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ゲットクレイジー見ました

菊川とは?

東京の東側、江東区。隅田川もちょっと超える。
10年前くらいに都営新宿線の森下駅近くの文化センターで、サエキけんぞうさん主催のイベントに行った後、打ち上げ行こうか、つったら周りのお店は夜早く閉まるので、行くとこがない! しょうがないから、お隣の菊川駅まで歩いて、無事に居酒屋に行けましたが、菊川も相当、何もないとこだった。

それ以来、2度めの菊川へ!
駅至近に新しくできた映画館、ストレンジャーに初めて行ってきました!

 この街に映画館ができるとはな〜。まあ、このへんは清澄白河からも近いし、じょじょにオシャレタウンになるんかね。

ストレンジャーは、おしゃれなカフェも併設されているので、まず食事を楽しんだよ。

この日は12月25日、クリスマスだったワケですが、そいで、ググったら「菊川駅近くの公園でイルミネーションが」という記事を見て、駅周辺を探し回ったけど、そんなものなかった!

もう一度ググったら、なんと、静岡県に菊川という街があって、そこの記事だった! ガチョン!

やっぱ劇場の映画は劇場で見ないと・・

そして、やっと38年ぶりくらいに映画「ゲットクレイジー」を見ました。
思えば、当時はスパークスが主題歌を歌ってる、というだけでサントラLPを買い、劇場公開はされてないけど、VHSビデオは日本版もリリースされたので、レンタル落ちで買ったんだったかな? 当時はレーザーディスクも出てましたよね〜。日本版はDVD化はされなかったと思うけど。意外と当時見た人も多かったんじゃないか。

ビデオマーケットさんのブログによると、アメリカ版のBlu-rayは最近リリースにはなってるようですね。この文章詳しいので、これだけで参考になる。

しかし、ぼくも昔買ったやつは、とっくに手元にはなく、内容もほとんど忘れてしまってた。
この2022年に劇場で見れることになるとはな!
予告編 ↓ 公式?

スパークスの曲に合わせて編集されたトレーラー映像のようなものも、2つアガってました! どっちも公式じゃない気もする。下のほうが編集も映像もキレイな感じです。

劇場では、まず、映画上映前に、アラン・アーカッシュ監督の最新コメント映像が! この日本での上映のためだけに? すっかり、おじいちゃんになってましたが、ありがたいことです。

ついでに10年前くらいにアラン監督が「ゲットクレイジー」について語ってる映像もありました。↓

劇場に入る前に、特典としてストレンジャー・オリジナルのB3ポスターもいただきましたが、この裏面にも監督インタビューがビッシリ掲載されていました! パンフレット同様の資料価値! キャスティングの裏話など。主題歌だけでなく、スパークスのラッセルを本編に出演させる案もあったとか。。

今は部屋の窓ガラスに貼ってますので裏面は読めませんが。。

「ゲットクレイジー」は、1982年の大晦日に、伝統ある古い劇場で行われる年越しニューイヤーロックコンサートの一夜のドタバタを描いたコメディで、見ているだけで、ほんとにライブハウスでの年越しライブにリアルタイムで参加してたときのような気持ちになってくるので、絶対に劇場で見たほうがよい感じしました。

アラン監督の「ロックンロール・ハイスクール」も40年前にビデオで見て、最近劇場で見直したけど、どちらも昔は小さなテレビでサラッと見ただけで「バカバカしいな〜」ってスルーしてたけど、やっぱスクリーンで今見ると、ほんとに愛おしい名作に見えてくるな。音楽映画は体験じゃないと価値がわからんものだね。

映画で社会意識の変遷もわかるね

で「ゲットクレイジー」は典型的な悪役として(The Bad Guyというテロップが入るw わかりやすい!)、その古い劇場を乗っ取ろうと、最初はちゃんとお金払って買収を持ちかけるんだが、断られた腹いせに勝手に爆破しようとする! その跡地にはガラス張りの高層ビルを建てようとする怪しい富豪実業家が登場します。

しかし、それが悪者なのだとすると、この21世紀に、味や風情のある古い歴史的な建築物もバンバン破壊して再開発しているナントカ地所やナントカ不動産とか、現代は悪者に支配された社会になってるんじゃん。やっぱし! 古い建物を守ろうとするのが正義、という価値観はもはや無い、という意味でも映画は歴史の記録だなあ。

映画では、ライブの準備中に様々なバンドが集まってくる様子が描かれます。
B.Bキングぽい、ブルースの大御所バンドみたいなのから、女子のパンクバンド(初期のゴーゴーズ風+当時売れてたトニー・バジル的なアクロバット風味がある)そのゲストとして上半身ハダカの獣人男が暴れまくる。
マルコム・マクダウェルが典型的、ちょっと遅れたグラムロックスターみたいな様子で登場。このバンドのギターがまた暴れまくる。そっからグレイトフル・デッドぽい、ドラッグを当たり前に持ち込むサイケヒッピー集団。最後にルー・リードがディラン的弾き語りで締める。

その間にヘルズエンジェルスみたいなバイカーが乗り込んできたり、劇場の爆破計画を食い止めようとしたり、みんなドラッグでバカになったり、とか、どんどんクレイジーになっていくのに! 最後はほのぼのと心暖まるエンディングになる。ああ、1983年の新年を迎えるなあ、、という気分に浸れるね。

リアルに自分の1983年の元日は、初めてサエキさんと新年会をやって、泥酔してひと気の無い深夜運行の京成線の網棚に寝転がって、下半身丸裸になったりしたんだった。(今なら即、炎上逮捕)自分も20歳でクレイジーだった・・。

【追記・2023/12/21】↑ この文章は2022年の年末に書いたものですが、2023年の年末にも再び、菊川ストレンジャーさんで「ゲットクレイジー」上映されます! 他のどこでもやってない! 独占限定上映のようです!


どうしても見れない人のため、ま、これを貼っちゃうと台無しかもしれないけど「ゲットクレイジー」全編を収めた動画もアガってましたので、いちおうリンクしときます。見逃した人向けの確認用に。字幕無しでも、わかる内容じゃね。
でも劇場で見れたら、そのほうがよいよ! また見たくなるしね。

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