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シティリーグ ベスト16 レントラーex採用ミライドン

ハンデス好きなプレイヤーとしてはなんとか変幻の仮面で登場したレントラーexを使ってみたいと思いつつ以前、以下のような記事を書きました。

その後、デッキを調整しつつ回し続けたのですが現在の環境ではレントラー exをメインに勝つデッキを作るのは難しいという結論に到達しました。
リザードンの猛威が影を潜めた後に覇権を取ったドラパルトexに対してレントラーexでハンデスをしかけるにはあまりにも非力であり、また、ドロンチという優秀なシステムポケモンを安定して展開される都合、ハンデスが上手く機能しないのです、高い耐久を活かされてダメカンを撒かれた後に飛んでくるデヴォリューションがあまりにも辛すぎました…

そういった理由からレントラーexをメインに据えたデッキは諦めて現在の環境である程度勝てる構築にレントラーexを差し込めないかという考えに至りました、そして出来上がったデッキがこちら。

ミライドンにレントラーexをタッチする形の構築に

ミライドンデッキは相手が盤面を展開しきる前にテンポをとってサイドを取り切るタイプのデッキですが、終盤テンポを取り切れず各ターンの攻撃でサイドを2枚ずつ取られて負けるというのがありがちな負け筋でした。
レントラーexはHP310という高い耐久を持っているため、サイドを取りきられるまでのターンを1ターン伸ばすことが出来、この1ターンで勝つための条件を整えやすくするという役割が持てます。
また、HP300オーバーのポケモンと対峙した際、先に「つきさすがんこう」から攻撃をしかけることでハンドに干渉しつつ次のターンの「ボルトストライク」で相手の前を倒せるのでお互いにサイド残り2枚という盤面において有利に戦うことが可能になります。

本来はレントラーexの進化ラインは各2枚ずつ採用して場にだしやすくしたかったのですが(レントラーexを使うことが主目的にもあったので…)、他に採用したいカードが多すぎて1-1-1という採用になりました。
アルセウスやロストギラティナなどVStarを主軸にするデッキを重く見るならスグリと合わせて2-2-2の採用も検討出来るかなと思います。

戦績(5/5 シティリーグ)

定員64人のシティリーグ(オープン)にて、4勝2敗でベスト16という結果になりました。
前日のCL札幌でミライドンデッキが優勝しましたが、そのすぐ次の日ということでミライドンに対する対策はまだ多くはないだろうと考え環境に対して十分に戦えるだろうという自信を持っての参戦でした。
ベスト16入りして自分のデッキが、それもレントラーexがポケモンカード公式のイベント結果に載ると思うと嬉しさも一入です。

残念な話を1つすると、シティ当日はレントラーexを場に出すことは1度もなく終わりました…
採用カードの項目に書いていますがコリンクがドラパルトの避雷針になったという点についてはレントラーexラインの一部が活躍出来た1シーンだったと思います。

以下に大会時に対戦について覚えている範囲でメモ程度ですが記載します。

◯ ルギア

相手ハバタクカミスタート、自分コリンクスタート。
先2で相手がハイボアーケアーケアッセンブルスターされるも、最初に取られたのがコリンクだったこともあり相手が1-2-2でサイドを進めるなか、こちらは2-2-2でサイドを進めて勝利、最初に取ったハバタクカミにギフトエネルギーが付いておらず相手の手札が細かった部分に助けられた一戦でした。

◯ ドラパルト(ネイティオ)

この試合、ほとんど記憶なし。
最後に18枚の山札からボスの司令を引けば勝ちという場面で、手札1枚、ミュウのリスタートからボスを引いて勝ち、運が良すぎたとしか言えません。

✗ ドラパルト(ネイティオ)

相手ネオラントスタート、こちらはサイドにライコウ、サンダー、エレキジェネレーター、ボスの司令が落ちており、あまり嬉しくない状態でした。
後攻1ターン目でネオラントを取るためにライコウをヒスイのヘビーボールで救出するも途中サンダーが必要な場面でどうしようもなくなってしまいました、そのまま相手のドラパルトに圧されて負け。
相手の方はプレイも上手だったのでサイド落ちの影響が無かったとして勝てていたかは分かりません。

