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ビットコイン半減期。

2024年4月2日 宍戸健

ビットコインプロトコルに規定されている約4年に一回の半減期が迫ってきた。今日はこれについて書く。

1.日程
BSVの半減期到来予想日、4月14日(Sun)。

BSVの半減期予想日カレンダー(Coindataflow)

BTCの半減期到来予想日、4月21日(Sat)。

BTCの半減期予想日カレンダー(Coindataflow)

2.半減期のスケジュールとマイナー報酬の内訳
ビットコインのマイナーの手数料は、①マイナーがブロックを見つけた時にプロトコルが新規に発行されるコイン(補助金)と②各トランザクションに送信元が添付する手数料、のこの2本立てになっている。この仕組みを例えていうと、チップがある米国のレストランに努めるウェイターが、お店から支払われる時給10ドルなどの時間給(①)とサービスした各テーブルのお客さんから会計時にもらえるチップ(②)のようなものだ。

この2本立ての手数料によってマイナーがビットコインネットワークを運用するインセンティブとなっている。Satoshi Nakamotoは以下のように説明している。(2009年1月8日)

Cryptography Mailing List January 8, 2009 

注:
first 4 years (2009-2012), 50 coins x 210,000 block
next 4 years (2012-2016), 25 coins x 210,000 block
next 4 years (2016-2020), 12.5 coins x 210,000 block
next 4 years (2020-2024), 6.25 coins x 210,000 block
next 4 years (2024-2028) 3.125 coins x 210,000 block(<--今ココ)

3.補助金(Subsidy)と手数料(Transaction Fees)

4年に一度「補助金」の交付が半減するため、「半減期」と呼ぶわけだが、これはマイナーが補助金を受け取らなくても自立してやっていけるように促す仕組みになっている。この「補助金」制度が完全に撤廃が予定されていることで、ビットコインの発行上限は2,100万コインとなっている。

つまりマイナーは、より手数料を安くして、多くのユーザーにトランザクションを送ってもらえるように、マイニング用新型ASIC、超高速光回線ネットワーク、ディスクスペース(Big Blockのためデータが膨大に多い)、省電力化に継続して投資しなければならない。トランザクションを多く集めるためには、ブロックサイズを大きくして大量のトランザクションを取り込めるようにしなければならない。

以下はは2017年ごろクレイグ博士が作った補助金(Subsidy)と手数料(Fees)のバランスがどのように変化していくかを予測したグラフだ。

a. 2009年〜2030年ころまでの補助金、手数料のバランス。
つまり2021年ごろに合計収入(Reward)のうち、手数料(Fees)が補助金(Subsidy)の収入が均衡し、その後逆転する仕組みになっている。ハッシュ戦争が2回もあったため数年遅れている。

MinerReward2009-2030

b. 2009年〜2040年ころまでの補助金、手数料のバランス。
2030年を過ぎると収入の合計(Reward)のほとんどは手数料(Fees)となる。

MinerReward2009-2040

つまり、ビットコインネットワークとってブロックサイズを拡大し、マイナーに配布されるノードプロトコルが膨大なトランザクションを処理できるような仕様であることが生き残る手段である。現在BSVAssociationが秒間100万トランザクションを安定して処理可能なノードプロトコルを完成させる、TeraNodeプロジェクトはこのためにある。

一方BTCのマイナーは1Mのブロックでは約秒間7トランザクションが限界(1 Blockには平均約4,200トランザクションあたりが限界)であり、彼らがより多くのトランザクションを処理し、手数料ベースの収入に移行することはできない。ただ、BTCの値段が上がるのを期待するだけだ。現在の同じ利益率を確保するには、今回の半減期後にBTCの値段はさらに2倍にならなくてはならない。

本日はココまで。

参考資料


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