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選手がクラブに求めていそうなことの仮説

日本時間の3月7日1時半にマンチェスターダービーが行われ、見事マンチェスターシティが4-1で勝利!ユナイテッドに対してシーズンダブルということで何かいい感じな週明けになっています。

山雅は今週末にいよいよシーズン開幕します。
昨シーズンが終わってからサポミがあったり、パウリーニョ選手が復帰したり、飯ちゃんがCB2として再臨したりと長いようで短いオフシーズンでした。
そんなオフシーズンで地味に騒がれたのが今野泰幸選手が名波監督繋がりで山雅に来るんじゃないかということですが、結局はKFLの南葛SCに移籍しました。

今冬は今野選手をはじめ、J2、J3を飛び越えてJFLや地域リーグに移籍する選手が多くいた気がします。大崎淳也選手、上田康太選手がクリアソン新宿。稲本潤一選手、関口訓充選手が南葛SCへ。
プロでもまだまだバリバリやれそうな選手たちが脱Jリーグをしていきました。

この2クラブが何故Jリーガーから移籍先として求められるのかといえば選手としてだけではなく、社会人としても成長できるからだと思います。
特にクリアソン新宿では選手がクラブの営業、広報、事業推進などの職務を兼任していて、引退する頃には、ビジネススキルを持って社会に溶け込める環境があります。

プロのサッカー選手として一生くいっぱぐれ無く生きていけるのなら本当に幸せなことで、全選手がそうあるべきです。
しかし、予期せぬ怪我で選手生命を絶たれたり、今回のようなコロナの影響で身体は動くのにクラブの厳しい財政を理由に契約を切られてしまうことは往々にしてあります。
プロサッカー選手は輝かしい職業ですが専門分野過ぎて、一般社会では英語やプログラミングなどの有用スキルにはなりません。
社会のホワイト化、SDGs、新型コロナウイルスで一部の失神するほどサッカーが上手い選手を除いて一寸先は闇状態を感じ、「何かやらないと」となって「なんかやりたいけど、なにをやればいいか分からない」状態に。
さらに、昔と比べてJクラブが増えたことで、Jリーガーになりやすくはなったものの価値や年俸は下がっている傾向。今の安定志向の強い若年層からしたら敬遠されがちな職業です。
結局は多資源の都会クラブにいい選手が集まるし、いい選手を田舎クラブが獲得しようと思ったら都会クラブの年俸+数百万みたいになって人件費がかさみ続ける。
これからの田舎クラブには何かと暗いマイナスイメージばかりです。

しかし、このマイナスイメージにこそ弱小・田舎クラブが選手を呼び込める余地があると思います。
現在、水戸ホーリーホックは小島社長のもと大きな改革に乗り出し、選手に講義を受けてもらうなどサッカー人だけでなく社会人としての育成にも力を入れています。

ここ数年の水戸ホーリーホックを見ていると「若手から選ばれるクラブ」といっても過言ではありません。

海外に目を向けて見ると優秀な若手がボコボコと出てきているマンチェスターシティでは、ユースに所属してサッカーで芽が出なかったとしても提携した大学に進学できる道を保証していることから親が子供を安心して預けられ、良い選手が半自動的に集まる循環ができています。

田舎クラブでは選手の「何かやりたい」「社会人としても成長したい」を満たしてあげられるクラブが
・サッカー選手になりたかったけど一般企業に就職した有望な選手
・引退後に向けたプランニングをしたい大物選手
などの成長意欲が強い良い選手を引っ張ってこれるかもしれないし、育てた人材はクラブに入閣させてもいいし、人手に困るスポンサー企業へ輩出もできる。そうして人が外からやってきて松本に住み、活気ある街へと繋がっていくんじゃないかなあと思いました。

まとめると
小資源の田舎クラブが都会クラブと年俸で争うと消耗戦にしか過ぎないから、サッカー選手が密かに悩んでいるサッカー以外での生き方を提供できるクラブが持続性を持続できるのではということでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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