◯ 未来テツノカイナ

序盤、お互いにごっつぁんプリファイでサイド3枚ずつ取るという豪快な滑り出し。
中盤、相手がテツノカイナを2体までした育てられず、2体目のテツノカイナを取ってサイドを先行します。
終盤、相手が3体目のテツノカイナを育成中にベンチのテツノツツミをボスで呼んで勝利。

◯ サーフゴー

相手の手札が悪そう、かつテツノイバラを前に立てたので相手の手札が進むことなく試合が進行、こちらも前がテツノイバラでエネルギーをなかなか引けずに攻撃することが出来ず。
残りサイド3枚で先行の相手ターン中に対戦時間が終了、このターンで相手が自分のバトル場のテツノイバラを取れなければ次の自分のターンで勝てる手札だったため投了はせず。
最後のターンにバトル場のテツノイバラを逃がして、ベンチで育てていたテツノカイナのごっつぁんプリファイでサーフゴーを倒してサイド3枚を取って勝利、時間切れ怖い…

✗ ドラパルト(ネイティオ)

テツノカイナがバトル場でスタート、1ターン目の手札が微妙、博士の研究で盤面の展開を狙うもベンチにポケモンが出せずにターン終了。
2ターン目も展開出来ず、相手の盤面はどんどん展開されどうしようもなく敗北。
6戦もすれば手札がどうしようもないというのは1回ぐらいは起こると思うので順当な負けだったと思います。

採用カードについて

よく見るミライドンでは採用されないカードを幾つか採用しています、それらについて記述します。

コリンク

レントラーexで採用が検討されるコリンクはHP70、HP40逃げ0、HP40特性持ちの3種類ありますが今回は逃げ0のコリンクを採用しました。
ミライドンデッキではエネルギー加速のためにエレキジェネレーターを使うため、バトル場のポケモンは逃げるためにコストがかからないというのは大きなメリットとなります。
コリンクを除くとミュウ以外がバトル場でスタートした場合、後攻1ターン目から攻撃する動きを取るためにはバトル場のポケモンを逃がすためにカードが1枚追加で必要になるので1ターン目の動きでカード1枚分お得になるのは優秀です。
HP40だとドラパルトexのファントムダイブで倒されてしまいがちですが、取られるサイドは1枚なので、サイドを2枚ずつ取られて負けるミライドン構築ではサイド1枚とういのは試合の展開に大きな影響を与えません、むしろ、ダメカン4個分他のポケモンに撒かれるのを避けたり、相手のサイドが奇数になることでカウンターキャッチャーを使いにくくするといった効果もあります。
かといって場に残してレントラーexに進化されると高いHPとハンデスわざを持つため相手としては戦いたくないポケモンです、コリンクはほうっておけるほど安全なポケモンではありません。

テツノイバラ

環境には少なくなったものの、前に出しておくだけでリザードン、サーフゴーの動きに制約を与えます。
エネルギー供給が課題ではありますが、後攻1ターン目からエレキジェネレーターで上手く3枚エネルギーをつけることが出来れば有利に試合を進めることが出来ます。
他にもよく分からないデッキに当たったとしてもテツノイバラで特性を止めることで相手のプランを崩して勝ちやすくなるので1枚入れておくと様々な対面を見れるようになります。

すごいつりざお

速攻によせているミライドンだと採用されないことが多いカードですが、トラッシュからエネルギーを山札に戻してエレキジェネレーターのヒット率を上げるという目的で利用出来ます。
また、今回の構築ではコリンク、レントラー共に1-1採用だったのでイキリテイクや博士の研究で巻き込まれた場合に山札に戻す役割もあります。
採用したいカードが多く従来のミライドンと比較してエネルギーの採用枚数が1~2枚ほど少なめのため、すごいつりざおによってエレキジェネレーターのヒット率を担保するのが大きな目的です。
終盤に使うとエレキジェネレーターで2ヒットさせる確立を大幅に上げることが出来るので終盤にも戦うことを考える構築ではとても役に立ちます。

