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昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第12回 ワム!「ラストクリスマス」

1年半ぶりの更新!


になってしまって、すまん!
しかし、これは一度は取り組まないといけないテーマだった。
みなさん、歌われますもんね、おなじみの曲だし。クリスマスになると!
でも、カラオケ屋に行って、この曲入れてみて「あれ? なんか違う」「有名な曲だから、覚えてると思ったら、やっぱ歌いづらかった」と思われることあると思います!

それはカラオケのせいでもあるのです!
てことを、ちゃんと解説しておきます。
この曲をカラオケ屋さんで歌うときは「DAM」のほうで歌ったほうがよいかも。。
てことだけは先に言っておきます。


プディングミックス! とは?

カラオケ屋の機種といえば「DAM」と「JOYSOUND」の2社ですね。
この2つしかありません(基本に返っての解説)
お店に入ると「どちらにしますか?」と聞かれることこもあるし、普通は勝手にお店がどっちかに割り振って案内されます。どちらかしか無いお店も多いです。(カラ鉄とパセラは一部屋に両方あることも多い)

カラオケ慣れしてない人はわかりづらいよね。
だいたい、どっちでもいいや、と思いがちですが、同じ曲でも機種によってオケのクオリティが違う、というのを、この連載ではずっと追求してきました。

さてラストクリスマスを歌いに、うっかりJOYSOUNDに入ってリモコン見ると、いきなりメニューに、ワム!「ラストクリスマス(Pudding Mix)」と書いてあります。

これは通常、ぼくらが耳慣れているシングルバージョンではない、ロング・バージョンなのです。JOYにはコレしか入ってません。
なのでイントロとエンディングが、やけに長い。耳慣れない音がある。
通常のヴァージョンより1分半くらい長いです。6分以上ある。
まあ、中の歌の部分の譜割りは変わらないんだけど。

そもそも、なぜ(Pudding Mix)というロングヴァージョンがあるかという、
これは昭和世代の人には説明無用なんだけど、
若い人向けに解説すると、

80年代前半のアナログレコード時代に「12inchシングル」というのが流行って、12inch=30センチ、LPレコード(アルバム)と同じ大きさで、LPは33回転、シングルは45回転で、盤もやや薄く軽い。
収録分数もLPは片面15分〜20分くらいで、シングルは6分〜8分、で、7inchシングル(いわゆる普通のシングルレコード。ドーナツ盤)が3分〜5分なので、売れてる人はシングルヒット曲の別ロングヴァージョンがよく●●MIXとして12inchシングルで発売されてて、
ワム!「ラストクリスマス」も、ロングヴァージョンが(Pudding Mix)としてリリースされていたわけです。

ちなみにその後出てるワム!のベスト盤とか、よくある80年代ベストヒットコンピとかには、シングル版よりプディングのほうが入ってる、という例もあるようですので、こちらで馴染んでる人もいるかもしれません。ならJOYでいいんだけどさ!

そして、なぜかJOYにはこっちバージョンしかカラオケに入ってない!
あと、まあオケのサウンドも、JOYはやや薄めというか軽めな印象であります。

JOYには人気アーティストの「ミュージックビデオ」というメニューもあり、ただ曲もMVを見るだけ、歌詞のテロップもなし、てのもあって、ラストクリスマスもあるんですが、こっちは通常の公式シングルバージョン(4分ちょっと)でした。


シングル盤で歌いたい!

しかし! DAMはちゃんと、絵はその公式シングルバージョンのMV(4Kではないけど)で、音はカラオケ、というのがあるんです。
オケの音も生音で厚みがあるよ〜。これでいいじゃないか!

同じ生音で、絵は普通のよくある映像にもなるやつもあるようだ。意味あるのかな?

4バージョンある

で、なぜか古い時期に作られたオケも残っている(上から3段目)。
こっちはいかにも打ち込みっぽいオケで、最初から入ってるコーラスがややうるさい。悪くもないんですが。わざわざ、こっちを選ぶ理由はなさそうだが。

下段は前にも解説してきましたが、ニッポングリッシュ・ヴァージョン。
字幕のフリガナを、より原音に近くしようと努力された版です。
「スペシャル」が「スペーショー」になっている😀

ジスもズィースです

オケも打ち込みで作り直されてて、スッキリしたクリアな音像になっている。
ま、ぼくは生音のほうがいいかな〜とは思いますが。
字幕のほうも、人によって好みが分かれますかね。
ニッポングリッシュで助かるときも多いけど、これはどうかな〜?


で、肝心の歌のほうですけど!

やっぱ、よく知ってる曲のはずなのに、入れてみて、いまいち憶えてなかった、という印象を持たれる方も多いと思います。
サビは誰でも知ってるフレーズですよね。

歌いだしのサビの部分とか、少し抑えめを心がけたほうが後半に向けて、自分の気持も盛り上がると思う。

曲の構成としては、サビ→1番→サビ→2番→サビ→3番 という構成で、1番をAメロX2とすると、2番はAメロ+Bメロ、3番はBメロのみ、という、ありそうでめずらしい設計と言えそうかな? どうでしょう?

しかし、サビの合間の、地の歌の部分は、ジョージ・マイケルの歌い方にすごく起伏があって、同じメロの繰り返しでも、間合いとかコブシの取り方が、歌詞の内容によって1ワードごとに変わってくる。
1番と2番でもかなり違う。これはぜひ、歌う前にオリジナルを聴き直して、細かい部分を確認し、メモでも取ってから歌いたいとこですね。

セリフっぽくなってるとこは、カラオケの字幕では()がついたり、斜体になったりしてるので、わかるとは思いますが。。1番の「ハッピークリスマス。。」て部分と、3番の「メイビーネクストイヤー」のとこだけはハズさないように気をつけたい!
2番の「ミー?」から後半のへんもむずかしい!
歌じゃなく「あ~あ」「う〜うぅ〜」「お〜ぉ」も、ジョージ・マイケルはいろんなことに心をこめて挟んでるので、入れたいとこなんだけど、覚えきれんよね〜。

さらに、なんで、むずかしいかと言うと、今までの洋楽ロックカラオケでも再三、指摘してきましたが(しゃれ)よくあるやつで、ボーカルを一人でオーバーラップして、重ねて録ってるんだよね。アンドリューのコーラスがあるのかは、わからないんですけど!(誰か教えて

フレーズによって違う歌い方のワードが重なったりズラしたりしてるから、オリジナルを聴きながら似せようとすると、自分がどの部分を歌えばいいのか、わからなくなるとこはある。重ねてるから上手く聴こえるってのもあるし。そこを一人でがんばってみてもね。
他に曲を知ってる人が一緒にいたら、最初から2人3人で歌ってみるのがよいと思います!

ま、無理せず、ほどほどに、でもジョージの魂を感じながら、また今年もクリスマスを迎えよう〜。
今年はジョージの7回忌ですかね?(イギリス人に関係ない


ま、アーティストによって、楽曲によって、JOYSOUNDのほうがよく出来てる例も、これまで連載で追求してますので、みなさんも研究、報告してください!

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