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松本山雅の旅行の旅【讃岐編】

長いと思われていたオフシーズンも残り約1ヶ月。
チームは和歌山県串本町でキツいトレーニングをし、開幕に向けて身体づくりの真っ最中です。
僕らサポーターも、そろそろ準備を進めていきたい所です。
初のJ3ということで未開の地あり、久しぶりの地ありで旅程を組むのに久しぶりに頭を使いそう。そんな方に向けて、おすすめのスポット、グルメ、お酒、宿を紹介していこうと思います。

初回の松本山雅の旅行の旅は開幕戦の相手でもある「カマタマーレ讃岐」の香川県を紹介していきます。

カマタマーレ讃岐

日本の高松市、丸亀市を中心とする香川県全県をホームタウンとしています。
2013年にJFLからJ2に昇格。2014〜2018年まで5年間、J2で戦いましたが2019年J3に降格。昨季は28戦中4勝9分15敗 20得点41失点でリーグ最下位を経験し、巻き返しを目指すシーズンになりそうです。
監督は2012年から讃岐に在籍している西村俊寛監督が今シーズンより就任。U18監督、トップチームコーチ、トップチームディレクターなどを歴任。昨シーズンは上野山監督の辞任以降、暫定監督として2試合を指揮しました。
まさに讃岐のことを知り尽くす人物で、本人にとって讃岐10年目の節目となり、今シーズンに掛ける想いは大きいものかと思われます。

松本と讃岐は、これまで10回対戦していて松本の4勝5分1敗。
唯一負けたのは2011年JFL時代まで遡り、10年以上負けていない相手。当時の讃岐には喜山康平選手がいたりしました。
山雅にとって讃岐はメモリアルなゴールが2つある相手です。
1つ目は2011年
同年に加入した松田直樹選手が松本山雅で決めた最初で最後のゴール
2つ目は2014年
Jリーグ史上最速となるKOから8秒でのゴールを岩上祐三選手が決めました。

過去には喜山選手の他にも木島良輔選手、木島徹也選手の「木島ブラザーズ」が所属していました。

最後に対戦した2018年からは大きくメンバーが入れ替わっています。
当時は我那覇和樹選手、渡邉大剛選手、原一樹選手、西弘則選手など渋いベテラン達が在籍。
当時から残っている選手としては重松健太郎選手。GKコーチにいくつものシュートをシャットアウトされた「シミケン」こと清水健太さんが在籍していてチームが大きく変わっています。
今シーズンはユースからの生え抜き、JFLから選手を獲得していたりと若さと勢いがあるハングリー精神が大きな武器と言えるチームになっていそうです。

松本⇔讃岐 道のり

恐らく多くの方は車で向かうかと思われます。

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サンアルからだと大体7時間半~8時間くらい。
14:00KOなので余裕をみて、当日の0時過ぎくらいに出発する感じでしょうか。良い意味であたおかな山雅サポなら”中距離”と位置付ける遠征になりそうです。
行きは大鳴門橋を渡って淡路島で玉ねぎを買い、帰りは瀬戸大橋からサンセットを楽しむのもいいかもしれません。

公共交通機関を利用する方は羽田・成田空港⇔高松空港か夜行列車 サンライズ瀬戸。
サンライズを利用する方は22時ごろ東京を出発し、朝の7時半頃に高松に到着します。岡山から香川に渡る瀬戸大橋で窓の外をみると、在来線の2線が通るだけには広すぎるスペースが確認できると思います。これには瀬戸大橋が「未完の橋」と言われる意味があって、東側2線を在来線、西側2線に新幹線を通す計画があったそうです。現実的には厳しいとされていますが、その叶わなさから「夢の架け橋」であり続けています。
サンライズで高松駅に着き、丸亀方面に向かう際には”電車”と”切符”に注目してみてください。まず電車はJR各社内で唯一車両番号が数字4桁のみで表記されている。切符には「(讃)高松」という珍しい表記されていて、これは石川県にもある高松駅と区別するため。というマニアック情報でした。

観光スポット編

まずはスタジアムに近い丸亀市周辺から紹介していきます。

四国水族館(丸亀)