アンフェアスタンプ

レントラーexを強く使いたい一心で採用したACE SPEC。
アンフェアスタンプからレントラーexでハンドを1枚にして相手の動きを止めつつ勝ち切るプランを想定して採用しました。
このときボスの司令を引き込んで相手のシステムポケモンを倒せるとさらに強力です。
…尤も、ここに書いたプランはあくまでもレントラーexを強く使いたいという想いが強く先行して書いたもので実際にここまで上手く動けるのは稀です。
他のカードと合わせなくても普通に使って強いので終盤の展開まで見るこのデッキなら相性は悪くないと考えます。

ブーストエナジー未来

スタート時にテツノイバラ、テツノカイナでスタートしてしまった場合の救済用に採用しています。
これが無いといれかえカートを使わない限り自分が攻めることが出来なくなってしまいます、いれかえカートの採用枚数を増やすでもいいのですがペパーやタウンデパートとの相性もよく手札に加えやすいのが魅力です。
副次効果でこれをつけたテツノカイナはごっつぁんプリファイでピジョットexやルギアVStarを倒せるようになるのでサイドプランが立てやすくなります。

各対面の考え方

各対面といいつつ、ちゃんと考察して実戦で試せたのがドラパルト(ネイティオ型)しかありません、すみません。
シティリーグの1週間前ぐらいまではレントラーexを主軸にしたデッキでなんとか出来ないか悩んでいたこともありミライドンにレントラーexをタッチした構築での対面について考察している時間がありませんでした。
ピオニー型が流行した時にミライドンを愛用していたこともあり、これまでの経験と相手の構築を考えずともスピードで押し切ればある程度勝てるだろうと考えていた部分もあります。

ドラパルト(ネイティオ)

相性は五分、後攻1ターン目から順当に動ければ勝ちやすいし、順当に動けなければ勝てません。
こちらが意識することは、ほぼ1ターン目にでてくるロトムVを取りこぼさないこと、ごっつぁんプリファイを最低1回は決めること、後攻1ターン目で可能な限りサイド1枚を取っておくことです。
後攻1ターン目にサイドを取る、ごっつぁんプリファイはを1回決めるのはそこまで難しくないですが、ロトムVはのんびりプレイしていると崩れたスタジアム、フトゥー博士のシナリオ、ポケモン回収サイクロンで場から消えてしまうのでそこまでに取っておきたいです。
(サンダーはロトムVを取るために採用していると言っても過言ではなく、早い段階で安定して攻撃出来るライコウのダメージ調整に利用します、大抵は相手のベンチには3体以上のポケモンが並ぶので自分のベンチに5体並べるとちょうど190出るようになり、ロトムVを倒せるようになります。)
この条件をクリアすればドラパルトと戦わなくてもベンチを呼んで勝てるようになります、ドラパルトを倒すことを目指す場合、ポケモン回収サイクロンやフトゥー博士のシナリオでせっかく与えたダメージを回収されてしまうのでアンフェアスタンプを使って対処出来ると◯、レントラーexのつきさすがんこうも使えれば◎!

おわりに

レントラーexをメインに使いたかったのに考えに考えて辿り着いた結果がミライドンの中の一部になってしまったのは悲しいところですが(ハンデスどこいった?)、それでもシティリーグベスト16に入ったことで様々なデッキ収集サイトなどにもレントラーexを採用した構築の見本が掲載されるだろうことは喜ばしいことです。

次に大きめの大会に出るとしたら次のシーズンのシティリーグになると思いますが、結果をステップアップさせてトーナメント進出を目指して行ければと思います。

余談ですが、服に虫がついているというポケモンカードにほぼ関係のない理由でジャッジ対応してくださった皆様、誠にありがとうございました!
(一応、自分の服についている虫をとるために怪しい動きをしてはいけないという理由からジャッジを呼びました、適切な行動だったかどうかは分かりません。)


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