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就活の軸について

就活を始めると面接でよく耳にするフレーズが出現する。
「君の就活の軸って何かな?」はその一つだ。

面接でよく聞くフレーズであるため、ほとんどの学生がとりあえず言語化するだろう。しかし、建前としての機能しか果たしてないケースがほとんどだ。

言い換えれば”なぜ軸が必要なんだっけ?”という本質的に目的意識を持って、動機付けしている学生は極めて少ないということだ。

本記事を通じて「就活の軸」を持つ大切さを、一人でも多くの就活生に理解してもらえたら幸いだ。

最高の意思決定には”判断の軸”が必要

「就活の軸」が必要な理由をまず述べよう。それは自分に合った企業とそうでない企業に、はっきりとした”優劣”をつけるために軸は必要なのだ。

裏を返せば、軸がなければ一生入社する企業を決めることができなことになる。軸が抽象的過ぎても同じことが言えるだろう。

優劣がついて初めて意思決定ができるが、誤った優劣をつけてしまうと”最高の意思決定”はできない。

つまり”設定した軸”が自らの経験から導き出されたものになっていないと、無意味なものになってしまう。

自分に最適な軸を見つけるには。

これが非常に難しい。このためには時間をかけて自己分析をする必要がある。自分が体験した人生のなかで出来上がった価値観を、言語化する必要がある。

例えば、サッカーや野球のようなチームプレーを重視するスポーツをしてきた人と、水泳や陸上など個人で競い合うスポーツをしてきた人では、「成果を出すプロセス」に対する価値観は異なるはずだ。

自分がどんな環境で過ごし、どんな価値観を得てきたのか言語化できれば、あとは”就活の軸”になりうる価値観を精査するだけだ。

精査する段階で大切なことは、「内定をもらうこと」をゴールとするのではなく、「内定した企業で成し遂げたい成果を出す」ことをゴールにすることだ。

”成し遂げたい成果”を4つの視点から切り込む

私が就活で行なったことは”成し遂げたい成果”をある4つの視点から切り込んだ。その4つとは以下だ。

①理念/方針
②人材/風土(環境)
③自己成長/チャレンジ
④待遇/報酬

これはリンクアンドモチベーションの取締役の麻野耕司氏が執筆した「The TEAM」という本に出てくる、エンゲージメントの4Pというものだ。

具体的にどうやるかというと”成し遂げたい成果”に対し

①目指す世界観/To BなのかTo Cなのか、成長を目指すのか、安定を目指すのか
②どんな雰囲気の社員がいるのか/チームで成果を出すのか、個人で成果を出すのか、裁量は大きいのか
③早く成長したいのか、ゆっくり基礎を固めたいのか/若くから責任を任せてくれるのか、丁寧な研修や小さな仕事からコツコツやっていくのか
④福利厚生は充実しているのか、成果を出せば若くから出世できるか/年功序列で上がっていくのではなく、成果次第で報酬が上がるのか

など上記は一例に過ぎないが、このように軸を具体化していくと良いだろう。

最後に

就活の軸は新卒の自分に対して、最適な企業を探すのに最も大切である。

今回紹介した軸の見つけ方は、私の一例でしかない。この方法は100人いれば100通りあってもおかしくない。

ただ「就活の軸」を面接官に聞かれるから考えた人や、そもそも考えられていない人はぜひ真似をしてみてほしい。

一人でも多くの学生が、最適な企業に就職できることを願っている。

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