Google評価は3.7と高くはない水族館ですが、海や造船所を背景にイルカショーが見れたり、瀬戸内海エリア・太平洋エリア・清流湖畔エリアがあったりと他の水族館とは一味違った面白さがあります。晴れていたら”映え”間違いなしです。
館内にはレストランが併設されていて「オリーブ牛ぶっかけうどん」という香川の名産をとにかくぶっこんだメニューがあります。
スタジアムから車で15分なのでアクセス良好。
入場料は大人2200円です。

丸亀城(丸亀)

お城自体は小さいものですが、それ以上に圧巻なのが「石垣」です。
「石垣の名城」と呼ばれ、高く美しい石垣が特長で江戸時代初期の城郭石垣を築く技術が最高水準に達したときに作られたものです。当時の最高技術で積まれた石垣の美しさは一見の価値ありです。
現在は2018年7月の発生した西日本豪雨や台風の影響で石垣のが崩れ修復工事が一部で行われています。しかし、その石垣は石をある程度加工して大きさや形を揃えて積み上げる「打込接」をベースに、石を整形して隙間なく積み上げる「切込接」、自然の石をそのまま用いる「野面接」が敷地内に散りばめられています。またよじ登ってくる敵を追い返すため上部の方が反り返っており、その曲線が石垣フェチやタモリ俱楽部好きを唸らせるお城です。
天守からは丸亀の街並みが一望できます。
スタジアムからは車で約10分
天守への入場料は200円

金刀比羅宮(丸亀)

山形県にある山寺の様に本殿まで1300段の階段があり、試合前のウォーミングアップに最適。参道にはお店が立ち並んでいるので休みながら登れるので体力に自信がない方も安心です。
航海の神様とされていてJ3を航海していく僕らにピッタリ!
本殿の雰囲気は夜に行くと少し怖くなるくらい迫力があります。
スタジアムから車で約25分

津嶋神社 本殿(丸亀)

海の向こうに本殿がある神社で年に2回渡ることができます。
その2回は8月4日と8月5日で残念ながら試合日には渡ることができませんが、床板が外された橋を見れるマニアック向けな場所。
周辺は浜辺になっていて、映画やドラマに出てきそうなアオハルな景色を拝めます。
最寄の津島ノ宮駅は、年に2日間しか電車が止まらないという「鹿島サッカースタジアム駅」以上にレアな駅になっています。
スタジアムから車で約20分

栗林公園(高松)

「クリリン公園」ではありません。「りつりん公園」です。
四国唯一の特別名勝に指定されている公園。
公園の面積は75万㎡で、舟で園内を周遊できたり、本格的な抹茶を楽しめたりと日本の良さを再認識できる場所でもあります。
フランスのガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では「わざわざ、旅行しにいく価値のある場所」と書かれており、日本三大名園に負けず劣らずの庭園の美しさ。
朝7時から開園していて、後に紹介する”あのドラマ”で登場したうどん屋が近くにあり、朝散歩からの朝うどんなんてしてみてはいかがでしょうか。
入場料は410円
高松駅から車で約10分


グルメ編

セルフうどん 喰うかい(丸亀)

讃岐と言えばうどんですよね。
6:30~営業なので早朝に現地入りするサポにピッタリなお店です。
うどんだけでなく中華そばもあり、地元の方が集うアットホームな場でもあります。
非常にこじんまりとしたお店なので見付けるのに一苦労。
駐車場は店舗裏にあります。
スタジアムから車で約10分

骨付鳥 一鶴 (丸亀・高松)

香川の名物といえばうどんと並んで骨付鳥が有名です。
メニューは「ひなどり」と「おやどり」で超シンプル。味や触感の違いを楽しめ、最近ではクリスマスにケンタッキーの代わりに一鶴の骨付鳥を食べる家庭も増えているそう。
普通にいくと2時間待ちなので要予約です。
丸亀駅からすぐなので公共交通機関で向かう方もアクセスしやすいです。
スタジアムから車で約10分

松下製麺所(高松)

「松下製麺所」の名前を聞いてピンときた方は相当「孤独のグルメ」を見ている方です。2017年の年末スペシャルにて井之頭五郎さんが朝ご飯に立ち寄ったうどん屋です。
井之頭ごっこをしながらうどんを食べてみてはいかがでしょうか。

