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今度はフィードバック

良いフィードバックとはどんなものだろうか?

マイクロインタラクションの構造の中でとりわけ「フィードバック」が好きで、よく考える。自分の過去の経験上、良いフィードバックがあると素直に嬉しいと感じたり愛着が生まれることが多いからだ。
フィードバックについての理解を深めることは、良いサービスやプロダクトを作るためにはとても重要なのではないかと思う。
以前、そんなことをぼんやり思いながらこんな記事を書いてみたこともある。


「フィードバック」はマイクロインタラクションの構造のひとつ。

マイクロインタラクションの4つの要素

・トリガー
マイクロインタラクションを開始するきっかけ、ユーザーのアクションを促す

・ルール
マイクロインタラクションの動作のルールや定義

・フィードバック
ルールの理解を助ける視覚的、聴覚的、触覚的なもの

・ループとモード
ある条件での繰りかえし、通常とは異なるルールの動作、などマイクロインタラクションのメタルール

マイクロインタラクションとはインタラクションの最小単位のことで、本来はユーザー体験およびユーザーインターフェースにおけるデザインやシステムの考え方の一つだが、何もそこに限定して難しく考えなくても、まずは身近で日常的なシーンに置き換えて例えてみるところから理解してみてもいいかもしれない、とあれこれ考てみた。

そんな自分なりのフィードバックの考え方を紹介する。


あるシーンのフィードバック(人と人)

例えばこんなシーンで、その時に発生するフィードバック、そしてそのパターンがあるとする。

・撮った写真を自分に見せてくれた人へのフィードバック

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また、例えばこんなシーン。

・食事に誘ってご馳走してくれた人へのフィードバック

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どうだろうか?
どちらのシーンもフィードバック1のみでも間違いではない。ちゃんとフィードバックしているので1のみでももちろん良い。
でも、2や3のようにフィードバックにある視点がさらにプラスされていると、それを伝えられた側が抱く印象やイメージはグッと良い方向に動くのではないか?と思う。

自分なりに整理すると、このフィードバック1〜3は以下のようになる。

フィードバック1: 反応(明確なリアクション)
フィードバック2: 感想(相手のアクションがどうなのか?)
フィードバック3: 期待(次はどんなアクションに期待するのか?)

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より良いフィードバックとは、「最小限の反応に加えて、そのアクションに対する具体的なコメントや、次の行動や機会への期待を伝えること」だと考える。


アプリのフィードバック(ユーザーとUI)

上記の考え方から、僕が所属する株式会社つみきで運営している自社サービス「Filmarks」、このアプリに実装されている「Clip」という見たい映画をストックする機能のマイクロインタラクションを参考に、どのようなフィードバックををユーザーに向けて行なっているかを言語化してみる。

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ポスター画像をダブルタップするとマイページに格納される

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Clipしたあとシェアを促すモーダルが表示される

これをあえて言語化してみると...

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どうだろうか?
このように言語化してみるとフィードバックが人間的な印象になる。アプリがユーザーに語りかけているかのように感じないだろうか。端的な反応だけで終わるよりも、2や3のような人間的な振る舞いのようなフィードバックがあることでこの機能に愛着が生まれてまた使ってみたくなるという訳だ。

Filmarksはこのマイクロインタラクションを採用したことで機能の利用回数が26%上昇したという実績がある。
弊社のリードデザイナー鈴木がその実績について詳しく記事を書いているので、併せてこちらもどうぞ。


まとめ

演出目的だけのアニメーションも賑やかで楽しい印象になってもちろん良いけれど、画面や機能がユーザーに語りかけるような人間的で意味のあるフィードバックがしっかり行われていることもまた重要で、サービスやプロダクトを使った人はちょっと嬉しくなったり楽しくなったりその体験はより豊かになるのではないかと思う。

サービスやプロダクトを利用して良い感じのフィードバックに触れる機会があったりすると、「自分も誰かと接するようなとき今度は良いフィードバックをしたいなあ」とつくづく思う。

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株式会社つみきはFilmarksを運営していますが、僕はUIデザインをメインとするUIUX事業部でクライアントワークの企画や設計などを担当するディレクターとして仕事をしています。UIの改善などご相談があればご連絡お待ちしています。

デザイナーチームのメンバーが書いたnoteもよかったらぜひご覧ください。


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Kensuke Hosoya | 細谷謙介

Director | UIUX | TSUMIKI INC. https://tsumikiinc.com / Photography | https://www.instagram.com/kensukehosoya

UX/UI/Microinteractions

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