異世界に飛ばされる小説しか投稿できないサービスを作りたい

ここ数年、異世界に飛ばされてなんちゃら、という小説が人気じゃないですか。「小説家になろう」に掲載されている小説も、多くがそうじゃないですか。

もはや、小説=異世界に飛ばされる、といっても過言ではありません。半沢直樹の小説読んでた時も「この銀行員は、いつ異世界に飛ぶんだろう」と思って読んじゃいましたからね。

なので、もう、異世界に飛ばされる小説しか投稿できないサイトがあってもいいと思うんですよね。「異世界に飛ばされる小説と、飛ばされない小説、両方あってほしい」という気持ちはわかるんですが、混乱を招きやすいので、フォーカスをしたほうがいいと思うんです。

僕はAppleの哲学について書かれた「Think Simple」という本が大好きなんですが、スティーブ・ジョブズが復帰したときに、やったことの一つとして、複雑な製品のラインナップを、「ノートブック、デスクトップをそれぞれ消費者向けとプロ向けの4本にしぼる」という対策をしているわけです。

それと同じように、小説投稿サービスも「異世界に飛ぶ」小説だけでいいと思うんですよね。

そうしたら、どんな小説が生まれるか。

「異世界に飛ばされる小説しかかけない」となると、いろいろな人が異世界に飛ぶことになる。今のライトノベルでは、高校生だったり、若い女性だったりすると思うんですが、そういう枠にとらわれなくなると思うんですよね。

もっというと、多くの職業の人が、自分の職業で書けるようになるから、「漁師が異世界に飛ばされたけど、持ち前の収穫力で、魚をとりまくる」とか「野村證券の営業が異世界に飛ばされたけど、独特の営業方法で、国の中で出世していく」とかの小説もありうるわけです。

異世界料理道」という小説があるんですが、これは異世界に飛ばされた料理人が、異世界のけものを料理して、おいしい!となる小説だったりして、おもしろいんですよ。

え?僕が書くとしたらどうするかって?

僕が書くとしたら「異世界でも起業したい!」みたいな感じで、起業家が異世界に飛ばされるけど、持ち前の意識の高さと、アントレプレナーシップでがんばっていく小説にします。

「お、おい、王様の許可をとりにいくのか・・・?あの王様は、短気で気に入らない意見には容赦がないという噂だぞ・・・!」

「ふん、そんなのグロービスのマネージメントプレゼンの堀さんに比べたら屁でもねえや!」

とか。エレベーターピッチの技術を使って、短い時間で説得させたりするんでしょうか。知らないけど。

やっぱり異世界ものなんで、かわいい魔法使いとかと一緒に旅をすることになるんだと思うんですよ。で、今までの異世界って、だいたいにおいて戦士が中心だったのですね。戦士による武力で制圧するスタイルが一般的だったんですが、主人公はそこに、魔法を中心の戦いを入れていくわけです。

営業中心からエンジニア中心になったみたいな感じですね。

戦士はゴリ押しには強いんですが、うまく使った時の魔法とかは、レバレッジが効くから、だんだんと強大になっていくんです。

剣と魔法で魔物と戦っている世界なんでしょうけど、これまでのサポート中心だった魔法の使い方から、メインの攻撃にしていく、というのがイノベーションなわけです。

既得権益者とかにもちろん邪魔されちゃうんでしょうね。異世界の既得権益者って、だいたい教会とかでしょう。

教会は、魔法を自分たちのものとして囲い込んでいるわけです。魔法とか誰でも使えるのに、聖職者じゃないと使えない法律にすることで、新規参入を邪魔しているわけです。イノベーションによる破壊を防ぐには法律で新規参入を阻止するのが一番効率的ですからね。

そんな教会の邪魔も、決して諦めないポジティブな思いでなんとかしていくわけです。人材集めもビズリーチの南さんとか、KAIZEN Platformの須藤さんのような、人材獲得術で、ガンガンと巻き込んでいくわけです。

ラスボスはやっぱりイケダハヤト氏なんでしょうね。魔王となったイケダハヤト。

「お、おまえはイケダハヤト・・・。どうしてこの世界に!おまえも飛ばされてきたのか!」

「飛ばされる?バカいっちゃいけません。僕は"移住"してきたんですよ」

「なん・・・だと・・・?」

みたいに。

イケダハヤト氏は、現実世界でもすでに、火系の能力者ですからね。異世界にいってもすごい感じで炎とか出せるんだと思うんですよ。

あと耐性もすごい。いくら攻撃してもまるで効かない。

そんな強敵のイケダハヤト氏ですが、なんだかんだで倒すんでしょうね。小説ですからね。そうして主人公は異世界の世界のトップイノベーターとして、異世界の世界のForbesとかに載るんでしょうね。

そんな感じで、異世界に飛ばされるネタしかできない小説投稿サービス、おもしろいと思うので、どなたかいかがでしょうか。


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