からしやクラシック(丸亀)

ここからは香川に宿泊する方向けです。
スタジアム周辺に泊まる方に是非行って欲しい定食屋です。
オロンチョラーメンという器が鍋の辛いラーメンが絶品。
その他の定食メニューは結構な大盛りで心を十分に満たしてくれます。
日曜日定休なので試合当日は開いてませんのでご注意ください。
スタジアムから徒歩で約10分

塩飽の漁師飯まや(丸亀)

丸亀駅周辺に宿泊される方にオススメです。
最近できたばかりで食べログにもほとんど情報がないですが、Googleでは高評価です。
海鮮がメインでカワハギの刺身も頂けるそうなので是非。

なごやんラーメン(丸亀)

こちらは丸亀駅前で〆に最適なお店です。
店構えが賑やかで、一鶴直伝の骨付鳥も頂けるコスパ最強のお店です。

お食事処 さいさい(高松)

高松駅周辺の穴場的居酒屋です。
魚はもちろん、四国の美味しい日本酒や焼酎を頂けます。
繁華街からは少し外れますが足を延ばす価値ありです!

お土産編

シャトー志度(さぬきワイナリー)

四国最初のワイン工場である「さぬきワイナリー」は、瀬戸内海が一望できる大串自然公園のなかにあります。地元で収穫されたぶどうはさぬきワイナリーに運ばれ、それぞれのぶどうにあった、ぶどうそのものの良さを引き出す醸造方法で、香り高く濃厚なワインに生まれかわります。
スタジアムへ向かうルートとは少し外れてしまいますが事前申し込みでワイナリーの見学ツアーを行っています。
いくつか種類がある中でも「シャトー志度」は、イタリア原産のランブルスコ種ぶどうを、香川県さぬき市内の自社農場と契約農家で栽培、醸造し、フレンチオーク樽で熟成させた本格派ワインです。
自分へのお土産として買って帰って、塩尻産ワインと飲み比べながら試合を見返すのが乙ですね。

悦凱陣(丸尾本店)

香川県琴平にある小さな酒蔵。この酒蔵のなかで、幕末の志士・高杉晋作や桂小五郎が潜伏していたと言われています。
骨太で芳醇な旨みに満ち、毎年味わいが変化するのはもちろん、タンクごとに味が異なり、強烈な個性を放っている。出来たてを味わうのもよし、低温や常温で熟成させたりと、熟成の楽しさを実感できるお酒です。

骨付鳥(一鶴)

先ほど紹介した一鶴の骨付鳥です。
お店でも食べられますが持ち帰りもできて、冷蔵庫で1週間くらい保存できます。
勝利の美酒と共に。

オリーブオイル(アグリオリーブ小豆島

国内産オリーブオイルのシェア97%を誇るのが香川県です。
純国産でフレッシュな味わい。
最近では高知のレモンとコラボしたフルーティなオイルも販売されています。

香川県の豆知識

香川県には多くの『ため池』が存在しています。
ため池の数では兵庫県、広島県に次ぐ1万2269箇所で全国3位。
面積あたりのため池数は全国1位。
これには長年悩まされてきた水不足の影響があります。
1級河川が2水系、2級河川が79水系あり、決して水不足に悩まされそうな感じはしませんが、河川が短く急こう配であることから讃岐山脈からの水は直ぐに瀬戸内海へと流れ出していました。
また、年間降水量は瀬戸内海に面する他県と比べて1100㎜と少なく、特に夏季に雨が降らないことで深刻な水不足に陥っていたそうです。
その影響から1936年までマッチ売りの少女ならぬ水売りの人がいて、バケツ1杯(18L)を2~5銭で売り歩いていました。
1940年以降は讃岐山脈をはさみ、早明浦ダムや池田ダムを通して吉野川から農業用水が確保され、総工費3200億円をかけて慢性的な水不足が解消。
無数に点在するため池は、水不足と戦った香川の歴史の一部です。

以上、「讃岐旅行の旅」について紹介しました。
もし旅程に余裕があったら行って、見て、食べて、飲んで、体験してみてください。

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