覇!
残り5県!

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